式年遷宮 しきねんせんぐう とは
                                                  「天照大御神の諡号しごう
  伊勢神宮は皇大神宮こうたいじんぐう 豊受大神宮とようけたいじんぐう の神様を中心に祀る日本で最も尊い神社。
  皇大神宮の
「内宮ないぐう」は皇室の御祖神であり日本人の総/氏神うじがみ である
  
天照大御神 あまてらすおおみかみ  お祀りしています。
 
 豊受大神宮の「外宮げぐう」は天照大御神さまの食事を司る豊受大御神とようけのおおかみ をお祀りしています。
  伊勢神宮の最大祭事である 
式年遷宮 しきねんせんぐう とは
  20年毎ごと 天照大御神の新宮にいみや 125社の社殿御装束神宝のすべてを新調して
  大御神さまに 新宮にいみや に遷座せんざ していただく祭事。 同時に天皇家の重要行事でもある。
  また
出雲大社では60年に1度なので平成25年伊勢神宮出雲大社の両神社とも 式年遷宮の年。
  
  伊勢神宮のおまつりには、
   毎年
10月の神嘗祭 かんなめさい 6月12月の月次祭 つきなみさい 恒例祭こうれいさい のほか
   皇室
国家神宮の重大事に臨んで行われる臨時祭 りんじさい 。 さらに、
   20年毎に,大神さまに,新宮にお遷りいただく、最も重要なおまつり遷宮祭(式年遷宮)がある。
 
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  伊勢神宮の式年遷宮の制度は
今から約千三百年前
  天武天皇
てんむてんのう の御発意に始まり次の持統天皇じとうてんのう 四年(690)年に第一回が始まる。
  以来、約千三百年間にわたって
 古代の形式のまま 受け継がれてきた。
  古代の形式のまま
… とは変えてはならないものを変えずに守ってきた… 偉大なことです……
  しかし、遷宮の千三百年間には、南北朝から室町時代にかけての一時中断
延期もありました。
  中断された後は
慶光院けいこういん の尼僧あまそう たちが全国を勧進かんじん 遷宮を再興させた。
  
今年平成25年は第62回目の式年遷宮にあたります。
 
 伊勢神宮第62回式年遷宮は平成17年から準備が始まった。
  
  平成17年
  山口祭 やまぐちさい    遷宮の御用材を伐る 御杣山みそまやま に坐す神を祭り 伐採と搬出の安全を祈る。
  木本祭 このもとさい      御正殿の御床下に奉建する 心御柱しんのみはしら の御用材として伐採する 木の本もとに坐す神を祭る。
  御杣始祭 みそまはじめさい  木曽の御杣山みそまやま で 御用材の伐採を始める祭。
  御樋代木奉曳式 みひしろぎほうえいしき  御神体をお納めする 「御樋代みひしろ」の 御用材を 伊勢へ運ぶ儀式。
  御船代祭 みふなしろさい         「御樋代みひしろ」を お納めする 「御船代みふねしろ」の 御用材を伐採する祭。
    平成18年
  御木曳初式 おきひきぞめしき     御造営の御用材の搬入始め式。  旧神領民が 木遣音頭きやりおんど 勇ましく奉仕する。
  木造始祭 こづくりはじめさい      御造営の木取り作業の始め祭。 作業の安全を祈り 御木に忌斧いみおのを打ち入れる。
  第一次御木曳行事 おきひきぎょうじ  伊勢の旧神領民と全国の崇敬者が 御用材を古式のまま 神宮内に奉曳ほうえい する。
  仮御樋代木伐採式 かりみひしろぎばっさいしき  ご神体をお納めする 仮御樋代かりみひしろ  仮船代かりふなしろ の御用材を
                             伐採するにあたり
 木の本に坐す神を おまつりし 忌斧いみおの 入れる式。
    平成19年
  
