第4章

古都ブルネイを見て回ったエルメシアは森にさしかかった・・
時はすでに夕方に差し掛かり・・今日中に家路に突くのはかなり難しかった・・
〔まいったな・・・今夜はここで野宿しかないかな?〕

この辺の森は深夜になると迷いやすく、いくらエルメシアとて命にかかわる危険も
伴うのである・・・その時であった・・森の奥で気配を感じたエルメシアはショ-トパイクを
構え傍に近づいた・・・・
〔だれだ!!そこに居るのは・・・姿を見せろ!!!!〕
そう叫んだ矢先・・・草葉の陰から2体の黒い物体が・・・動き、エルメシアに襲い掛かろうと
した・・・だがエルメシアはすかさず攻撃をかわすとその黒い物体の1体を捕まえて
押し倒した・・・・
〔何者だ・・・・ここで何をしている・・・!!〕

エルメシアは焚き火の灯りでその姿を確認したら知ってる顔立ちだった
〔あああ〜お前は・・クド・・クドリャフカじゃないか〜?〕
〔ん・・・ああ〜エルメシアじゃないか・・久しぶりだな〜〜〕
〔というと・・そっちに居るのはもしかしてガイエン?〕
黒い物体の正体はかつてエルメシアの親友のクドリャフカとガイエンいう狼男だった・・
まだエルメシアが幼き比に一緒に遊んだ仲だったのでエルメシアは一目見て解った
のであった・・・そうして3人・・いや・・1人と2匹?は焚き火を囲み懐かしい思い出を
語り合っていたが・・エルメシアはクドたちからとんでもない事を聞かされるのだった・・

現在ビガプ-ルは小規模の村や町を無理やり自軍の統治下に置き勢力の拡大をやり始めていた
村人は強制労働に借り出され老若男女関係なくビガプ-ルの軍事工場・・それか田畑で過酷な
労働を課せられ次々と激務のため倒れていったのである・・
それを聞いたエルメシアは激怒した・・・

〔なんてやつらだ・・・原田皇女暗殺だけでなく、そんなことまで・・・〕
エルメシアの今までの事をクドとガイエンは驚いた
〔ピガプ-ルはどうなってるんだ・・・これは下手すれば戦争に・・〕
ガイエンはつぶやきながらクドを見た・・・そして・・クドもガイエンの顔を見てうなずいた
〔エル・・俺たちでも力になれることあれば手伝うぜ!!〕
クドとガイエンはエルメシアと共同で戦う事を決意したのであるが・・さすがに3人で一国の
軍隊と戦うほどの難しさを痛感していた・・・・そのときクドリャフカが口にしたことは・・

〔こんな時・・Divine Guardianはどうするだろうか・・・〕
エルメシアが聞きなれない言葉に耳を傾けた
〔かつて、この世に邪悪が蔓延りし時女神セレナと共に白い鎧を身にまとった勇者たちの
お話さ・・・神話で聞いた事ないか?〕
〔さ〜ね・・・俺には関係ない・・・〕
とエルメシアは眠りに付き・・・・ガイエン&クドも眠りに付いたのであった・・・

翌日・・・エルメシア一行は・・・小さな村を見つけて立ち寄った・・・
だが・・・教会の前では数人の兵士と牧師らしい人が口論をしていた・・
〔今日からこの村はピガプ-ルの支配下となった・・・村人は我々の為工場で働いてもらう!!〕
〔この村は中立の村です・・・残念ながらあなた方の指図は受け入れられぬ・・・〕
ちょうど・・小規模の軍隊が村で労働者を選抜していたときだった・・・
〔おい!・・そこの男と犬っころ!!!!〕
〔犬・・(ぴき!!!!〕
その言葉にガイエンとクドは怒りをあらわにした・・・
〔俺たちは狼男だ・・・犬ではない!!〕
〔どちらも同じだ・・旅人のようだか・・お前たちも工場で働いてもらおうか・・・〕
ピカプ-ルの兵士たちはふんぞり返り笑いながらエルメシアの手をつかんだ瞬間・・・

ばしっ!!!!!!!!!!!!!!!

エルメシアは兵士の腕を掃ったのであった・・・・・それを見た兵士はニヤニヤ笑いながら
話し始めた・・・
〔おや〜ぼくちゃん・・この軍勢相手に戦うわけ〜おじさん達はね〜めちゃくちゃ強いの
よ〜わかる・・・君みたいな坊やが勝てる相手ではないの〜〕
それを聞いたエルメシアが怒鳴り散らした・・・・
〔うるせ〜!!ピガプ-ルだかなんだかわからねえけど・・お前らのやってる事は許せない!!〕
その瞬間だった・・・エルメシア達を兵士が囲み攻撃体制に入った・・・
エルメシア一行も戦闘態勢に入るが・・流石に20人弱の相手にわずか3名・・・これはやばいと
思った時である・・・エルメシア一行にエビ&ブレがかかった・・
〔これはいったい・・・・〕
と、エルメシアが辺りを見渡したら1人の牧師がエル、クド、ガイエンの3名にエビ&ブレをかけていた
〔勇敢な若者よ・・・神は貴方たちを見捨てません、思う存分戦いなさい・・〕

このときに兵士たちに一箇所に集められた村人たちは歓喜を上げてエルメシア達を応援を始めた・・
その姿に兵士たちはたじろぎはじめ・・・その隙を狙いエル、クド、ガイエンは一斉に攻撃を仕掛け、
兵士たちはほとんどが倒されてしまった・・
すると、ガイエンが生き残った一人を見つけて皆の前に連れてきた

〔なにすんだ〜放せ私は女だ〜もっと丁重にあつかえ〜〜〜!!!〕

女はエルメシアたちの前に出されて覚悟を決めたのか・・叫びを辞めた・・
〔おい!女!名前は・・・〕
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沈黙が漂った・・・
ムッときたエルメシアは女が装備していた物を調べ上げた・・・
〔なにする!・・このスケベ!!〕
〔なんだと〜〜〜〜!!!!!!!!!!〕
2人のやり取りをくすくす笑っていた牧師は女の弓を手に取り・・・そして
〔これは・・・・シャ-プペンダ-あなたもしかして知識弓でしょうか?〕

〔知識弓?〕
エルメシアが聞きなれない言葉で首をかしげた・・・それを見た牧師は説明を始めた

〔この世界には1つの職で2種類の選択肢に分かれます・・・・力を鍛えれば物理職に
知識を学べば知識職になります・・このアチャさんは知識を学んだアチャさん
らしいですよ・・・このシャ−プはそういった知識のアチャが使う弓なんです・・〕

そうこうしてるうちエルメシアが身分章を見つけた・・・

名前は・・・こげぽん・・・ね・・ww
その表情を見たこげぽんは怒りまくった・・・
〔わ・・笑うな!!!!! 私だって本名は恥ずかしくてあまり好きではないのだ!!!〕