第3章

古都ブルネイにレッドアイ総帥が進攻して5年後の立った事である・・・
隣国にビガプ-ルという王国があった・・
この国とはかつての昔古都ブルネイと激しい戦闘が行われた国であった
お互い死力の限りを尽くして戦ったがお互いに停戦を迎え戦闘の火は
収まったように思えたが・・・だが、ビガプ-ルの王族たちは古都の現状を
良い目で見てなかった・・・

彼らは血縁こそが王族として国を統治すると・・完全王制を貫いた
考えを主としていたので・・王族の出身者で無い人間が王として統治する事を
意味嫌っていた・・・・
そして、RS0018年・・ビガプ-ルの王が崩御後・・新たな王としてルア王子が
正式な王として君臨した・・・しかし・・この比から恐怖政治が行われ
ビカプ-ルにて貧富の格差が強まり王族に反対する国民に弾圧が加えられた・・・
その多くは・・古都ブルネイに君臨した原田皇女の政策を支持しピガプ-ルの王族を
非難している民たちであった・・・
そして、その王族の一部が原田皇女を妬み・・暗殺者を古都に派遣したのであった・・

その事を聴いた原田皇女は顔をしかめながら考え込んでいた・・・
〔まさか・・あの時の暗殺者はビカプ-ルの使い?・・・〕
皇女は念のため先ほどの暗殺者たちを調べたがそれらしい物は何一つ見つからなかった
装備品は古都の防具屋や武器屋で調達できる物を装備していたためこれと言って
確たる証拠は無かったのである・・それを見たエルメシアが口をはさんできた・・

〔馬鹿じゃないか!そんな暗殺者が私がビカプ-ルの使いの者です・・と言うような
証拠をぶら下げて暗殺すると思ってるのか!!!〕

一同どよめいたが・・エルメシアが冷静になり詳しく話した・・
〔考えてみれば彼らも可哀想な兵士たちさ・・・もし暗殺に成功しても殺される運命なんだから
それに・・失敗して逃げ帰っても国自体が彼らを差し向けた・・と言う事実を隠すため殺される・・〕

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周囲の者たちは沈黙するしかなかった・・・隣国のビカプ-ルは古都と公益が無く自国で色々とやって
居るため内部はダ-グゾ-ンだったのである・・・
〔じゃ〜おれはそろそろ行くぜ・・おれが知っている事はこれぐらいだし・・・〕
エルメシアが立ち上がり去ろうとした時・・
〔待ちなさい・・何処に行くのですか!〕
〔待って〜俺は皇女にそこまで束縛される権限は無いぜ・・古都の住人でもないし王宮に使える兵士でもない・・・〕

そう言ってエルメシアは古都ブルネイ城を後にした・・・
一方・・ビガプ-ル王朝では王族幹部が話し合っていた・・・

〔どうやら・・暗殺部隊は失敗のようですな・・・だがこれで本当に宜しいのか・・ロ-ゼンクロイツ卿〕
幹部たちがざわめき・・その中心にロ-ゼンクロイツが居た・・
〔私の発言は元王ルア様のお考えの事・・・このロ-ゼンも摂政としてそれを実行したまで・・
原田梨沙という小娘ごときに古都の統制は無理だと言う事・・・〕
〔だがロ-ゼンよ!下手すればブルネイとかつての大きな戦争の2の舞ぞ!!〕
その台詞にロ-ゼンは冷ややかにあざ笑った・・・
〔戦争になればそれはそれでもかまわん・・だがブルネイに私たちの軍事力に対向はできますまい〕

ビカプ-ル・・・かつてブルネイと大戦争を繰り広げ強力なドラゴンナイツを保有している国である
火力の差はドラゴンナイツ1騎に対してブルネイの騎士団100人がかかっても倒せるかどうかの
火力を誇り・・軍事力では最高の国と呼ばれた・・・

そして・・ロ-ゼンは玉座に足を運びルア王にひれ伏した・・・
〔ルア王・・王の優しきお心を民に知らせた結果国民は歓喜しておりました・・〕
その言葉を聞いたルアは・・・
〔うむ・・ロ-ゼンよ,良くやってくれた・・余もまだまだ幼くやらねばならぬ事が多い・・色々と頼むぞ〕

ルア王は若干10歳でビガプ-ルの王に就任したまだ幼い王であるが・・その横には何時も摂政の
ロ-ゼンクロイツが居た・・事実現在のビガプ-ルの政治はロ-ゼンの独壇場になっており、
王族でも彼に意見を言えば反逆罪として処刑されていた・・・