第3章 その名はテレス

アイオテからこの世界の広さを知ったナイト・・・だが、それを実感したのはそう遠くはなかった
ギルド戦にてナイトの前に立ちふさがった、1人のランサ-・・その強さに圧倒され攻撃を試みたが
無情にもその攻撃はそのランサーの鎧を傷つける程度にしかならなかった・・・
自分の無力さを知らさせらたナイト・・混戦するギルド戦、はたして結果は・・・・

1人のランサーのエントラを受けて重症をおったナイト・・・だが目を覚ましたのは
ギルド戦会場内にある・・医務室であった・・・
[ここは・・・どこだ・・?]
ナイトが起き上がろうとするが、戦いで受けた傷が大きく、まともに動けなかった・・・
そこに、梨沙とアイオテ、ヨ-コが駆け寄る・・・・
[ナイト、動くな、傷口が開くぞ・・・!]
[ア・・アイオテさん・・・ギルド戦は?]
そしてアイオテの口から、結果が報告された・・・
[安心しろ、ギルド戦は私たちの勝ちだ・・・だからお前は身体を休めろ・・・]
[そっか・・よかった・・・・]
ナイトは安堵の笑みを浮かべ横になった・・・・・とその時であった・・
[私のエントラをまともに食らったのだ・・・しばらくそのままで居いたほうがよい・・・]
聞きなれない声が聞こえその声の方角を見た瞬間!!!

[あ〜〜〜おまえは!!]

ナイトは身体を起こしたが痛みにうずくまる・・・・そこにはナイトを
倒したあのランサーが壁に寄りかかり、こちらを見ていたのだ
そして、アイオテの口から驚愕の事実を聞かされた・・・
[そこに居るランサーは昨日話たろう・・・かつてDGで最強伝説を作ったランサ-
恐怖の銀槍テレスだ・・・・w]
テレスは苦笑しながら、アイオテに問い掛ける

[アイオテさん・・・やめて下さいよ・・・その名はまるで私が悪の大王になったようですよ・・]
[テレスよ、事実は事実だろう・・お前の功績は伝説として語り告がれてるそ〜]
アイオテが意地悪っぽく言うとテレスは苦笑しながらナイトに近ずき・・・
[驚いたな・・私のエントラをまともに食らって・・この程度の傷とは・・w]
[ナイトさんはDGに入る前は武者修行をしていたの、そのおかげかもね]
梨沙がアイオテとテレスの間に入り話はじめた・・・
[ホーそれで、傷がこの程度で済んだか・・・]
テレスは納得してバックから1本の槍をナイトに渡した・・・

[この槍は?・・]

[投げ槍DXだ・・PT戦になると重い槍より軽くてそれなりに威力もあるそれが活躍するだろう
敢闘賞だ受け取っておけ・・]
そしてテレスはバックの口を閉じ・・・帰ろうとするが・・・
[待ってくれ、テレスさん・・・]
ナイトは傷口を押さえながら立ち上がると・・・・
[私に何か・・・それにその傷では動かない方が良いといったはずだが・・・・]
次にナイトが言った言葉に・・・回りの人は驚いた・・・
[私を、テレスさんの弟子にして欲しいです、お願いします!!]

[ちょwwwwwちょっとまてwwwwww]
テレスは驚いて、バックをおとしてナイトの目を見るが・・・・
[どうやら本気のようだな、ナイトと言ったな何故強くなる・・・強くなっても良い事ばかり
あるわけではないぞ・・・・逆に強くなる事は敵を多く作りさらに過酷な事が多くなる]
テレスの問いにナイトは・・・・・・・・
[私は・・・前の戦争で両親を失い・・友も失いまいた、自分に力があれば仲間や両親が
救えたかも知れない・・・それに、このDGを守りたいのです!]

[・・・・・・・・・・]

テレスはしばらく沈黙した・・・・・と、その時アイオテがテレスに言った・・・
[テレスよ私からもお願いだ・・・ナイトを鍛えてやってほしい・・彼は生半可な人生を
歩んできたわけではないし、それなりの覚悟もあると思う・・・]

[解った・・・しかし、これだけは言おう・・力を持てば今のナイトみたいに、力で泣くやつ
が必ず出ることを・・私の教える事は正義のために使うのだ、消して私利私欲のために
使ってはならぬぞ・・・・]
[はい、テレス師匠]
ナイトは嬉しさのあまり声を張り上げて返事した・・・・
[ナイトよ・・・・怪我が完治してから私の小屋に来るのだ・・・私の小屋に泊まり込みで
私の奥義を伝授する・・・それにアイオテさん・・しばらくナイトをお借りします・・・]
とアイオテは・・あっけ無く了承し・・テレスは再びバックを持ち医務室を後にするのであった・・