太陽の警察リプレイ「血塗られた百万円、父と娘」(前編)




オープニング

GM  (某刑事ドラマのノリで)チャラチャ~ン、チャラチャ~ン、チャラチャ~ン♪
タカさん  あぶない刑事じゃないの?
GM  いんや。で、ボスが夕日を背後にふーっとタバコをふかしているポーズ。チャラチャンチャンチャチャー、チャラチャーン♪(以下、延々と続く)
タカさん  背中のアップが出てね、突然後ろを振り向いて拳銃を構える(笑)。
ルガー  拳銃使えないのに?(笑)
タカさん  そう(笑)。
ルガー  じゃあね、俺はそのタカさんの援護に出てきてルガーをぶっ放す。
GM  その背後で爆発が起こるんだよね、なぜか背後で(笑)。
タカさん  そして、吹っ飛ばされる(笑)。
ルガー  なんか、どっかの戦隊モノとかを一緒にくっつけたような感じがする(笑)。
タカさん  吹っ飛ばされながら、一回転したりして(笑)。
GM  チャラチャチャンチャチャー、チャーチャーン。第一話『血塗られた百万円、父と娘』。
タカさん  何だそりゃ?(笑)


事件発生

GM  きみたちは新宿第二中央署捜査課に勤める正義に燃える刑事たちである(笑)。
ルガー  コレ、楽しいな~(笑)。
GM  でね、すさんだ雰囲気のあるこの新宿管内において、第二中央署は『太陽の警察』と呼ばれていた。きみたちは新宿の平和と明日を守るために、日夜頑張っている刑事たちというわけだ。
 さて、ボスは椅子に座ってタバコをふかしている。
タカさん  職場でタバコを吸っていいのかな?
GM  いいんじゃないの。
ルガー  あと、他に刑事はいないんですか?
GM  他の事件で出払っているんだ。きみたちは担当事件を解決して一息ついているところだ。
タカさん  サングラスかけていい?
GM  別に構わないよ。
ルガー  サングラスというと松方弘樹が思い浮かぶな(笑)。
GM  ちなみにボスはタバコが似合うシブイ中年というイメージだね。刑事ドラマの雰囲気をイメージしながらロールプレイ(演技)してみて。
タカさん  椅子にだらしなく腰掛けながら、歌舞伎町に遊びに行こうと考えている。
ルガー  それを横目で見ながらルガーを磨いている。
GM  そこでボスが横やりを入れてくる。「おいタカ、その目はまさに、また歌舞伎町に行こうと考えているな」
タカさん  サングラスをかけてるんだって。
GM  しまった(笑)。ん~、「いや、口元が緩んでるぞ」
タカさん  「ボスも行きません?」
GM/ボス 「駄目だ」
タカさん  「楽しいですよ」
GM  「お前には公僕としての自覚が足りないぞ」と、ボスの説教が始まるんだけどタカさんの目の前にある電話がジリリリリーンと・・・じゃまずいか(笑)、トゥルルルルルルと鳴りだすよ。
タカさん  誰も取らないの?
GM  きみの目の前の机で鳴ってるんだよ(笑)。
タカさん  取ろう。
ルガー  カチャ。
タカさん  「・・・」
GM  何か言うことないの?
ルガー  はい、こちら新宿第二中央署捜査課。
タカさん  と言った(笑)。
GM  するとね、電話の主は、「新宿中央公園で殺しがあった。至急出動して欲しい」と言ってくるね。どうやら出動依頼のようだ。
タカさん  「分かった」 電話を切る。ガチャン。「ノリ、行くぞ」
ルガー  「ルガーです」(笑)
タカさん  「あ、そうだ」(笑)
ルガー  「一応名前はノリですけど、ルガーです」(笑)
GM  「俺もつき合おう」とボスもつき合うそうだ。パトカーにサイレンのせてウ~ッと新宿中央公園に到着。

◆警察署でのロールプレイはやはり刑事ドラマを参考にするのがいいと思うね。テーブルトークRPGは、キャラクターの雰囲気づくりが大切。キャラクターの細部にこだわればこだわるほど楽しくなるはず。

