.    '20年9月12日

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骨格標本

 レクチャールームを兼ねた展示室には、野鳥や哺乳動物 70種の頭骨標本があります。この度、新たに全身骨格標本が出来上がりました。 それが、このチョウゲンボウトラツグミ。(縮尺率は同じではありません)   当園地では、剥製等 標本作製用に 野鳥の死骸を受け入れています。 その多くは、ガラスへの激突や車での轢死、猛禽類による捕食により落命したものであるため、殆どが、どこかしら、骨を損傷しています。  ところで、"骨" と聞くと、薄気味悪く感じる方が多いのではないでしょうか。 しかし、こうして見ると、『飛ぶ』 という最優先課題のために少しでも体を軽くするべく、一切の無駄が 省かれた【究極の洗練美】とでも言えそうです。





    チョウゲンボウ         トラツグミ


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栗鼠

 上記に関連した話題として…写真は リス(別名:ホンドリス)。 園内での個体数が多く、猿の次に見かけることの多い動物です。 そのこともあってか、交通事故に遭うケースが多く、今ある展示の他にも、標本として生まれ変わる予定の数頭が冷凍庫で眠っています。現在、剥製は夏毛と冬毛の 2頭を展示。時に、ご覧になった来園者から『違う種類のリスですか?』と問われるほど見かけ(体毛の色や生え方)が違います。 写真は夏毛のため褐色ですが、冬毛はグレーに変わり、全体的にふっくらとし、耳あてのような毛も生え、見るからに 暖かそうな姿になります。 例年ならば、環境学習で訪れる小学生が、リスの食痕を見つけて大騒ぎするのですが…





     君は、車に気をつけて、長生きしてね


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秋の花

 写真はミゾソバ。この隣にはユウガギクノコンギクが群生し、その近くにはゴマナシラヤマギク、コウゾリナがちらほらと咲いています。 それらキク科をはじめとして、いまが盛りと咲いているのは… シラネセンキュウ、アキノキリンソウ、オクモミジハグマ、ヤクシソウ、ガンクビソウ、ヤブタバコ、ナベナ、ツリフネソウ、キツリフネ、ミズヒキソウ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、 ミヤマママコナ、ミヤマウズラ、イヌトウバナ、イワアカバナ、アキノウナギツカミ、ママコノシリヌグイ、イヌタデ、ボントクタデ、ハナタデ、 エノコログサ、ススキ、オギ といった花々が咲き、そして間もなく、清楚でありながらも大型で存在感のあるアケボノソウが咲きはじめます。





  次に観るためには、1年間待たなければならない