第6章

デフヒルス東部地域に付いた一行が向かったのはケルチ大橋付近に
ある小さな小屋に向かった・・ここではエルメシアがナイトシェ−ド共に
住んだ小さな小屋がありそこで修行を重ねていた・・・

〔師匠今戻りました〜〜!!〕

威勢が良い返事をして中に入ったが・・小屋には誰も居なかった・・
小屋の様子はいつもとは代わりが無いがナイトの荷物が見当たらなかった
〔どこかに出かけたのかな?〕
エルメシアが小屋の外に出て・・辺りを見わたしたその時であった・・

!!!!!

メンバ−全員思わぬ気配に感じで外に出て上空を見上げた・・・すると
空から巨大なドラゴンに乗った一人の男がメンバ−の前に現れたのである
この男からは何ともいえない力が感じられた・・・
すると、こげぽんがその男の姿を見た瞬間・・おびえ始めたのである・・

〔闘神バラック!!!〕

その男は身長が2m近くもある大男でピガプ−ルで最強と呼ばれた男だった
バラックは辺りを見渡すと・・エルメシア達に話し掛けた
〔ここはナイトシェ−ドという男が住んでいた小屋と聞くが・・どうやら出て行った
後のようだな・・・・〕
男が背を向き再びドラゴンに乗ろうとしたとき・・・・・・
〔お前は何者だ・・・ここに何のようだ!!〕
エルメシアは戦闘態勢に入り槍を構えるが・・大男は背を向けたまま話し始めた
〔ここに住んでいるナイトシェ−ドとか言うチンケなランサ−を倒すためピガプ−ルからわざわざ
このバラック様が出向いてやったのだ・・〕
〔なんだと!師匠を・・・なら弟子の俺が相手してしてやる!!!〕
エルメシアは間合いをすかさず取り・・攻撃を始めた・・・

〔くらえ!エントラップメ・・・・・・ぐはっ!!!!!!!!!!!!!!!〕

男は体格に似合わず信じられないほどのスピ−ドでエルメシアの腹にパンチを一撃打ち込んでいた
手加減しているとはいえかなりの一撃が腹に決まりその反動でエルメシアが吹っ飛んだ・・

〔雑魚の癖に思い上がるのは辞めていた方が良いな・・・今の行動が実戦ならば命取りだ・・・
それに武器をやたらに人に向けて威勢を出すのはかまわないが、殺されても文句は言えぬぞ〕

そうしてバラックはドラゴンにまたがり飛び立つ時に一行に言い放った・・
〔ナイトシェ−ドの知り合いなら伝えておくのだな・・弟子の躾(しつけ)ぐらいはきちっとしろとな・・・
フハハハハハハハハハハハハハハハ〕

数分後エルメシアが気が付いて起き上がろうとしたが予想以上にダメ−ジを食らい立つのもやっと
だった・・・それを見たこげぽんがエルメシアに怒鳴った・・
〔バラック相手に闘おうとするなんで・・無茶よ!〕
と・・起き上がりエルメシアがこげぽんにバラックの事を問い合わすと・・
〔あのバラックはね・・ピガプールのドラゴンナイツの筆頭で私たちのレベルではどうあがいても
倒す事の出来ない相手よ・・あの巨体からのパワ−と信じられない速さで相手を倒し・・
彼は闘神と呼ばれてる男よ・・・〕
エルメシアは桁外れの実力の差を感じたが恐怖の反面・・怒りを覚えたのであった・・
そこえ沈黙していたオクレが口を開いた・・・
〔これからどうしましょうか・・エルメシアさんのお師匠さんが居ないとなるとここに居ても無意味です・・〕

一方古都のブルネイでは原田皇女が来たるべき戦闘の可能性を考え軍を増強していた・・
増強といっても・・基本的に原田皇女は攻めの姿勢ではなくあくまで守りの体制であったのだ
古都周辺の警備が物々しくなったとき・・・小高い丘から1人の男が古都の様子を見ていた・・

〔りっく・・平和な時は永遠とはいかなかったか・・・・〕
男が1人でつぶやいていた時・・後ろからもう1人の男が現れた・・・
その男は・・長い金色の髪をなびかせ・・・話しかけた・・

〔久しいな・・・お前が再び古都に戻るとは・・w〕
〔ふっ・・・やはり、私の気配を感じたようですね・・テレス師匠・・・〕

そう・・後ろから現れたのは20年前・・DGのメンバ-として闘った恐怖の銀槍・・テレスであった
そして・・もう1人の男とは・・・

〔ナイトよ・・原田皇女の元に行かなくて良いのか?〕
〔まだ、その時が来てないさ・・・今のりっくにはまだ十分対応できる・・彼女は本当に強い人間さ・・
俺たちが今出て行かなくても・・十分頑張れると思う・・・〕
ナイトの台詞にテレスはくすくす笑いながら呆れていた・・
〔それよりもナイト・・足はどうしたのだ?〕