第22章

一方トワイライトの滝、最下層では壮絶な戦いが繰り広げていた
ブラウンベアーの大群相手に流石のメンバ−も苦戦を強いられていたが
なんとかブラウンベア−の大群を倒すことに成功した・・・しかし!
PTのほとんどが深手を負い戦闘不能であった・・・

〔もっと強いと思っていたのにな〜残念だよ、あはははは〜〕
エルはエルメシアに話し掛けると・・・壊れた柱の上から
降りてきた・・・
〔エル!お前は〜〜〜!!!〕
エルとエルメシアの激しい戦いがはじまった・・・
と、エルメシアが槍を構えた瞬間・・・・!!
〔こ・・これは・・・〕

なんとエルの構えとエルメシアの構えがまったくの同じであった・・
エルメシアから見れば・・まるで鏡に写った自分と戦ってるような
感覚に陥っていた・・・・
〔いったろ・・・君はボク・・そしてボクは君だよww〕

そして、両者が睨み合ってどのぐらい立ったであろう・・・
エルメシアはエルに対して攻撃を出来ないであった・・

くそっ!!!!

痺れを切らしらエルメシアが後ろにバックスッテップし・・ホ−スキラ−を突き出した瞬間・・
〔面白いね・・ボクにはエルメシアの行動が手にとるようにわかるよ!〕

次の瞬間・・ホ−スキラ−とジェストプレートに黒い霧がまとわり付いていた・・・
〔なにくそ!食らえ!!エントラップピアジングメント!!!〕
そしてエルも同じエントラを繰り出しており・・次の瞬間お互いの技がぶつかり合い
激しく弾けとんだ・・・・

うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!

エルメシアは何とか起き上がったが・・・・・次の瞬間!
なんとホ−スキラ−とジェストプレートが無残に砕け落ちた・・・
〔な、そんな!ホ−スとジェストが!!!〕

だが次の瞬間・・エルの放ったエントラが再びエルメシアに炸裂し激しい衝撃で
その場に倒れた・・・

〔さて・・これで後は死にぞこないの他のメンバ−を倒せばパパも安心するね〜〕
くったくのない笑顔をして倒れているオクレ、バルス、クド、ガイエン、飛鳥、ユ−ストマの方を
見た時であった・・・その時、迷宮内に声が響いた・・・

〔そいつらは・・俺様の獲物だ・・・新参者のお前の獲物ではない!!〕

迷宮の奥から現れたのはバラックだった・・・そしてバラックはエルメシア達を
睨み・・大剣を構えると・・・・
〔ドラゴンナイツとして誇りを傷つけられた恨み・・・今こそお前らに!!!〕

次の瞬間!攻撃をしたのは・・エルメシア達ではなく・・エルだった・・・
〔くっ!バラック・・なんのマネだ・・・・〕

うおおおおおお!!!!

バラックは大剣を振り回し・・必要以上にエルに攻撃を仕掛けた・・・
しかし・・・エルは冷ややかな顔して大剣を左手一本で受け止めた・・・
〔反逆?・・これだから人間という人種は・・・・恐れを知らないなんて無知もいいところねw〕
〔お前こそ・・・人口生命体の癖に・・・人間様に立てつくんじゃ〜ね〜!!〕

そして両者の力と力がぶつかっている時・・・メルメシア達が目を覚ました・・・
〔バラック!!!おまえ!!!〕
〔小僧!今は説明している暇はない・・こいつはお前達では無理だ・・仲間を連れて逃げろ!!〕

エルは・・あくびをすると・・
〔人間相手はやはり面白くないね・・・バラック邪魔するなら死んで・・・〕
エルは次の瞬間すばやい動きでバラックの背中に回ると・・・黒いランスで
バラックの腹めがけて一突きした・・・

うぐぁぁあああああああああああああああああああああああああああ

バラックの腹からおびただしい血が溢れた・・なんとエルのランスは
鋼鉄の肉体のバラックの身体を簡単に貫通した・・・
しかし、バラックは倒れずにエルに向かい大剣を構えた・・・
〔なんてやつ・・・ならば引導を渡してやる!くらえ!〕
そして次の瞬間エントラプメントピアジングがバラックの身体に突き刺さり
8箇所もランスが突き刺さった!!

ぐああああああああああああああ・・・・・

そして流石のバラックもその場に倒れこんだ・・・
〔バラック!!!〕
エルメシアが近くまで駆け寄より・・・
〔なぜ・・俺達を助けた・・お前は敵なはずなのに・・・〕
心配するエルメシアの顔を見て・・バラックは必死の笑顔で話した

〔別にお前を助けた訳ではないさ・・お前を倒すのはこの世で俺1人だけだ・・がはっ!
それに、お前と再び戦士としてもう一度戦いたかった・・
あんな、心が震えた戦いは久々だった・・・だけど・・それもかなわないかもな・・・〕

あの恐ろしい印象のバラックが優しい笑顔でエルメシアに話していたが・・・次の
瞬間・・バラックの巨体が静まり返る迷宮に倒れこんだ・・・
〔バラック〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!!!!〕

エルメシアは手のひらで段々冷たくなっていくバラックをみて次々と涙が溢れてきた
バラックはピカプ−ルの兵士としてではなく・・1人の戦士として・・再び戦うこと・・・
それだけであった・・その気持ちを知ったエルメシアにはとてつもない怒りが込み上げてきた・・
エルメシアは・・立ち上がり・・・・壊れたホ−スキラ−を持つと再び構えた・・・

〔死にぞこないが揃いも揃って・・何ができるというの・・・〕
エルは回りを見た瞬間・・驚いた・・・今まで倒れていた
こげぽん、オクレ、クド、ガイエン、バルス、飛鳥、ユ−ストマ・・そして
エルメシアで囲まれていた・・・・
このとき・・皆の怒りが頂点まで達していた・・・

〔くっ!ほとんど何も出来ないお前達が何ができる!!!!!!〕

エルは黒い炎を立ち上がっていたエルメシアに投げつけたのであった・・・・・・・