伊勢神宮式年遷宮 しきねんせんぐう 
 神宮式年遷宮 じんぐうしきねんせんぐう 皇室の大祭です。
  20年ごとに 伊勢神宮の内宮
外宮・が新築されて 天照大御神(御神体)は 新しい宮にお遷りします。
  第1回目の式年遷宮は 西暦690年/持統天皇の時代に行われました。
  その後 戦国時代の中断もあったが 1300年も脈々と続いて行われている。
  
第62回目の式年遷宮の年は 平成25年です
 「鶏が鳴く」
  式年遷宮の儀式の始めで 宮司がコケコッコー 鶏の鳴き声3回 行うらしいです。
  つい50年くらいまでの日本では 一般家庭の庭でも 鶏が走りまわっていましたが
  最近では 鶏の卵は食べるけど 鶏を真近に見ることは ほとんど無くなりました。
  鶏は 太陽が地平線に顔を出した時に コケッコーと鳴いて 夜明けを告げる鳥です。
  伊勢神宮の きれいに手入れされた境内の片隅の樹木の上に 
なぜか?にわとり がいるのです。
  正しく言うと 庭を走り回る鶏ではなく
チャボ オナガ鳥みたいだが 空は飛べない鳥がいるのです。
  誰かの個人の好みで 鶏を飼っているのではありません。 
  また 名古屋
熱田神宮にも 「石上神宮」にも 同じような鶏が飼われているようです。
 なぜ?神宮に鶏がいるのか 鶏と神宮の関係は? その理由が 太古の神世に ありました。
  「
天の岩戸開き神話」を思いだしてみましょう。                      「天の岩戸開き
  天照大御神が 天の岩屋に籠ったとき 世界が闇夜になってしまった。
  困り果てた神々が集まり 力を結集して 天照大御神を岩戸から出すことに 成功しました。
  この計画の中心となった神は
思金神 おもいかねのかみ でした。

  その時に まづ行ったことは 「
常世の長鳴き鳥」を 岩戸の前で 鳴かせました。
 
天照大御神太陽ですので 岩屋に籠っている太陽(天照大御神)を 昇らせるのには(呼び戻すには)
  朝1番 早く目覚めて暁の時を告げる鶏の声が 最適なのです。              
ペトロの鶏
  天の岩戸開き神話 つまり 天照大御神が岩屋に籠ることは
  二度とあってはならないことなので 朝早く鳴く鶏を 伊勢神宮の境内に飼っていると 考えられるのです。
  神世の時代から 慣例となっていることなのです。