1996年2月2日

〒100

東京都千代田区霞が関1−3−1

通商産業省 工業技術院

標準部 電気規格課

 工業標準専門職 後藤 博幸様

Fax 03−△△△△−△△△△                

                       〒101

                       東京都千代田区神田駿河台4−6

                       (株)日立製作所 ○○○○○○○                        

                          本田 忠宏

                        Fax 03−△△△△−△△△△                

                        Tel 03−△△△△−△△△△

                    Ex △△△△

 

IECの小数点の問題につきその後調査結果報告の件他

 

前略

 1/31 Telにてお話させていただきました。大部の資料をお読みいただき背景を

ご理解いただき有難うございました。早速ですが当方の調査結果を下記とおりご連絡します。

 

1.インド、オーストラリア、カナダへ問い合わせし回答を入手しましたので質問状と併

 せご参考までに添付します。インドは SC22G WGのメンバーではありませんが

 小著「日立エンジニアの多言語マスター体験」(新聞の新刊紹介記事を添付)に記載の

 信頼おけるエンジニアです。これらにて英米以外に英語を母国語とする国々の実情も

 ご理解いただけるものと思います。

2.1/26付け当方送付資料の添付資料 1に英国よりの回答 (Mr.Conway

 よりの手書きのもの)を添付漏れしていましたので同封します。お手数ですが添付資料 1

 に含めていただくようお願いします。

3.論文につきましてはIEEE、NEMA、ASME(アメリカ機械学会)等々米国では「.」です。

 英国の有名な科学雑誌「nature」も「.」でした。

4.以上より、英語を母国語とする国々では小数点は 「.」(period

 /point/dot)が使用されていることが確認されました。

 重要なことは1/26付け送付資料で強調していますように「英文だから英米の慣習に

 従うべきである、多数決で決定する事項ではない」ということです。

5.SC22G WG2/WG3のjoint meeting(3/4ー8 in 

 Paris)の案内が入りましたのでご参考までに添付します。これに出席します。

 ここで当方の質問に対し回答をいただいた人達にも会う訳で、回答を入手以降の処置に

 ついて話をすることになります。本件に関しましては(及び規格のドラフト審議も)、

 小生が世界をリードしています。IEC DIRECTIVES 3の改定の話がある旨のことを

 伺いましたが、それが何時かは別にして小数点の問題はIEC presidentの耳に入れて

 おく必要があります。改定の時にもまた言えばよい訳で繰り返し行うことで効果は上がる

 ことでしょう。

 

 以上の如く前回添付資料 4をIEC central officeに送付したく、それに先立ち前回

DIRECTIVES 3の決定の経過が分る議事録が見つかりましたら10日といわず早急に

ご連絡いただくようお願いします。

                             草々

 

 

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