Muse教室7:アンサンブル(その2)

先生 さて、今回はフィンガー属性だ。
生徒
フィンガーって何ですか?おいしいんですか?
先生 食べ物じゃないって・・・・(^ ^;
フィンガーってのは例えばピアノを両手で弾くように、 1人の演奏者が別々のフレーズを弾くような場合に使われるんだ。 例えばピアノで、右手で主旋律を弾いて左手で和音を弾く、みたいにね。
生徒
なるほどぉ・・・・。
先生 で、このフィンガーってのは例えばメンバーAの場合、 #A0〜#A9まで10個指定できるんだ。
生徒
腕10本ってことはアシュラ男爵ですか?
先生 アナタホントウニ14サイデスカ?
ま、まぁとにかく実際に演奏するのはコンピューターなんだから、 現実の整合性は考えないことにしておくのが大人ってもんだ。
生徒
はーい。
先生 で、このフィンガーごとにも、音の大きさとかを指定できるんだ。 それが「フィンガー属性」ってやつなんだ。 フィンガーごとに指定するから、当然#A0で指定したものは #A1とかの他のフィンガーには影響を与えないんだ。
生徒
φ(..)メモメモ
先生 例えば、今まで説明してきたものだと「x」や「o」なんかがフィンガー属性に入るんだ。 もちろん、「drmfslcd」の音自体も、フィンガー属性といえるけどね。
生徒
他にはどんなのがあるんですか?
先生 全部書くと「v:音の大きさ」、「x:音階記述指定」、「?:ト音、ヘ音記号などの指定」、 「o:絶対オクターブ指定」、「p:音の出だしの指定」、「q:音のなり終わりの指定」 ってところかな?最初のうちはその中でも「v」、「x」、「?」、「o」にお世話になるんじゃないかな?
生徒
て言うかこのパターンの場合、先生が「p」、「q」の説明ができないだけような気がする・・・・。
先生 余計なお世話だよ・・・・・
生徒
泣いてないで早く説明してください。
先生 はい・・・・。
で、まず「x」と「o」について復習するよ。 「x」は音階の記述の仕方の指定で、例えばドレミファソラシドだと
「x0」が「drmfslc<d>」
「x1」が「cdefgab<c>」
「x2」が「cdefgah<c>」(ただし「b」がシのフラット、「h」は調合の影響を受けない)
だったよね?

次に「o」だけれど、これは「o0」〜「o8」で、そのフィンガーのオクターブを指定するんだ。 基本的に楽器は全て「o4」だと思っていていいよ。 ただし、ギター、ベースは「o3」、オルガンは「o5」の方がいいかな?
また楽譜で「8va(1オクターブ上がる)」「8va bassa(1オクターブ下がる)」 などと指定している場合は、当然、それに従うように。
生徒
φ(..)メモメモ
先生 次に「?」だけれど、これは?0〜?6まであって、 ト音記号は「?0」、ヘ音記号は「?6」、ハ音記号は「?1〜5」になるんだ。 ハ音記号については細かく説明書に書いてなかったから、 「?」を一つずついじくって意地になって解析したなんて秘密だが(笑)
生徒
ハ音記号って何ですか?
先生 ビオラ(バイオリンの少し大きいもの)専用の音部記号なんだ。 正確には昔、中音階の楽器の音を記述する際に使われたんだけど、 今ではその名残として、弦楽器で中音部を担当するビオラの譜面に用いられるんだ。 さらにソプラノ〜バリトンまで存在するけれど、 まぁ滅多にお目にかかることはないんじゃないかな?
(おそらく?1がソプラノ、以下1つ増えるごとにメゾソプラノ、アルト、テナー、バリトンに なってるはずです。詳しい人フォローよろしく)
生徒
すごい。薀蓄垂れ流しの先生・・・・・・。
先生 余計なお世話だ。
で、次に「v」だけれど、これは「v0」〜「v127」までで音の大きさを指定してるんだ。 確か何も書かなければ「v127」として扱われたはず。 また「v+50」のように書けば「今出ている音の大きさを+50しなさい」と言う命令になるんだ。(相対指定) 先生は基本的に相対指定を使わないから書き忘れたんだけど、 メンバー属性の「V」も相対指定ができるんだ。 そして、更にこの「v」は、後ろに「:」をつけて徐々に変化させることも出来るんだ。 メンバー属性の「V」との違いは徐々に変化させた時、「v」の場合は音が鳴るごとに大きさが変化する。 「V」の場合はテレビのボリュームを上げ下げするように音が鳴りながら変化しつづけるんだ。 基本的に最終的になる音の大きさは「Vの値×vの値(厳密には違いますが)」になるんだ。
生徒
なるほどぉ・・・・。
先生 あと、「v0」の場合、MIDIファイルには出力されないんだ。 でもMuseの譜面モニター上には色が出る。 これを使って譜面モニター上でお絵かきをする人なんかもいるんだ。 もちろんMuseを使わないと見えないんだけどね。

(殿堂内のHirokiさんの「FIFA ANTHEM」や、MIZさんの「ドラえもん・えかきうた」、 拙作「ジングルベル」などを参考。)
生徒
すごいですね・・・。
先生 そして最後に「p」、「q」だけれど、「p」は音の出だしを、 「q」は音の鳴り終わりをコントロールするんだ。 例えば「p+30」で、音の出だしを30%早くして「p-30」で30%遅くする、 また「p^8」で8分音符分出だしを早くして、「p~8」で8分音符分遅くなる。 「q」も同様に「+X」でX%分鳴り終わりを遅くして、「-Y%」でY%分鳴り終わりを早くするんだ。 で、「^X」X音符分鳴り終わりを遅くして、「~Y」でY音符分鳴り終わりが早くなるんだ。

ちなみに説明書には「グルーブ感を出す」と記述してあるのだが、 先生は有効な使い方がさっぱり分からない。誰か教えてください。
生徒
やっぱり・・・・・。
先生 DDRすらまともにこなせないおいらには、 グルーブ感なんか理解できないんだよぅ・・・・・。
生徒
と言うことでしょげてる先生に代わって次回予告、 次回は「実際にデータを作ってみよう!」です。
先生 リズム感なんかクソ食らえぇーーーーーー!!!!





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