第25章


一同は大魔道士ムロの助言でオカー三角州に向かって居た・・・
オカー三角州はバリアートの東の位置にある地域・・・小麦栽培が盛んなところで
あたり一面麦畑だった・・・・そして奥のほうに見える1件の家・・・エルメシア達は
その小屋を訪れた・・・

〔こんにちは〜どなたがいらっしゃいますか?〕
こげぽんが家の中に入り辺りを見渡が人の気配がしなかった・・・
〔留守かな?・・・〕
皆がそう思ったときだった・・・・いきなりエルメシアの後ろから声が聞こえた

〔わしになんか用かの?〕

うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

エルメシアはびっくりした・・・さっきまで気配など微塵も感じなくいきなりの現れた
感じだった・・・・
〔ああああ、あの、私たちはムロさんの紹介で来ました・・是非修理していただきたい
武器と防具があるのですが・・・〕

エルメシアはしどろもどろになって話していた・・しかし、老人が武器を見ると冷ややかな眼で
エルメシアを見た・・・

〔この武器を使っていたのはおまえさんじゃな・・・残念だが直すのにはゴールドスワンプ洞窟の
奥深く眠る特殊な鉱物が必要じゃ・・・それにその鉱物が出るところには強力な魔物がいる・・〕

それを聞いた皆も行く支度をはじめたが・・・・その老人の怒号が飛んだ・・

おまえらは言ってはならん!!!行くのはそのランサー1人じゃ!!!!

〔何故ですか!・・私たちが行ってはいけないなんて・・・〕
そして、その老人は皆に話し始めた・・・
〔あの洞窟は別名・・試練の洞窟といって・・・凄い武器を使うためその技量が
試される洞窟なのじゃ・・特にこのホ−スとジェストプレ−ト、本当にそなたが
使用するに相応しいランサーか・・・〕
老人はエルメシアを杖で指差すと・・・怒鳴った・・・
〔これはそれ相当の武器と鎧を使うものが受けなければいけない試練じゃ・・・分かってくれ・・・〕
老人の発現に一同は沈黙し・・・仕方が無くエルメシアと老人はゴールドスワンプ洞窟に
入っていった・・・・だが・・エルメシアはとんでもない光景を目にした・・・

それは老人が魔物の横を何事も無く通りすぎたのであった・・・・
エルメシアも通り過ぎようと試みたが・・・魔物に見つかり攻撃されたのであった

〔くっ!なぜ・・・!!!あの老人は攻撃しなかったのに私はされるのか!!〕

老人は魔物に苦戦するエルメシアに言った・・・

〔エルメシア・・・身も心も水となり・・岩となれ・・・さすれば答えが見えて来るであろう・・・〕
その老人はそう言い残すと・・洞窟の奥のほうに消えていった・・・
エルメシアは何とか魔物を倒せたが・・・・・訳わからなかった・・・
〔待ってくれよ!!じいさん!!〕

洞窟の遥か奥に進んだエルメシア・・・・しかし・・再び老人の声が響き渡った・・・

〔身も心も・・水となり・・岩になるのじゃ・・・〕
〔岩となり・・水て〜・・・・・・・もしかして!!!〕

エルメシアは・・・槍を構え・・・呼吸を整えた・・・・そして目を閉じだ・・・

〔感じるんだ・・・この洞窟の生きとし生ける者の鼓動や息吹を・・・・・その息吹と合わし自分自身も
この洞窟の岩、水、植物、小さな虫たち、すべてと一体に・・・・・・〕

すると再ほどの威嚇していた魔物たちは・・・どんどんとエルメシアを素通りしていった・・・
だが・・・このとき不思議な感覚が襲った・・・瞳を閉じていたはずなのに・・魔物マーマン達の
動きが手にとるように分かった・・・

〔フム・・エルメシアよ理解したようじゃな・・・目で見て闘うのではなく心の目を解き放ち、
感じるのじゃ!周りの草木の息吹・・そして相手の動き・・ さあ〜もっと洞窟の奥に進むが良い・・・〕

老人の声に導かれ・・エルメシアはさらに奥に進むと祭壇が姿を見せ・・・そこには老人と破壊されたはずの
ホ−スキラーとジェストプレ−トが以前にも増して光り輝いていた・・・
あれだけ粉々になったホ−スとジェストが完全復活し・・おまけに攻撃力と防御力がUPしている・・
そして老人の口からすべてを聞かされた・・・

〔この洞窟は鉱物などは一切出ない・・・だがこの聖なる祭壇には破壊された強力な武器を復活
させる力を秘めた洞窟なのじゃよ・・・だが・・ここの洞窟に入ったものにはそれなりの試練が
待ってる・・・その試練を超えた時、洞窟の力が死した武器と鎧に再び息吹を与え復活させてくれる・・
仲間や武器に頼らず・・己の力のみで、初めて聖なる力が発揮されるのじゃ・・・〕

そしてエルメシアはホ−スとジェストを装備して感覚を確かめていると・・・

〔さあ〜時間が無い!DivineGuardianの聖戦士よ・・・これから古都ブルネイと
ビカプールの最後の戦いが始まろうとしている!皆と合流し急いで向かうのじゃ!!
りっくも・・首を長くしておまえたちの帰りを待ってるぞ!!〕
老人の怒号が飛び・・エルメシアはうなずくと・・・全速力で洞窟を後にした・・・・

そして・・洞窟の奥である男の声が聞こえた・・・・
〔さすがですね・・・やはり貴方の後継者達だからですか?www〕

突如現れたのは大魔道士ムロであった・・・・その姿を見た老人は,はにかんだように笑った・・・
〔ナイトやテレス・・・良い弟子をもったな・・・彼ならきっと受け継いでくれると思う・・・〕

〔そろそろ・・・私の前で本当の姿を見せてくれませんか?・・・元DivineGuardian
ギルドマスタ-のアイオテさん♪〕

そういうと老人の服装を脱ぎ捨て・・・アイオテ本来の姿となった・・・老いたとはいえ剣士だった
強靭な肉体は健在だった・・・

〔ムロ・・・いやアキト・・・お前も本当の名を名乗ったらどうだw〕

ムロは笑いながら話をはぐらかした・・・
〔それだけの強靭な肉体ならば貴方も戦いに参加すれば良いとは思いますが
いかがですかな?ww〕

〔ワシは引退した身じゃ・・・これは彼らが乗り越えなくてはいけないこと・・・しかし・・
おまえと話していると思い出すな・・・ギルド作るためいっしょにクエストを受けたこととかww〕

そして・・二人は洞窟を後にし用としたとき・・・ムロがアイオテに言った

〔久々・・今日は飲みますか・・良いワイン手に入ったのですよwwww〕