(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

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bP5 膠原病の生活(1)

◆膠原病の生活

 次に膠原病患者の療養生活について考えてみます。膠原病を持ちながら生活していくうえで最も大切なことは、膠原病を悪化させないことです。

←【図35】 

 膠原病を悪化させる原因としては、寒冷刺激・ストレス・感染症・紫外線・外傷などが挙げられます。
 寒冷刺激には特にレイノー現象が出る方や関節が痛む方は注意が必要です。 ストレスを完全に無くすことは困難ですが、できるだけ疲労を残さず、睡眠時間もとれる生活を心がけて下さい。 感染症はまずうがいや手洗いといった予防が大事ですが、風邪などをひいたら早めに受診して軽いうちに治すことが大切です。
 また日光過敏症の方は特に直射日光を避け、SPF30以上の日焼け止めクリームや帽子などを活用ください。
 指先の小さな傷口から潰瘍や感染が起こることもあるので、土のついた野菜などに触れるときも、できれば手袋を着用ください。

 膠原病の治療目標は寛解の状態をできるだけ保つことです。悪化の要因をできるだけ避けるように心がけましょう。


←【図36】

 次に病気の活動性の指標について見ていきます。この表のように、例えば全身性エリテマトーデスでは抗核抗体のひとつである抗DNA抗体の上昇や補体価の減少は、全身性エリテマトーデスの悪化の徴候を示します。症状が落ち着いたときでも、定期的に検査を行い、これらの活動性の指標に異常がないかを、私たち患者自らも注意しておくことが必要です。

 また膠原病は十人十色の病気です。これまでに異常があった検査項目があれば、その項目についても注意し、さらに発熱やだるさ・痛みといった再燃の徴候を示す身体のサインにも注意が必要です。ぜひ自分の身体を守るために、自己管理を心がけましょう。

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