GM  男の遺体があるね。周りでは鑑識がカシャカシャカメラで撮ってたり、検視官が遺体を調べたりしているね。
タカさん  どういう風に死んでるの?
GM  遺体は恰幅のよい中年の男性だね。胸にナイフが突き刺さっていて、血がダラーッと出ている。
ルガー  じゃあ、その検視官でしたっけ、その人に聞こう。「死因はやっぱりこのナイフですか?」
GM/検視官  「まあ、解剖して詳しく調べなければ何とも言えないが、まあ十中八九ナイフの刺し傷による出血死だろうな」
タカさん  人だかりができてるでしょ、やっぱり。
GM  うん。制服警官がまわりを囲んでいるけどね。
タカさん  テレビカメラもあるかな?
ルガー  パシッ!(笑)
タカさん  「痛っ!」(笑)
ルガー  さっき電話かけてきた人はいますよね?
GM  いるよ。
ルガー  じゃあ、その人と話します。
GM  「おお、来たか」 実はこの人は同じ署に勤めている別の刑事さんなんだ。
ルガー  名前は?
GM  名前は原田大介、通称「ゴリさん」。ゴリラみたいな顔をしているからゴリさん(笑)。
ルガー  「ゴリさん、やっぱりこれは痴情のもつれによる殺人ですかね?」
GM/ゴリさん  「う~ん、まあその辺は捜査してみないと分からないな」
ルガー  ところで、タカさんは何をしているんですか?
タカさん  ボスと話している。
ルガー  じゃあ、もう一回死体を確認してみます。
GM  恰幅のいい男だね。いかにも会社の重役クラスって感じだね。あっ、そうだ! 肝心なことを言い忘れてた。彼の手には血で濡れた一万円の束が握られている。
ルガー  おお~っ、これが。
タカさん  さっとひったくる(笑)。
GM  ダメ。そんな事をしようとしても鑑識に止められるだけだよ。
タカさん  証拠品か・・・。そういえば、ガイシャの身元が分からないとどうにもならない。
GM  鑑識がビニールの袋に入ったガイシャの名刺をタカさんに手渡す。ガイシャの名前は水谷総一朗。名刺によると、彼は今をときめく長谷建設の社長だね。長谷建設というのはゼネコン汚職事件(これをプレイした当時は、ゼネコン汚職が騒がれていた)で上位建設会社の信用が落ちたにもかかわらず、業績を伸ばして今では飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している建設会社だ。
タカさん  メモしておこう。会社の電話番号や住所も分かるよね。
GM  それはもちろん。名刺に書いてある。名刺のほかにも電子手帳があるんだけど、きみたちの知識じゃちょっと動かせないね。鑑識の結果待ちだ。
 じゃあ、検視官が遺体を運び出していいか聞いてくるんだけど、いいよね?
ルガー  「はい、いいですよ」
GM 死体が運ばれていくね。後に残ったのは白いチョークの線だね。
ルガー  「では、辺りの人に聞き込みとでも行きませんか? タカさん」
タカさん  「ウム。もしかしたら目撃者がいるかもしれない」と、ここはシブく。
GM  君たちの聞き込みが始まった。ここで音楽が変わるんだね(笑)。音楽が変わって、きみたちは目撃証言を集めるために駆け回るんだけれども、その甲斐なく数時間は無駄に終わってしまった。収穫はゼロね。
タカさん  「じゃあ、会社行ってみる?」
ルガー  「ああ、会社の方ですね。タカさんがそう言うから、一応行きましょう」
タカさん  「一応?」(笑)
GM  では、長谷建設に場面を移そう。


