第4章 過酷な修行

3回目のギルド戦でナイトの前に現れたのは恐怖の槍使いの異名だったテレスが立ちふさがった
苦戦ながらも勝利したDG、だがナイトも深手を負いやられてしまった・・・
だが、医務室でナイトの前に現れた男は以外にもテレスだった・・・ナイトは弟子入りを頼むと
テレスは承諾し・・鍛錬の日々が始まろうとしていた・・・・・

ギルド戦から3週間が経ちナイトはエルベルグ山脈西部地域の在る森に向かった・・・・
もちろんテレスからの修行のために向かっているのであった・・・
[おかしいな・・・確かこの辺と思ったはずだか・・・・]
と、そのときであった・・・

なにをしている・・・遅かったな・・・・

森の中から声とともに1人の男が現れた・・・そうテレス本人であった・・・
[テレスさんすいません・・道に迷ってしまって・・・]
[まあ〜いい・・一緒に来るんだ・・・]
とテレスは森の奥に進み始めた・・・・しばらく経つと小さな小屋が見えてきた
[今から3ヶ月間ここで泊まり混みで修行をする、荷物を置いたら早速やるぞ・・・]
と、テレスとナイトは少し開けた場所に案内をして・・・
[ナイトよ・・・私にエントラを打って見ろ・・むろん本気でだ・・・]
ナイトは少々躊躇したがテレスを信じて撃ち始めた・・・

[エントラップメントピアジング!!]

[・・・・・・・・・・・・・・・・]
だが、ナイトにエントラを撃たれたテレスは微動打にしなかった・・・・
[やはりか・・・ナイトよ・・・お前のエントラはランサーとして致命的な弱点がある]
[何ですって、どんな弱点が・・・]

と、テレスは近くの木の枝を折りショートパイク並みの長さに仕上げ、
目の前の大木に向かい構えた・・・
[良く見ているのだ・・・]と、次の瞬間だった・・・・

エントラップメントピアジング!!!!!!!!

次の瞬間、テレスがエントラを打ち込んだ部分が吹き飛び、大木は見る見る轟音を立てて
倒れこんだ、なんとテレスは木の棒を槍代わりにしてエントラを打ち込み・・大木を倒したのである

[あわわわわわ・・・ナイトはその場に座り込んだ・・・]
その姿を見たテレスは苦笑しながらも次の瞬間、険しい顔になった・・・
[よいか・・ナイトお前のエントラは槍に依存して本当の力を出せていない・・つまりお前のエントラは
見掛け倒しのお遊び技になっているのだ!町のごろつきやチンピラには良いが真の戦士たちには
いっさい通じない・・・]
テレスの話にナイトは愕然とした・・・今まで強さを求めたナイトであったが今までの修行を完全に
否定されたのだった・・・
[だが、ランサーとして基本形は出来てるようなので、能力の強化をこの3ヶ月に行う]
と・・テレスは小屋に戻り一本の槍をナイトに見せた・・・
[その槍は・・・見たこと無い槍ですが・・・・]
[この槍は私が職人に頼んで作った特製の槍だ・・これを投げ槍のように扱えるようになるまで
頑張るのだ]
と、ナイトはその槍を受け取ったとたんその場に倒れこんだ・・・
[あ、気をつけるのだな・・その槍は重さ350キロもあるから・・]
[そう言うことは先に言ってくださいよ〜〜〜(涙]
だが、このときナイトはテレスの力が尋常では無い事を再認識していた。。ナイトは両手でやっと
持てるこの槍を、テレスは軽々と片手でもってきたのある・・・

一方・・古都ブルネイのDG事務所では、いつもと同じような活気が漂っていた・・・
アイオテは書いていた書類をいったん辞め・・珈琲を飲みに台所に向かった
[あ、アイオテさん・・珈琲ですか?(´ω`]
台所に居たのはDGの癒し系BISデミタスであった・・・デミタスはDGの中ではかなりの
珈琲通で通っていて、珈琲の仕入れは彼担当であった
[ああ〜書類が進まなくてな・・気分転換に珈琲でもと・・・]
[なら、気分がさえるような味付けでブレンドしますので、少々お待ちください(´ω`]
そしてしばらく、ロビーでタバコを吸っていたアイオテの前にデミタスが珈琲をもってきた
[ほう・・凄い良い香りがするな・・・頭がさえるようだよ・・ありがとうデミタス・・]
と、アイオテは珈琲を飲み北側の森を覗いていた・・・
[アイオテさん、ナイトさんのことなら心配ないですよ彼はきっと
強力な火力として戻ってきますよ(´ω`]
[あ、いや・・・そう言うわけでは・・・]
アイオテは誤魔化したが、態度でメンバー達にはバレバレであった・・・その時事務所の
ドアが開き一人の男が立っていた
[まいどおおきに〜アイオテはん、居てはりまんねんか〜〜?]
陽気な声と極東の地の方言が混ざったこの男は・・・前回ギルド戦を行った社長組の
社長のムスコである・・・
[社長・・どうしてここに?]
とアイオテを無視して社長のムスコは事務所の見回してしばらくして・・
[あれ〜テレスが注目しているランサーはどこにおるん?]
[ナイトのことか・・・彼は現在テレスの元で修行中だ!それにちゃんときた理由ぐらい話せw]
そうして、社長のムスコは苦笑していたが真面目な顔つきになると・・・
[アイオテ・・・実は妙な噂聴いてここに着たんや・・・]
アイオテは社長の表情から何かを感じ取り話に耳を傾けた・・・
[また、レッドアイが最近みょ〜な動きしている情報を掴んだんや]
[妙な動き・・・?]
[何でも王制時代の負の遺産らしいが・・うちにもようわからんw]
そして、社長はデミタスの珈琲を勢いよく飲み干すと・・・・
[まあ〜レッドアイには十分気をつけろ・・そう言うこっちゃな・・・ほな、またな〜]
社長のムスコは次の瞬間天使になると姿を消して事務所から居なくなった・・・
[せっかくブレンドした珈琲なのにもうちょっと味わって飲んで欲しかった(;ω;]
デミタスはちょいと悲しそうに珈琲のカップをさげると台所にむかった・・・

だが、アイオテは表情を曇らせていた・・・あのレッドアイがまたよからぬ事を企み
この町が惨劇の舞台になる事を恐れていたのであった・・・