ヨーガ上達のキーワード
優しく、柔らかく、繊細に、ゆったりと、無理なく。

一生懸命に頑張らないこと。
心身ともに楽にできる範囲で
短時間に集中して行なうこと。
毎日必ず続けようと思わないこと。
健康でないときにはやらないこと。


ヨーガと宗教


大自然の中でのびのびと制約なく、生命力に溢れて育つ木々と
針金でがんじがらめにされて他人の価値観に無理やり合わせられる盆栽と
どちらが力強く、自然でしょうか?

生活習慣や気持ちの持ち方、心の状態等について「〜であるべき」と細かな制約をつけるのではなく
あるがままに、魂の望むがままに、自律的に生きてゆくことこそヨーガ的な生き方なのです。

「心の欲する所に従ひて、矩を超えず」

これこそ孔子が到達した悟りの境涯でありまた、ヨーガの理想なのです。

ヨーガには本来固有の宗教性も戒律もありません。
それはヨーガが、ヒンドゥー、仏教、道家、イスラム等々
様々な宗教に取り入れられていることからも明らかです。
もし固有の宗教性があるならば、他の宗教とは拒絶反応が起きたはずです。

ヨーガと宗教は切り離して考えるべきです。
なぜならヨーガによって真の自由を得ることと
宗教的戒律で自らをガチガチに束縛することとは
本質的に矛盾しているからです。

火の呼吸メソッドは何かに依存することによって他力的に心身を強くしたり癒すのではなく
脳が肉体をコントロールする能力を得ることによって
生理的に心身をベストコンディションに導き
自らの夢と理想を実現する手助けをすることでしょう。

「汝もまた信仰を捨て去れ」と釈迦も原始仏典で強く主張していますが
その通りだと思います。

ヨーガに信仰は不要です。
それゆえ信仰に起因するマントラや儀式、戒律なども一切必要ないのです。


クンダリーニJPは
宗教(信仰)から離れたヨーガを追求しています


火の呼吸は極意ではありません

当会では、初心者が一番最初に練習する呼吸法です。

火の呼吸には10種類あり、激しく早く行なうのは、初心者向けのやり方で
半年位しましたらリズミカルに優しく行ないます。
段階的にやり方を変えることで、呼吸法の意味と本質を理解されて下さい。


クンダリーニJPの考え方

クンダリーニJPは、「日本の風土と気候、日本人の体質に合う様に、
中国の叡智を取り入れて改変したカリキュラム」を採用しています。
私は自分が習得した技術を整理・体系化し改変するためにおよそ20年の準備期間を要しました。

ヨーガはもとよりインドで生まれ発展したものですが、
言うまでもなくインドと日本では環境条件も、また国民の体質もかなり異なっています。
湿度、気圧、気温などの気候条件や風土や民族の違いから来る体質の相違など、
一切考慮せずにそのままの姿でよいのだろうかという疑問が私の中ではとても強かったのです。

また、ヨーガを養生医学的な視点から見た場合、セットになるのはアーユルヴェーダですが、
私はどうしても納得できないものを感じていました。
そこで、この風土や体質等の問題を検討するために、
養生医学としては世界でも最高と目される中国医学に眼を向けることにしました。
私は中国医学を学んだことによってはじめてヨーガを理解することが出来たのです。
その研究結果の一端を、今後出版等を通じて明らかにしたいと思います。

ヨーガは本来個人の体質とその時折の状態によってメニューを決定しなければなりません。
そして食事や日々の心得もまた同様の考え方によるべきだというのが、私の34年間の結論なのです。


クンダリーニJP・火の呼吸メソッドの特色


クンダリーニJPでは、 従来のクンダリーニ・ヨーガと中国の叡智を融合させることにより
原則として全ての動きを、簡化太極拳や太気拳の這の速度で ゆっくりと繊細に行なうように改変しています。
もちろん固定的なポーズでの火の呼吸も多くありますが、 呼吸以外の動きのあるものは、
ほとんど全てゆったりとした速度で行ないます。

ヨーガについていえば、その語源から導き出される本来のアイデンティティは、
「つなぐ」「結ぶ」「合一」という意味です。
クンダリーニJPでは、 それを以下の5種類のムスビに分類して集中的に練習しますが
それは繊細な「内観」つまり観察と集中をもっとも重視している為です。

 1.インナーマッスル系 (動きの連動性)
 2.呼吸系 (呼吸と肉体の連関)
 3.循環系 (体液の制御)
 4.神経・内分泌系 (脳と肉体とのムスビ)
 5.エネルギー系 (1〜4までを連動させる)

ですからそのムスビを常に確認しながらヨーガを行う為には
ミリ単位、センチ単位でのゆっくりとした動きであることが必要なのです。
そして静中の動、動中の静というふたつの観点から、内観を深め、 ヨーガをその完成へと導きます。

火の呼吸が高速で行なう腹式呼吸である為に、火の呼吸メソッド全体が 激しく、
体力的にもハードなアスリート向きのイメージがありますが 実際に練習に参加されますと、
実にゆっくりとした動きで、 まるで簡化太極拳のような、優しくやわらかな世界だということが
お分かりになることでしょう。

ヨーガに要求されるのは、パワーよりも繊細さなのです。

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小山一夫プロフィール



1956年生まれ。東京都出身。クンダリーニJP代表。慶應義塾大学卒業。
貿易商として世界各地を回っている。
クンダリーニ・ヨーガ、古神道、中国養生医学、東洋哲学を40年にわたり研究。
ヨーガの技法に中国の叡智を積極的に取り入れ、独自の「火の呼吸メソッド」を確立。
現在アスリート、格闘家、武道家などをはじめ幅広く指導している。
日本空手道「数見道場」技術顧問、武術空手「修気道」特別顧問。