(大阪支部作成「ビデオ膠原病入門」より)

〔膠原病入門の目次へ戻る〕


前のページへ  次のページへ

bQ0 膠原病の検査(3)

4.一般の検査
 膠原病全体に特異的な検査はありませんが、各々の膠原病により異常値となるものがあります。

@筋原性酵素

←【図48】

 筋炎などによって筋肉が壊されると、筋肉の中にあった酵素が血液中に出てきます。これを筋原性酵素と呼びますが、クレアチンキナーゼ(CK)またはクレアチンホスホキナーゼ(CPK)やアルドラーゼなどがあり、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病などで筋肉の障害により値は上昇します。また筋肉中のタンパク質であるミオグロビンも筋肉の障害により値は上昇します。


←【図49】

A血液検査
 全身性エリテマトーデスや混合性結合組織病では白血球や血小板の減少がみられることがあります。

B尿検査
 全身性エリテマトーデスや血管炎などにより腎炎が起こると、尿タンパクや細胞性円柱が認められることがあります。
 
 その他、画像検査などの検査を行う場合があります。

前のページへ  次のページへ