第17章 鉱山都市ハノブ

エルメシア達は古都から出発してその日の夕方鉱山都市ハノブに到着した・・ここは鉄鉱山
ミスリル鉱山などの鉄資源が多く取れる山のふもとにある小さな街である金属が多く産出
されるだけあって鍛冶屋も多く顕在して多くの冒険家たちの姿がある街である・・・

パッコパッコパッコ・・・・ヒヒーン!!

荷馬車が宿に到着してエルメシア達は手続きを済ますと夜の町を見て回った・・・
街の雰囲気は古都とちがい妖しげな雰囲気を漂わす街だったがそれだけ
レアな武器や防具が流通している街でもあった・・・そうしてこげぽんがある
お店のショーウィンドウに並べられていた弓を発見した・・
〔わ〜・・3OPもついたシャープペンダ-がある・・・流石色々な物があるのね〜♪〕
こげぽんはこのシャープペンダーは欲しかったが値段を見て愕然とし・・元に戻して
エルメシアを探したが・・見当たらなかった・・・そうして街を探していると
〔きゃっ!〕
〔もう、エルメシア・・どこに・・・て〜ごめんなさい!!〕
こげぽんが手を握った相手はエルメシアではなかったが・・驚いた事にエルメシアと
顔立ちが瓜二つな女の子だった・・・赤い髪の毛と・・金色の瞳・・・なんか不思議な
雰囲気を漂わす少女だった・・・
〔いや〜人違いなら・・いいんだ・・じゃ〜ボクは行くね・・・〕
〔ほんとうにごめんなさい・・・〕
こげぽんは頭を下げて・・顔を戻した瞬間・・少女はもうその場にいなかった・・
こげぽんはあっけに取られていると・・後ろからこげぽんの肩に手を当てた
人が居た・・・
〔あ、エルメシア〜何処にいったのよ〜探したじゃない!!〕
そうしてこげぽんとエルメシアは宿に足を運んだ・・・・・
しかし・・その姿を建物の屋根の上から見つける人影があった・・・
先ほどの少女であった・・・
〔ふ〜ん・・あれがパパの言っていたエルメシア達か・・・何もするなと
言われたけど・・ちょいと悪戯しちゃおうかな・・・〕
少女は妖しく微笑むと再び夜の町に姿を消していった・・・

宿に戻ったエルメシア達は食事を取っていた・・・

ガウガウガウガウガウガウ・・・・!!

大きな骨付き肉にむしゃぶりついて食べていたクドとガイエン・・・
こげぽん、エルメシア、オクレはコンソメスープとパン、ロ-ストビーフ
を口にしながら雑談をしていた・・・
〔ハノブの食事は美味しくないな〜〜〕
エルメシア&こげぽんは愚痴を言いながら食べていた・・・それを見た
オクレは笑いながら・・・
〔ここは鉱山の街ですから食事はあまり美味しくは無いですね・・でも
食べれるだけマシですよ・・文句を言わず食べましょう・・・〕
その時・・宿屋の食堂のドアが蹴破られ・・2〜3人の男達が現れた
男達は正気を失っており・・・まるで獣みたいな感じがしていた・・
そして次の瞬間エルメシア達に襲い掛かった・・
〔ちょwwwなんだ〜〜〜〜!!〕
食堂は男達があばれてめちゃくちゃになりかけた時・・・
〔私に任せてください・・・〕
オクレはすかさずターンアンデットを唱え始めた・・・
オクレの周りに聖なる光の波が発生し・・暴れていた男達を包み込むと
もがき始めた

ぐおああああああああ!!!

〔これは・・・・〕
次の瞬間・・男達から黒い影が現れ・・・蒸発するように消えたのであった・・・
〔彼らは只の冒険者です・・ですが何者かの邪悪な力により操られていたのでしょう
彼らを見た時凄い邪気を感じましたが・・ほら・・今では邪気の微塵も感じませんよ・・・〕
オクレ達は・・暴れた冒険者達を街の自警団に引き渡すと・・・それぞれの部屋に戻って
いった・・・
〔なるほどね〜パパの言っていたように強いや・・エルメシア・・・ボクと戦う日まで
楽しみにしていてね♪・・あははははは・・・〕
先ほどの少女は・・民家の屋根で様子をうかがっていたがハノブの街を後にするのであった・・・

そして次の朝を迎えエルメシア達は・・次の街アウグスタへ馬車を走らせた・・・
そして馬車は・・鉄の道/ハノブ入口付近にさしかかった時・・こげぽんは隣に座っていた
エルメシアに声をかけた・・・
〔ねえ・・実は昨日エルメシアにそっくりな女の子と出会ったの・・・エルメシアには兄妹とかいる?〕

エルメシアはきょとんとした顔つきでこげぽんの顔を見ながら完全に否定した・・
だが、ごげぽんはあの少女が気になって仕方が無かったのであった
そんな中、馬車は・・・次の街・・アウグスタに向かっていた・・・・・