第16章

アリアンで闘将バラックと壮絶な死闘のを繰り広げられていた・・
エルメシアは師のナイトの教えの型を思い出し、からくも一撃をくわえたのだった
しかしこの攻撃が バラックの封印を解き放ち・・大剣の抜かせたのであった
バラックの攻撃は想像をはるかに超えた攻撃に再び危機が迫まり、その時であった
かつて封印されたジェストプレートと ホ−スキラーが自ら封印を打ち破り
アリアンで生死の境を、さまようとしていたエルメシアの 身体に装着された
そして、あの戦いから・・3日が過ぎようとしていた・・・


かちゃり!
〔こんにちは、状態はいかがですか?〕

ここはアリアンの治療院・・・バラックに勝利したとはいえ、大量の血を失い・・
エルメシアは3日間眠りつづけていた
そうして・・少女は近くで積んできた花を花瓶に生けるとこげぽんに話し掛けた・・
〔こげさん・・またあの曲聞かせてくれます?・・・もしかしたらエルメシアさん・・目を覚ます
かもしれませんよ・・・〕
〔こりゃこりゃ・・治療院で楽器の演奏はお断りじゃぞい・・・〕

〔先生!エルメシアは本当に大丈夫なのですか?もうすでに3日間眠りつづけてます・・〕
こげぽんが先生に心配そうに話し掛けた・・・
〔そんなに心配かね・・・だが大丈夫じゃ・・この患者は戦闘で大量の血を失ってる・・・
今は意識が回復するまでの辛抱じゃよ・・・しかし・・この鎧は・・・〕

治療院の老医師は鎧を不思議そうな目で見ていた・・・エルメシアがこの治療院に運ばれた時は
すべての傷がふさがっていたのである・・・エルメシアの回復力か・・それともこの鎧の回復力か・・
運ばれた時はつい先ほど戦闘を行っていた者の傷にはとうてい見えなかったのである・・
一方・・3日前のビガプールでは・・・・

〔バラック様・・その傷はいかがな去れました!!早く治療を!!!〕
〔ええ〜い、うるさい!!このぐらい傷・・なんでもない・・・〕

エルメシアの戦いにより負傷し・・・ビガプールに帰還したバラック・・・部屋に戻ろうとした
バラックの前に現れたのは・・ローゼンクロイツだった・・・
バラックはロ−ゼンに挨拶を済ませすれ違いにロ−ゼンが口を開いた
〔どうしたバラック・・お前ほどの男がそこまでやられるとは・・・〕
〔これは・・・デビロンとの戦いで・・・〕
その時ロ−ゼンが笑いながらバラックに話し掛けた・・・
〔エルメシアといったな・・・彼は手ごわかったか・・・〕

その名を聞いたバラックは驚き・・・・・
〔何故それを!!!〕
〔まあ〜よい・・今宵は身体を休め自室に戻るが良い・・アリアンを落とせなかったのは厳しいが
貴重な武力をこれ以上失うのは痛いからな・・・〕
そういうと・・・バラックは自室へ足を運んだのであった・・・・そしてロ−ゼンの元に1人の
兵士が駆け寄った・・・
〔ローゼン伯爵・・・これを・・・〕
兵士が持ってきたのは・・・小さな瓶に赤い液体が入っており・・ローゼンは瓶を受け取ると・・
妖しい笑みを浮かべた・・
〔これがバラックをも追い込んだエルメシアの血か・・・〕

そうして・・・アリアン開放から4日目の朝だった・・・・
〔エルメシア〜〜〜〜〜〜〜!!!!〕
アリアンの治療印でついにエルメシアの意識が戻り病室は歓喜の声が響いていた丸4日間も
寝てしまっていたことにエルメシアが驚いたが目覚めてから3日後には無事古都に一同は
戻っていた・・
古都についたエルメシア達だが休む暇も無く・・・次の指令が下された・・・
〔ブリッジヘッド・・にですか?〕
〔ウム、長旅になると思うが、あちらも重要な拠点で補充兵と食料の輸送の護衛を当たって欲しい
道中は我が軍の領土だが何があっても不足の事態にならないように注意するのだ〕

エルメシアたちはテレスから依頼を受けると今度は一路ブリッジヘッドに向かう事となった・・
ブリッジヘッドは有名な港町で漁業が中心な商業都市だが・・海を隔てた向こうはビカプールの
領土でブルネイの水軍と陸軍が駐留し緊張状態でもあった・・・
そして・・・一行は西に向かい出発を始めた・・・その姿を城の最上階から見送る2人が居た・・

〔やはり、ホ-スとジェスト・・いえ・・あの鎧に宿る魂はエルメシアを選んだようですね・・さすがに
ナイトさんのお弟子さんのようですねwwww〕

梨沙はからかうようにナイトの顔を見ながら悪戯っぽく笑って話し掛けた・・・
〔たぶんあの鎧と槍は古都を守ろうとするエルメシアの心に反応し・・助けたのかもしれないな・・〕
〔いや・・そうともかぎらないぞ・・・2人も見ただろう・・エルメシア達の背後に写る女性を・・〕
奥からテレスが現れ・・・2人に話し掛けた・・・

〔ええ・・・あれは間違いなく女神セレナ、あの子達が私たちの後継者なのですね
でも悲しい事ですあのような悲しい戦いは私達で十分なのに・・・〕
梨沙は悲しみながら・・・2人に話し掛けるとテラスの椅子に腰をかけ・・空を見上げた

〔しかしテレス師匠、りっく、彼らの動きが妙に静かに感じるのだが・・・〕
ナイトはにぎわう城下町を見ながら胸騒ぎを感じていのだった・・・・