1996年12月13日

〒100 東京都千代田区霞が関1−3−1

通商産業省 工業技術院

標準部 増田聰博標準審議官、藤田昌宏国際規格課長、相沢幸一班長

(写し)

〒113 東京都文京区本郷7ー3ー1

東京大学 工学系研究科 電気工学専攻正田英介教授

 

                       (株)日立製作所 鉄鋼システム部

                          本田 忠宏                                                

                           Fax 03−△△△△−△△△△                

                           hondatad@◆◆◆◆◆◆◆◆                        

 

 

IEC27ー1に対するコメント提出及び

 国家システムの不具合問題提起の件

 

前略

 ISO/IECの小数点表記(カンマの使用)問題につきましてはこれまで相沢班長に

お世話になっています。今回、IEC27ー1(参考資料 1)に対するIEC CO宛て

コメント案を添付如く提出します。(p.25のみしか所持していないのでコメントは

その範囲のものです。全冊をお借り出来れば全体をチェックします)

 本件、元々前任の穐山電気規格課課長補佐、後藤工業標準専門職、稲垣IEC担当課員

の時、小生よりIEC Directives part 3に対するコメントを提出し(参考資料 2)、

皆様方のご尽力によりIEC COに同主旨のものが提出の運びとなりました

(Ref:JISC No.9605ー08)。

IEC DMTでの審議結果を相沢班長よりご連絡いただきましたが「reject」でした。ただし、

IECでは審議と言える程のことはやっておらずIEC 27−1に同文があり、まずそれを

修正するべきという問題のたらいまわし、先送りでした。よってIEC 27−1に対するコメント

を提出すればIECとしてはもう審議を逃げられない訳です。

 しかし、ここに二つの問題があります。

まず、IEC 27−1を所掌するTC 25の国内委員会が存在しておらず、この委員会の

設立が必要です。そのことは9/25付けレター(参考資料 4)にて申し出のとおりです。

最初にIEC宛てコメント案を提出と言いましたがそれを審議しIECに提出することは出来ま

せん。またそのことはIEC 27ー1に記載の内容に不具合があってもコメント出来ない、

よって全てを無条件に受け入れざるを得ないという非常に大きな、原則的な問題があります。

それは国家システムの欠陥と言わざるを得ないものと考えます。暫定的には小数点表記問題

に関しましては前述の如く既にDirectives part 3に対して日本案を提出しているので

ありそれと同じ主旨の提案であればTC 25国内委員会の設置を待たずOKとするという

結論を出していただきたいと思います(参考資料 5)前回に引き続き各国への協力依頼

をしますがIECへの提出見通しを得た後とします。

次いで、IECにTC 25の日本代表委員を登録すること、及び日本がDMTのメンバーでない

のは不具合で次回までに参加資格を得ることが必要です。

なお、TC 25の日本代表委員になることには小生が手を挙げています(参考資料 3)。

                                   草々

 

参考資料

1.IEC27−1 (Sixth edition 1992ー12) p.25

2. 3/21、付け「Draft revision of the IEC/ISO

 Part 3 コメント提出の件」

3. 8/30付け「IEC TC25に関する問合わせの件」

4. 9/25付け「IEC審議組織の設立依頼の件」

5.10/18付け「テレビ学会誌「IECの数値表現法」他送付の件」

 

 

 

次のIEC27−1へ

ホームページの元の位置に戻る