第19章 港町ブリッジヘッド

アウグスタから馬車で揺られる事半日・・ようやく馬車はブリッジヘッドに到着
一同はほとんど昨晩のお酒が抜けてなく・・・ついたとたん軍司令部の宿舎に
雪崩れ込むのがほとんどだった・・・

みんなだらしないな〜・・・

みんなの変わり、こげぽんが軍司令部に補給物資を届け・・・町を探索していた
流石に港町だけあって市場などでは新鮮な魚介類が品を並べられており
色々な街から訪れた料理人の姿などがあった・・・
そしてこげぽんはこの街に住む人から穴場を聞き・・・海の神殿とトワイライトの滝を
教えてもらい・・先ずはトワイライトの滝を目指した・・・
トワイライトの滝はブリッジヘッドから少し離れた場所にありその近くにはソルティケーブ
という洞窟があった・・・
〔わ〜あれがトワイライトの滝ね〜〕
こげぽんが遠くから滝を眺めていたが・・・滝の近くに足を運んだ時だった・・

あははははは〜気持ちいい〜♪(キャッキャッ)

1人の少女が全裸になり滝壷で水浴びをしていた・・
こげぽんは呆れながら近くまで寄ると・・顔を見た瞬間・・ハノブで見た光景が
頭をよぎった・・・そう、水浴びをしていた少女はハノブで出会ったエルメシアとそっくりな
少女だったのであった・・・
金色の瞳に赤い髪・・・こげぽんにはこの少女から発せられる異様な雰囲気を感じ取っていた
そうして、その場から離れようとした時であった・・・

パキッ!

しまった!!!!

こげぽんは落ちていた木の枝を踏んでしまい・・滝の方に視線を向けたが少女の姿はなかった

〔また・・あったね・・・・・・・おっと、そこを動かないでね・・〕

次の瞬間こげぽんの後ろから声が聞こえた・・・そう・・謎の少女はいつのまにか、
こげぽんのすぐ真後ろに立っていて・・槍をこげぽんの背中に向けていた・・

〔貴女は何者なの・・・私の知っている人とよく似ている・・妹か姉という感じではなさそうね・・〕
〔時が来れば解るよ・・・・〕

謎の少女はくすくすと妖しい笑みを浮かべながら話すと次の瞬間・・その場から消え去った・・・
一気に緊張感が解けたのか・・こげぽんはその場にへたれこんだ・・・

あの子はいったい・・・

そして胸のうちにわだかまりを残したまま・・ブリッジヘッドに戻どり・・皆と合流した・・・

〔初めまして・・自分はブルネイ軍ブリッジヘッド方面軍指揮官のバルスという者です・・遠路遥々
ご苦労様でした・・・〕
エルメシア達はアウグスタの一件の二日酔いから目を覚まし改めてブリッジ方面軍の部隊と
会話をしていた・・・兵士達は補給物資を貰いにぎわっていた所・・その様子をうかがっていた
こげぽんは1人浮かない顔をしていた・・・

〔どうした・・なんかあったのか?〕

エルメシアはこげぽんに話し掛け・・こげぽんも話そうとしたその矢先・・・

〔みなさん、お茶が入りました〜良ければお菓子もどうぞ〜〜〕
髪が長く顔立ちも整った美しい女性が入ってきた・・・
その女性にエルメシア、クド、ガイエンの3名は見とれてしまっていた・・・
こげぽんはエルメシアの腕を引っ張り話し掛けたが・・声は耳に入ってなかった
〔あ・・・なんだっけ?〕
〔・・・・・・・・もういいわよ!!!私は部屋に戻る!!〕

こげぽんが怒って部屋に戻ったあとも・・賑わいが続いていた・・・
そしてバルスが先ほどの女性を近くに寄せて皆に話し始めた・・
〔この人は二ーナ・・俺の婚約者でもあるんだ!!〕
その言動に皆が盛り上がり宿舎では宴会と同じような賑わいになっていた・・・


そして次の日・・・・エルメシア達がブルネイに戻る私宅をしているとき・・軍の宿舎が
あわただしくなっていた・・・

どうしたんですか?

皆が兵士に駆け寄り話を聴くと・・・・

なんだって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!