2009/6/4

〒104−8011

東京都中央区築地5−3−2

朝日新聞出版 矢部万紀子様

                           〒146−0092

東京都大田区(以下略)

本田忠宏

 

「小林・益川理論の証明」コメントの件−2

 

添付如く3/22に、朝日新聞出版 矢部万紀子様気付立花隆様宛にコメントを出状し

ていますがご回答をいただいておりません。その件がどうなっているかのフォローととも

に、新たに下記コメントを提出します。

立花隆氏が真に題記の本を執筆する資格を有するなら、そしてどこかの説の受け売りで

なくご自身が考える頭脳をお持ちなら(特に)下記1.の疑問が生じると思われますが、

如何でしょうか?

貴社も科学振興を目指すなら、質問に対し真面目に対応し、不明なら不明と正直に告白

すること、そしてその解明に貢献することが社会的使命であろう。そうしたことを逃避す

ることで「人類の宿題」に背を向け、我がホームページに半永久的に汚名を残すこととな

ろう。

1.II−64:下段

中性子の寿命は14分47秒とある。原子は陽子と中性子で構成されるが、陽子がめっ

たに崩壊しないのに(カミオカンデは、元々その陽子の崩壊を捉えようとしたもの)、中

性子がこうも短寿命では原子は成り立たない。また、陽子がアップクォーク2個、ボトム

クォーク1個で構成、一方中性子がアップクォーク1個、ボトムクォーク2個で構成されて

いるというのに、数こそ異なるが同じ構成要素の中性子が短寿命というのは論理的に

オカシイ!

また、超新星爆発で生じる中性子星が14分47秒で別の物質の星に変わるとは考え

られない。(6/6追記)

酸素、炭素、窒素等は同じ元素でもわずかに質量の違う仲間がいて同位元素(または

同位体)と呼ばれている。質量にわずかな違いが生ずるのは原子核にある中性子の

数が異なることによる(窒素Nの場合、軽い元素は陽子7個、中性子7個、重い元素は

陽子7個、中性子8個。酸素Oの場合、軽い元素は陽子8個、中性子8個、重い元素は

陽子8個、中性子9個か10個)。こうした同位体の比率の違いを質量比分析法で分析

することにより農産物の産地判別やスポーツ選手のドーピング検査に応用する動きが

広がっている。(’09/6/9、朝日新聞、p.27「科学」)。しかし、中性子が短寿命で

は質量比分析法が成り立たないことになってしまう。(7/13追記)

2.II−69:下段(これは実測で事実なら正しいのであろうがどういう理由が納得できない)

電子のeと陽電子のeの衝突で(Υ(4S)ができ、瞬間的に)何故中間子のBや()

ハドロンが発生するのか? 電子はレプトンで、ハドロンとは別物である。

一方、陽子同士、又は陽子と反陽子の正面衝突をさせればどうなるか? それこそ間違

いなくハドロンが発生するであろう。

高エネルギー加速器研究機構(KEK)の陽子シンクロトロンの原子核・素粒子物理上の

使命と成果は如何に? (応用面としてはがん治療あり)

また同様に、J−PARKの大強度陽子加速器の原子核・素粒子物理上の使命は如何に?

                                                     以上

 

 

                                              2009/3/22

〒104−8011

東京都中央区築地5−3−2

朝日新聞出版 矢部万紀子様気付

立花隆様

                            〒146−0092

東京都大田区(以下略)

本田忠宏

 

「小林・益川理論の証明」コメントの件

 

1.I−21

 「ビッグバン時の物質創成はすべて真空の相転移によって生まれたと考えられている。...

真空の相転移とは、「真空」という「物質の完全な不在空間」が、その存在の相貌を変えると、

そこに忽然と物質が生成するということである。ビッグバンもこのようにして、真空が相転移

することで起きたと考えられている。...」とありますが、本当にご自身でご理解されている

のでしょうか? それならビッグバン以前、物質がどのような状態から如何なる物理法則に

従いビッグバンが起こったのか具体的にご説明いただけるでしょうか? 

2.II全体

 大体が2000年時点の「サイアス(科学朝日)」に連載されていたものの再掲です。それ故、

本書の大部分を占めるのに内容が古いものとなっています。(私も科学朝日の愛読者だった)。

BelleグループがPEP−IIグループと熾烈な競争を勝ち抜いたことはよく分かりますが、今は

2009年です。経過は最小限に留め、もう少し6つのクォークの特性を解説いただきたいもの

です。例えば1兆倍に拡大してパチンコ玉位のサイズだとすると、硬さ、色、密度、重さ等は

どうなのか、ということを明らかにすると人は大いに素粒子に興味を持つことでしょう。 (I−2

に重量として(eV)で表わされていますがcgs単位のgで表わすと関連はどうなりますか?) 

’10/2/16追記

(1eV=1.6×10−19J)

宇宙からの情報(‘05)15回、国枝秀世より

 

3. 「人類の宿題」

 私の下記ホームページに具体的問題提起しています。益川氏より回答はいただいており

ませんが、氏のみならず現在の如何なる人類も回答不能なのかも知れません。

 http://www8.plala.or.jp/hondatad/

 CP対称性の破れにより物質のみが残ったという証明が得られるとしていますが、私は

ビッグバン時点の宇宙は物質で構成されていたので、現在の宇宙も物質のみと考えています。

(陽子―陽子の衝突では何が生成されますか? Bファクトリーは2リングあり、実験は可能と

考えます。電気的に+同士で静止状態では反発し合いますが、光速近くに加速されていれば

衝突するであろうし、角度を付けなくて正面衝突させればエネルギーも増す)

 まずはビッグバン時点の物質がどうなっていたかを明らかにすることが現在の急務です。

4.誤字連絡(2009年1月30日 第1刷発行のもの):

II−7:下の表、ヒグス粒子→ヒッグズ粒子

II−116:中程、知的水準をを決定し→知的水準を決定し (「を」がダブり)

III−2:一番下の図の説明、Bブァクトリー→Bファクトリー(ブをフ)   以上

 

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