長谷建設

GM  長谷建設は新宿にビルを構える大企業なんですね。さて、受付の女性が「どの様な御用でしょうか?」と聞いてくるよ。
タカさん  手錠を出して・・・(笑)。
ルガー  (タカさんを無視して)警察手帳を出して、「こういう者なんだが、社長さんか会長さんに会わせていただきたい」と言おう。
タカさん  社長は死んだんじゃないの?(笑)
ルガー  いや、一応まだ社長が死んだのは知らないんじゃないの?
GM  まだでしょ。遺体が発見されてから大して時間は経ってないからね。公表されてない。
 というわけで、彼女は「社長はまだ出社しておりませんが・・・副社長なら」と言う。
ルガー  「じゃ、副社長に会わせて下さい」
GM  じゃあ、君たちは応接室に通されて副長が来るのを待つことになる。しばらく待つと一人の男が応接室に入って来る。彼は、「私が副社長の長田ですが・・・」と言って名刺をきみたちに渡す。名刺によると、彼の名前は長田雄二。長谷建設の副社長だね。
ルガー  手帳を出して、「こういう者ですが、実は今朝、おたくの会社の社長さんが新宿中央公園で殺されていたのが発見されました」と、話を切り出そう。
GM  それを聞くと、彼の顔が蒼白になる。「え!? まさか社長が・・・それは本当のことですか?」と聞いてくるけど。
ルガー  トーンを落として、「ええ」と暗い表情で言って・・・。
タカさん  (ルガーを遮って)「今日のテレビを見れば分かる」 プチッ(テレビのスイッチを押す擬音)。
ルガー  「ひどい、タカさんひどい」
GM  テレビをつけるとね、「今朝、新宿中央公園で男性が殺されていたのが発見されました」(笑)
タカさん  ちょうど良く・・・(笑)。
ルガー  大体そういうもんじゃないですか。
GM/ニュースキャスター  「殺されていたのは、新宿にオフィスを持つ『長谷建設』の社長水谷総一朗さん53歳云々」
GM  で、そのニュースを聞いた副社長の長田さんは顔面蒼白になって、社内の内線であっちこっちに連絡する。しばらくして落ち着いた後に彼は、「取り乱したところをお見せしてしまって申し訳ございません」と言うね。
ルガー  「ここ数日、社長さんの様子が変だったってことはありますか?」
GM/長田  「いえ、そういうことはなかったと思います」
ルガー  「誰かに脅されていたとか・・・」
GM/長田  「いや・・・そういうことは」
ルガー  (タカさんのキャラクターを見て)「タカさんも何かやって下さいよ」(笑)
タカさん  何も言わずに、ただ足を組んで座っている。
GM/長田  「ああ、そういえば、社長が若い男に会っていたって社の者が話していたのを思い出しました」
タカさん  「不倫か? こんな歳して」
ルガー  「若い男ですって!!」(笑)
タカさん  「あっ」(笑)
ルガー  「男ですって」(笑)
タカさん  (突然真顔になって)「いや、特殊例もある」(笑)
ルガー  「あの・・・社長さんには奥さんがいらっしゃるんですよね?」
GM/長田  「ええ。確か、娘さんが一人いるとか・・・」
ルガー  「あ! 今、何となく予想がついた。今一瞬、何か、ちょっと(何かひらめいたらしい)。・・・まあ、いいや。じゃあ、社長さんの自宅の住所を教えてもらえませんか?」
GM  「分かりました」と、長田さんは住所を教えてくれる。
タカさん  「次は身内か?」
ルガー  「じゃあ、自宅の方をあたりましょうか?」
GM  といった所で、プルルルルルルとタカさんの携帯電話が鳴る。
タカさん  何か、何か慌ただしいよ。
GM 刑事ドラマってこんなもんだよ。
ルガー  テンポ良く行かないと、刑事ドラマってつまんなくなるからっすよ。
GM  電話が入ってるよ。
タカさん  面倒くせーなって顔をしながら、「ちょっと失礼」と言って部屋の外へ出る。
GM  電話はボスからだね。「ガイシャの奥さんと娘さんが署に来てるから、ちょっと戻って来てくれないか?」
ルガー  せっかく、今から行こうかなと思ってた所なのに(笑)。
タカさん  「分かりました」と、面倒臭そうに言ってから部屋に戻ろう。
GM  応接室では、二人がまだ話をしている。
ルガー  色々まあ、ちょいちょい聞きながら。
タカさん  「おい、ルガー行くぞ」
ルガー  「はい。では、この辺で失礼します。またお世話になるかもしれませんが、そのときはよろしくお願いします」
GM  「いえ、こちらこそ」と。では、長谷建設を出たきみたちは、パトカーに乗って一路第二中央署へ。


悲しみの対面

GM  きみたちが第二中央署に戻って来ると、ガイシャの奥さんと娘が来ているね。
ルガー  娘さんは何歳ぐらいですか?
GM  20歳台前半かな。
ルガー  あ、やっぱり怪しいなそうすると・・・。
GM  まあ、普通のOLを想像してくれればよかろう。
ルガー  今、頭のなかにすごいシチュエーションが浮かんでいる(一人で笑っている)。
GM 勝手に想像してくれてもいいけどね。
 では、ボスが、「遺体は霊安室に安置されているから、後は頼むぞ」と言ってくる。
ルガー  「この二人を連れていくんですね」
タカさん  「遺体に会わせるのか・・・」
GM  (口調を変えて)では、霊安室に到着。桐の箱の棺が置かれているね。
ルガー  桐の箱に近づき、遺体に掛けられている布を取ってから、「総一朗さんに間違いありませんね?」と言おう。
GM  奥さんと娘さんの二人は、恐る恐る棺に顔を近づけて行く・・・。そして、遺体が父親と分かると二人はワッと泣き出して、「あなた!!」「お父さん!!」と叫んで、遺体に抱きつく。しかし、遺体は冷たく、生気は全く感じられなかった。
 さて、十分近く二人は泣いているんだけど、時間が経つにつれて落ち着いて来る。嗚咽は漏れているけどね。
ルガー  「じゃ、ちょっと失礼します。少しお伺いしたいのですが・・・」
タカさん  霊安室で話を聞くの?(笑)
ルガー  いや、外へ出ていってほら、女の人がお茶でも汲むような場所で話を聞くの。
タカさん  なるほど。
ルガー  「あのー、総一朗さんはここ一週間か二週間、様子が変だったっていうことはありませんか?」
GM  「変わったことはなかったと思います」と、奥さん。
ルガー  「いえ、本当に、別に何も?」
GM/奥さん  「はい。特別は」
ルガー  「いきなり、何も言わずに夜中に外出するということは?」
GM/奥さん  「いいえ」
タカさん  「帰りが遅かったとか」
GM/奥さん  「そういうこともありません」
ルガー  「昨日は総一朗さん、何時ごろに帰って来ると言ってましたか?」
GM/奥さん  「いつもと同じで11時ごろには・・・。ああ、そういえば、主人は電子手帳にその日のスケジュールを記録していました」
ルガー  おお、おお、おお。でも、電子手帳の使い方は分からなかった(笑)。
タカさん  待つしかない。
ルガー  鑑識ですね。
GM  この後に総一朗さんのお通夜があるから、二人は帰らないといけないんだけど。
ルガー  じゃあ、娘さんの会社の名前だけ聞いておきます。情報収集のために。
GM  娘さんは銀行で事務の仕事をしているんだけど、その銀行の名前は・・・。
タカさん  梅桃銀行・・・。
GM  『梅桃銀行新宿中央支店』(笑)。実在版、さくら銀行だと思ってくれ(笑)。
ルガー  「そろそろお通夜の準備もあるでしょうから」と、礼を言って帰ってもらいましょう。

