第12章

社長の宿で一夜を過ごしたエルメシア一行そして出発の時を迎えた・・・
最前線のリンケンに居るア−カントス第一騎兵隊とisaku第二騎兵隊に
補給物資を届けるのが任務だった・・・・それで古都のブルネイを出発
リンケンに一路を急いだのであった・・・・

ガラガラガラガラガラガラガラガラ・・・・・・・・・・

荷馬車の音が当たりに響き渡った・・・耳を澄ましても聞こえるのは鳥の鳴き声と
狼の遠吠えぐらいだった・・・そして一行は1日かかってやっとリンケンに到着・・・
一同は前線基地の門番に補給物資を届けたと本部に連絡をしてもらうと
兵士達は皆歓喜に沸いていた・・・
前線で戦う兵士達は暖かい食事はなによりのご馳走であり、戦闘の疲れを癒す
唯一のものである・・・

〔やあ〜遠路遥々良く届けてくれた・・例を言うよ・・・私の名はア−カントス・・
第一騎兵隊の隊長をやってる・・・それに隣に居るのはisaku・・私と同じ
第二騎兵隊隊長をしている・・・〕

2人の剣士は礼儀正しくエルメシア達に挨拶をすると・・荷馬車の荷物を倉庫に運んでいた

〔隊長!!塩は何処に運べばよいですか〜?〕
〔ああ〜2番倉庫にしまってくれ〜〜〕

〔まあ〜何も無い前線基地のところだけど・・ゆっくりしていってくれ・・まあ〜いつ敵の襲撃があったりして
皆ピリピリしてるけど・・・そこは勘弁して欲しい・・ここが落ちると古都が目の前なんでね・・〕

isakuが皆に話しエルメシア一同をリンケンの宿屋に案内した・・・
ここは普段なら普通の宿屋だったが・・・今はブルネイの兵士達しか姿を見なかったのであった
エルメシア達はロビ−のソファーに腰掛で一息ついたいた・・
〔きゃはははは・・フカフカのソファ〜・・きもちいいな〜www〕

こげぽんがはしゃいでいた時・・宿屋があわただしくなった・・・
完全武装した兵士達が次々と外に出て行ったのある・・・
そして外に耳をやったエルメシア達は鐘の音が聞こえたのであった・・

カンカンカンカンカンカン・・・・
敵襲!!!前方1キロ先に敵の軍団発見!総員戦闘配備し
持ち場につけ〜〜〜〜!!!!!

アーカントスの怒号が叫び・・兵士達はやぐらの上に立ち・・弓を構える者・・・
巨大な投石器の準備をする者・・・
リンケンは一変して緊張に包まれた・・・エルメシア達はやぐらの上でア−カントス達
の戦いを見ていたがレベルの違いに唖然としていた・・・
アーカントスは5〜6人で囲まれても微動駄にせす・・逆に次々と相手を倒していった
isakuも機動力を生かし・・敵のど真ん中で次々と相手を倒し歴戦の猛者の戦いであった
戦いは1時間をほど行ったが・・敵兵は撤退をしていった・・・
だが・・・ア−カントス第一騎兵隊は捕虜尋問をした時、とんでもない事を聞かされた・・

〔なんだって〜〜〜〜!!〕

エルメシア達はその事実に驚いていた・・
それはリンケンに攻め入ったのはおとり部隊で本体はアリアンに向かっているとの情報を
つかんだのであった・・・アリアンはクロマティガ−ドと古都の守備軍が少々滞在している
だけで、敵の1中隊相手でも攻め込まれたらひとたまりも無いほどの規模であった
現在のリンケンに常駐する軍勢ではアリアンに迎える規模はほとんど無かった・・
例え虎の子のア−カントス騎兵隊、isaku第二騎兵隊でも戦いの損害は激しく
逆に補充兵が必用にもなっている状態だった・・・
それで、ア−カントスは頭を抱えた・・・
〔考えが甘かったな・・・リンケンを落とせばそこを拠点にアリアンと古都に攻め込むと言う作戦と
思っていたとは・・アリアンの軍勢だけでは抑えきれまい・・・今から古都に援軍を要請しても
早くても1日はかかる・・・〕

アーカントスはうなだれた・・・それを見ていたエルメシア達は・・・全員・・目を合わせ・・うなずいた・・
〔アーカントス隊長・・・俺らが行きます・・・行かせてください!!〕
エルメシアたちがア−カントスに言い放った・・・その台詞にア−カントスは戸惑いを隠せなかった
軍人でもない未熟な彼らが行っても・・・だが・・・次の瞬間ア−カントスの目にある物が写り・・・
しばし考えた後・・・・

〔わかった・・・君達に任せてみよう・・・アリアンを・・頼むぞ!!〕
〔隊長・・彼らは民間人ですよ・・それもたった5人で・・・〕
兵士達は驚きを隠せなかったが・・・・ア−カントスの意思は変わる事は無かった・・・

〔では、行ってきます・・・・〕
エルメシア達はそういうとリンケンをあとにした・・・・

そしてisakuはア-カントスに詰め寄った・・・
〔アーさん、何故民間人の彼らを危険なアリアンに!!!〕
〔isakuよ・・君には見えないか・・・彼らの背後の立つ女性を・・・・・〕
〔え・・・・あ、あれは!!!!〕
isakuとア−カントスの目にはエルメシア達の背後に幻影として現れていた女性の姿があった
その女性はDGの創設者女神セレナの姿が見えたのだった・・・

〔彼らは間違いなく私達の後輩にあたるDivine Guardianのメンバ−だよ・・・
そう簡単にやられはしないさ・・・〕
アーカントスはマントをなびかせながら・・・宿舎に戻るのだった・・・