(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

〔膠原病入門の目次へ戻る〕


前のページへ  次のページへ

bP2 膠原病の治療(2)

 次に個々の膠原病の薬物療法について見ていきます。

1.非ステロイド消炎鎮痛薬

←【図29】

 ステロイド以外の炎症や痛みを和らげる薬である非ステロイド消炎鎮痛薬は、発熱や関節痛、筋肉痛などに効果があります。

 例としてはアスピリンやインドメタシン、イブプロフェンなど多数の薬があります。この薬は炎症や痛みをすばやく抑えますが、免疫の異常に対する制御はできません。

 主な副作用としては、胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害が有名です。よって胃腸障害が出た場合には、主治医に相談してください。

2−1.免疫抑制療法(ステロイド)

←【図30】

 膠原病は自己免疫疾患であるため、免疫抑制療法が有効です。
 まず膠原病治療に大きな役割を果たすステロイドについて紹介させていただきます。ステロイドは腎臓の上側にある副腎から出される副腎皮質ホルモンを人工的に合成したものです。
 膠原病の治療に用いられるステロイドとしてプレドニンやプレドニゾロンなどがあります。

 ステロイドは膠原病の特徴である炎症と免疫異常の両方を抑える働きがあるため、多くの膠原病で第一選択薬となります。ただし副作用があるため、治療効果を持つ必要量のみ使用します。

前のページへ  次のページへ