第18章 神聖都市アウグスタ

ハノブから半日・・馬車はアウグスタに到着した・・・ここはBIS達の信仰の女神セレナの巨大像や
神殿などが数多く・・BISの人口が一番の多い都市であった・・
〔わ〜見渡す所・・BISばかり・・・〕

エルメシアは辺りを見渡すと色々な物を見ていた・・
〔もう・・・エルメシア田舎者まるだし!!〕
こげぽんがエルメシアに注意をして座らせると・・・それを見ていた兵士は笑いながら
皆に語りかけた・・・
〔よし・・今日はこの街で1泊してから・・・明日の早朝にブリッジヘッドに向かいます・・〕

ここからブッリジヘッドまでは早くても半日以上は掛かってしまうためこの街で
1泊の宿となった・・
〔私は大司教様に挨拶してきます・・エルメシアさんたちはこれからどうします?〕
オクレは皆に問い掛けたがクド&ガイエンは宿で待機・・他のメンバーは町の探索
することとなった・・・
そして街を探索すると広場で日向ぼっこしてる老婆にこげぽんが話し掛けた
老婆はアウグスタの事で色々と話して名産品やこの街の仕組みなどを
教えてくれ・・・・・・エルメシア達はその場所に向かった・・
〔わ〜・・一面の葡萄畑〜♪〕

向かった先はアウグスタの名産品の葡萄畑だった・・・アウグスタでは葡萄と
ワインが盛んに製造されて街の利益の大半を補っていた・・
〔おや〜ブルネイの冒険者の人かい?〕
葡萄畑から出てきたのは人の良いおばさんだった・・・エルメシア達は葡萄畑を案内され
おばさんから葡萄を手渡された・・・
〔うわ〜甘いしみずみずしくて美味しい〜♪〕
〔それは果物としての出荷用の葡萄さ・・ここの畑ではワイン用と果物用を栽培して全国に
うってるのさ・・・どうだい?ワインも試飲してみるかい?〕
ところがこげぽんはワインを聴くと後ずさりを始めた・・・
〔いや・・実はお酒は苦手でして・・・〕
それを聞いたおばさんは残念そうにこげぽん達にお土産用の葡萄を手渡した・・・

〔では少ないけどこれをもってお行き・・・今年は豊作で果物用やワイン用などいっぱい
取れたからね〜〕
エルメシア達は喜んでもらうと葡萄畑を後にした・・・・
そして夕方になり宿に全員が戻ると夕食の用意がされていた・・・
ただ・・今回の食事はアウグスタ名産品のワインが出されており
こげぽんのみが手付かずだった・・・
〔こげさん・・すこしは飲んでみたらどうでしょう?結構美味しいよ・・・〕
ガイエンがこげぽんにお酒を勧めたが・・・
〔え・・・その・・私はほら、いまデブデブになったのでダイエット中だし・・その・・(汗〕

そして食事が終わりにさし掛かった時だった・・・・

んがんぐ!!!

こげぽんが食事を喉に詰まらせ・・・胸を叩いているとエルメシアは1杯の飲み物を渡した
こげぽんが透明な飲み物を飲み干した瞬間・・・・黙り込んでしまった・・・
〔あれ・・・こげぽん・・どうした?〕
エルメシアが覗き込むと・・・・

〔きゃはははははははははははははははははははははははははははははは・・・・〕

いきなりこげぽんは顔を上げ笑い始めたと思うと・・ワインを瓶ごと飲み始めた・・・
〔な・・・なんだ〜!!!〕
クドリャフカが飲んだグラスの匂いを嗅いで見たら・・・
〔ちょwwwwエルメシア!!これ白ワイン!!!!〕
なんと水とおもって渡した飲み物はワインで、こげぽんは1杯で酔っ払ってしまったので
ある・・・お酒の入ったこげぽんは周りの人間に絡み始めた・・・
〔クドっ!!!のんれるか〜飲みがたりないひょ〜・・・〕
そう言うと・・・クドリャフカにワイン瓶を3本を口の中に突っ込むとどくどくと流し込み始めた
〔あぼっ!あばばばばばばばばばばばばば・・・・・・・・・〕

どさっ!X2

そうしてクドリャフカとガイエンはお腹が大きく膨らむほどワインを流し込まされて・・その場で
倒れていた・・・旅館は食事の賑わいから一変して恐怖の地獄絵図に変貌していた・・
〔きゃははははは〜クドしゃん大きなお腹〜〜〜妊娠何ヶ月〜♪〕
危機を感じたエルメシアは足音を消して食堂から出ようとテ-ブルの影に隠れながら・・

あと出入り口まで・・10m

8m・・・・・5m・・・・・・3m・・・・・そしてあと1m・・・だがそれをこげぽんは見逃すはずも
なかった・・・
〔がしっ!!!〕
エルメシアの肩にがっしりと手が掴んでおり・・・エルメシアはロボットのように
カクカクと振り向くとそこには笑顔のこげぽんが立っており・・・その片方の手には
未開封のワインの瓶が握られていた・・・
〔あの・・・こげさん・・そのワインをどうしようと・・・?〕
次の瞬間エルメシアは抵抗はしたが酒の入ったこげぽんの猛攻は激しくその場に
押し倒されてしまった・・・
〔ひぃぃぃぃぃぃぃ!こげさん・・マジで助けて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!〕
〔ら〜め!!エルも飲まないと・・ゆるはないwwww♪〕
こげぽんは詮を空けると問答無用にエルメシアの口にワインを押し仕込んだ・・・


〔あぼらべるらりほりろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!〕


もはや言葉にならぬほどの状態・・・・エルメシアは薄れ行く意識の中・・・こう思ったことは
間違いは無かった・・・
〔今後は絶対に、こげぽんにはお酒を飲ましてはいけない!!!・・・・・と・・・〕

今回の宿での騒動はアウグスタの恐怖として・・・この宿屋のみに今後語り継がれる伝説となった

なお・・エルメシア達は遅れて駆け付けたオクレによって介抱され・・・なんとか無事で床についた・・・
だが、ほとんどのメンバ-がワインのプ-ルでおぼれたような感じになっており、しばらくは食堂が
ワイン臭で潤っていた・・・

そして次の朝・・・案の定・・こげぽん&オクレ以外はほとんど真っ白に燃え尽きており・・・
誰もが昨夜の出来事を語る者はいなかった・・・
静かな朝食を済ますと最終目的地ブリッジヘッドに馬車を走らせた・・・・