第13章

エルメシア達はなんとかアリアンに到着した・・・ピガプ−ルの軍勢と守備軍が
はげしく戦闘が行われたが守備軍が全滅してしまったようだった・・・

くそ!!!!

エルメシアは廃墟となった家にこぶしを突きつけたが・・・次の瞬間ピガプ−ルの
兵士達に囲まれた・・・
〔なんだおまえら・・ここは今日からビガプ−ルの占領地となった・・お前ら民間人は
おれらの奴隷として働いてもらおうか・・お、いい女がいるじゃねね〜か・・俺達と宿で
いいことしないかい〜・・ひゃははははははは・・・〕

完全にピカプ−ルの兵士達は舞い上がっていた・・・そしてエルメシア達も怒りが頂点に
達したのであった・・・・・・
〔帰れよ・・・お前達はビカプ−ル帰れよ!!!〕

〔なんだと・・・この糞ガキ!!おれたちに歯向かう気か・・・!!〕

エルメシア達は戦闘体制に入り叫んだ・・・
〔歯向かうも何も・・俺達がここでお前達を倒すといってる!!行くぞ皆!!〕
〔おうさ!!!!!!!!〕

〔行くぞ!ガイエン!〕
〔了解!クド!!〕

狼のクドとガイエンはビーストベルセルクを発動・・いままで抑えていた野生の本性が目覚め次々と
兵士達を噛み殺していった・・・突如アリアンは阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた・・

ぐわ〜〜〜!ひぃぃぃぃぃぃたすけてくれ〜〜〜〜〜

グルルルルルルルルル・・・・ガウガウガウ・・・・モッフモッフモッフ・・・・・

ワオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!ワオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!

〔私達も行くよ・・エル!!〕
こげぽんが敵の中心でウォーターフォールを放ち・・・敵の兵隊を次々と凍らせ相手が戦闘不能
となっていた・・・
〔馬鹿な・・たった5人でこの戦力は!!!!〕
相手の兵士達がどんどんとやられ始め・・・相手の本部まで辿り着くのはあっという間だったのである
〔た・・隊長・・た・・たすけ・・て・・・〕
戦況を報告した兵士が敵本部の前で絶命した・・・

〔お前が大将か・・大人しく降参してもらおうか!!〕
椅子に腰掛けていた男は立ち上がるとエルメシア達を見て・・・
〔驚いたな・・見たところ正規の軍人でも無い君達が私の部隊を全滅させるとは・・・
どうだ・・わたしの部下とならないか・・金や地位や名誉など与えてやってもいいのだぞ・・〕

それを聞いたエルメシアは・・・
〔ふざけるな・・おまたちとは絶対に手は組まない!!覚悟しろ!!〕
エルメシアはラビットステンガ−で槍を付いたが次の瞬間・・・相手の大将もランサ−で
サイドステップで回避され・・・ランサ−同士の熾烈な戦いが起こっていた・・・
エルメシアが突けば・・敵はサイドステップで回避・・相手が突けばエルメシアがサイドステップ
で回避・・・だが・・この戦いでエルメシアが勝利した・・若さの勝利だったのである・・
激しい戦いが終わった旬・・朝日が昇りはじめ・・街の被害状況を見て回った時・・
1人の少女が泣いているのを見かけた・・・

エルメシア達は傍に駆け寄るよ少女はおびえ始めた・・・叫んだ・・
〔やめて殺さないで・・いや-----------!!〕
少女のおびえた状態をみてエルメシアが逆に引いた時・・・ごげぽんが少女に話し掛けた
〔安心して・・私達は古都ブルネイからの者よ・・あなたをどうこうと、しにきたわけではないわ・・・〕
少女は安心したらしく皆にすがってきた・・・
〔お兄ちゃんを・・お兄ちゃんを助けてください・・・この世のたった一人の肉親なんです・・・〕
少女の横には酷く傷を負った男が横になって今にも息を引き取ろうとしていた・・・
〔オクレさん・・彼にフルヒ−リングして・・急いで!!!〕
しかし・・・オクレのフルヒ−リングで傷を治してもそれは命を少し延ばしただけで根本的な解決
にはなってなかった・・・
〔仕方が無い・・私がゲ−トを開きリンケンに行ってちゃんとした医者に彼を届けてくる・・その間
敵を発見しても無茶だけはするな・・・〕
そういってオクレはリンケンのゲートを開き・・怪我した男を届けたのであった・・・

だが少女が泣き止む事はなかった。。。それを見たこげぽんは鞄の中からリュートを取り出し
奏で始めた・・・暖かく力強い音色に少女は徐々に落ち着きを取り戻していったのであった
〔落ち着いた?〕
こげぽんが優しい笑みで語りかけ・・・少女はこくんと1度うなずいた・・・
しかし・・・エルメシア達には問題が山済みだった・・・アリアンに進軍してきたピカプール兵を
全滅はさせたが・・正規軍ではない以上・・・ここはまだ正確には敵軍の占領下であり何時増援が
着てもおかしくは無かった・・
味方の増援がくるとすれば早くても2〜3日はかかり、頼みの守備隊やクロマティガ−ドも
ほとんどが戦闘不能な状態・・・
そうした時であった・・・アリアンの上空に1匹のドラゴンが先回をして様子を伺っていた・・・
そのドラゴンに乗っていたのは・・・

〔闘将バラック!!!!!〕

エルメシアが叫んだと同時に・・・ドラゴンは中央広場に降り立った・・・・