第15章

アリアンの大広間でバラックとエルメシアの壮絶な死闘か繰り広げられていた・・・
からくも修行時代に教わった技でバラックにダメージを負わせたものの・・
バラックの必要以上の猛攻に苦戦を強いられたエルメシア・・・仲間の助けによって
身体を引き裂かれるのは回避されたが・・すでに時間の問題でもあった・・・


〔くっ!誰だ・・・このバラック様の心にプレッシャーをかけるこの気配は・・・・〕
剣の鞭から脱出をはかるエルメシアだったが・・もがけばもがくほどに刃が食い込み
流石のフルプレートアーマーも粉々に砕けもはや丸裸も同然だった・・・

一方・・古都のブルネイ城では異変が起こっていた・・・
〔大変です、皇女様!!!〕
〔何事ですが・・騒々しい・・・〕

説明を受けた梨沙は王宮の外にあるブロンズ像の1体を見て
異変に気が付いたのであった・・・その異変とは・・ブロンズ像が光輝き
オーラを発していたのであった・・・
〔あのブロンズ像には、たしか・・・・・・・!!!〕

梨沙がブロンズ像の前に辿り着くとたちまち崩れ落ち
その中から・・ホースキラーとジェストプレートが光を放ち・・・現れたのあった

〔まさか!エルメシア達に!!!〕
そう叫ぶとホ-スキラーとジェストプレートは次の瞬間、光となって・・・飛んでいった・・
梨沙がその姿を見届けると・・・兵士達が梨沙に話し始めた・・
〔皇女様・・あれはいったい・・・・〕

しばらくの沈黙後・・梨沙は口を開いた
あの鎧と槍には以前・・古都とピガプールの戦いで単騎で敵陣に乗り込み
1000人の敵兵を倒した勇敢なるランサーの魂が宿ってる特別な物なのです
それで、あの鎧には意思が込められており・・纏う者を選ぶため封印を施したのですが
その封印を破って出てきたということは・・私達の仲間の誰かが危機的状態という事と
思います・・・まさか、エルメシア達になにか・・・・・

梨沙は天に祈りをささげると・・再び城の中に入っていった・・・・

〔ふははははははは・・・・エルメシアよ!この剣の餌食になるんだな!!〕
バラックが剣を持つと引っ張り上げた・・・エルメシアの足者にはおびただしい血が溜まり始めていた
〔ぐあああああああ!くそぉぉぉぉぉぉぉ!!!!〕
〔え、エルメシア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!〕

クドリャフカが叫んだ瞬間だった・・・・・・エルメシア達の図上に光り輝く鎧と槍が姿を表した・・
その光でバラックは怯み・・次の瞬間・・剣の鞭で縛っていたエルメシアに光の柱が当たり
姿が消えたのであった!!!
〔なに!こ・・これは・・・!!!!〕
バラックは辺りを見渡したが・・エルメシアを上空で見つけた・・・
エルメシアとジェストプレート&ホ-スキラーは共鳴し・・次の瞬間・・ジェストプレートが
分離し・・エルメシアの身体に装着された・・・・

そして・・エルメシアはホ-スキラーでバラックに攻撃を仕掛けたが・・バラックは大剣を元に戻し
槍の攻撃を受けた・・・だがその時、自慢の大剣に亀裂が入ったのだった・・・

〔馬鹿な・・・この大剣に亀裂を・・・それにこの小僧の纏ってる鎧から出るオーラ・・間違いなく
この私にプレッシャーを与えた気配だ・・・こやつはいったい・・・〕
その時・・アリアンの街の入り口から声が聞こえた・・・
〔エルメシア〜〜〜〜〜〜〜!!!〕
オクレとブルネイ正規軍の軍勢であった・・・・さすがのバラックも自分の立場の悪さを実感し
ドラゴンに乗り大空に舞い上がった・・・
〔ふははははは・・・小僧、今度また会う時まで命は預けておく・・首を洗ってまっているのだな・・・〕

〔ふっ・・・エルメシアか・・・久々面白い小僧が現れたものだな・・・このバラック様をここまで
追い詰めるとは・・・・〕

そしてエルメシアはその場に倒れこみ・・・皆に囲まれた・・・そしてその鎧を見たアーカントスは
驚きを隠せなかった・・・
〔この鎧は!!ジェストとそれにホ-スキラー!!・・20年の時を経て・・再び蘇るとは・・・〕

そしてこの後・・・アリアンは再びブルネイ軍によって開放され・・・再び活気のある街に復興
していった・・・・