第二次御木曳行事 おきひきぎょうじ    第一次と同様に 御用材を古式のまま 神宮内に奉曳ほうえい する行事で
                          内宮は五十鈴川を川曳かわびき 外宮は御木曳車で 陸曳おかびきする。
    平成20年
  
鎮地祭 ちんちさい         新宮の大宮地おおみやどころ に坐す神を 鎮めまつる祭。  一般社会では地鎮祭じちんさい
    平成21年
  
宇治橋渡始式 うじばしわたるはじめしき    宇治橋を新しく架け替え、古式により渡り始めを行う式。
                   内宮御正殿の棟持柱は宇治橋の内側に、外宮の棟持柱は外側の鳥居に、20年間用いられる。
                   又、内側の鳥居は旧東海道の関の追分へ
外側の鳥居は桑名の七里の渡し場に移築。
    平成24年
  
立柱祭 りっちゅうさい     御正殿の御柱みはしら を立てる祭。  つづいて、御形祭ごぎょうさい が行なわれる。
  
御形祭  ごぎょうさい     御正殿の東西の妻の束柱に御形ごぎょう(御鏡形みかがみがた 穿うが つ祭。
  
上棟祭 じょうとうさい     御正殿の棟木を 掲かかげる祭。
  檐付祭
  のきつけさい     御正殿の御屋根の萱かや をふき始める祭。
  甍 祭  いらかさい      御正殿の御屋根の萱かや をふき終え金物を打つ祭。

    平成25年
  
御白石持行事 おんしらいしもちぎょうじ  伊勢市民や全国から集まった1日神領民が、新宮の御敷地みしきちに敷きつめる
                       「御白石」を奉献する盛大な行事。  御敷地みしきち とは御社が建立される地。
  御戸祭  みとさい            御正殿の御扉みとびら を造りまつる祭。
  
御船代奉納式 みふなしろほうのうしき    御神体をお鎮めする御船代みふなしろ を造りまつり、御正殿に奉納する式。
  
洗清   あらいきよめ             竣工した新宮のすべてを洗い清める式。
  
心御柱奉建  しんみはしらほうけん     御正殿中央の床下に、心御柱しんみはしら を奉建ほうけん する神秘的な行事。
  
杵築祭   こつきさい           新宮の御柱の根本を、白杖で突き 御敷地みしきち を固める祭。
  後鎮祭 ごちんさい           新宮の竣工にあたり、大宮地に坐す神に 感謝の心を捧げ守護を祈る祭。
  御装束神宝読合 おんしょうぞくしんぽうとくごう    新調した御装束神宝を、新宮に納める前に、照合する式。
  川原大祓 かわらおおはらい      御装束神宝及び、遷御せんぎょ に奉仕する祭主さいしゅ 以下を川原の祓所で祓い清める式。
  御飾   おかざり          調進された御装束を纏まと い、新殿を装飾し 遷御せんぎょ の準備を行う式。
  遷御   せんぎょ          御神体が新宮へ遷御なされる。 天皇陛下が斉行さいこう の月日を お定めする。
  大御饌  おおみけ         遷御せんぎょ の翌日新宮で初めての 神の食事である、大御饌おおみけ  奉る式。
  奉幣   ほうへい          遷御せんぎょ の翌日、新宮の大御前おおみまえ に、勅使ちょくし 幣帛へいはく を奉る祭。
                                          幣帛へいはく とは、神に奉献するものの総称。
  古物渡  こもつわたし        遷御せんぎょ の翌日、古殿の神宝類を 新宮に移しまつる式。
  御神楽御饌  みかぐらみけ     遷御せんぎょ の翌日、御神楽みかぐら に先立ち、大御饌おおみけ を奉る祭。
                                             
  御神楽  みかぐら      新宮の四丈殿よじょうでん 12員の宮内庁楽師が勅使ちょくし 祭主さいしゅ 参列のもと
                  神を奉る歌舞の御神楽みかぐら と秘曲を神に奉奏ほうそうする。               ……以上……
         つづく