◆この後、二人は手分けして捜査を進めることになった。タカさんは鑑識の結果を調べに、ルガーは新宿中央公園にそれぞれ向かった。何か新しいことは分かったのだろうか?
 では、タカさんの方から見ていくことにしよう。


重要参考人

タカさん  鑑識のほうへ行ってみよう。
GM  「あ、検死と鑑識の結果がちょうど出たところなんですよ」と、この御都合主義的なところが刑事ドラマの特徴(笑)。
タカさん  そうでしょ、やっぱり(笑)。「そうか。聞かせてくれ」と、シブく。
GM/鑑識  「まず、ガイシャの水谷総一朗のほうですが、死因は胸部刺し傷による出血多量ですね。凶器のナイフも回収してあります」
ルガー  指紋はついてたの? ・・・って、俺が言ってもしゃあないね(笑)。俺はいないから。
タカさん  「指紋ももう鑑識してんじゃないの?」
GM/鑑識  「指紋は検出されませんでした」
タカさん・ルガー 手袋だね~。
タカさん  「なるほど。計画的な犯行だな」
GM/鑑識  「あと、これは直接的な死因には関係ないと思われますが、頭部に何かぶつけたような跡があります」
タカさん  「頭部?」
GM/鑑識  「あと、電子手帳がありました。中身をあらためてみたところ、ガイシャはどうやら二人の男と会う約束をしていたみたいですね」
タカさん  「名前は?」
GM/鑑識  「午後六時、長田雄二」
ルガー  あ、あの人か。
タカさん  「副社長か。で、もう一人は?」
GM/鑑識  「午後八時、沢村貴博」
ルガー  青年ですね、多分。
GM  あと、二人の住所も書いてある。
タカさん  自宅の?
GM  うん。
ルガー  一応、おおまかな所だけでも聞いておきましょうか。って、俺は言えないんだ(プレイヤーは話を聞いていても、キャラクターは聞いていないのだ)。だって、だって~、が~!!(笑)
GM  沢村貴博の住所は市ヶ谷だね。
タカさん  なるほど。
ルガー  やっぱり~!!(一人で勝手に盛り上がっている)
GM  長田雄二、副社長の住所は江戸川区だね。
ルガー  何か予想ができるんだよね~。違うかな~。
タカさん  地図があると分かりやすいけどね。
GM  次回は用意しようかな。あと、他にも沢山の人の住所がダーッとメモリされているけど。
タカさん  おお、それはいい。
GM  だけど、今のところ関係ありそうなのはこの二人だからね。あと、証拠物品として百万円とか色々あるけど。
タカさん  まあ、この辺でいいか。
GM  はい、新宿中央公園で聞き込みをしているルガーの番だ。
タカさん  一人で歩き回るのはちょっと危ないんじゃないかな? 今、考えてみると・・・。
GM  ホームレスのおっちゃんなんかがうろついているね。
ルガー  「昨日ここで殺人があったんですが、犯人らしき姿を見ませんでしたか?」
GM/おっちゃん  「ちょっと見てないねぇ・・・おお」
ルガー  「怪しい人影でもいいんですけど・・・」
GM  「おお。おやっさんは知ってるかい?」と、男はホームレスのリーダー格の老人に聞いているね。彼は、「ああ、そういえば九時半ごろだったかな。確か、逃げるように走り去っていく若い男の姿を見たな」と教えてくれる。ちなみにさっき言い忘れてたけど、ガイシャの死亡推定時刻は昨日の午後九時半頃だね。
ルガー  ああ~ッ!(笑) やっぱり! 何かそのような気がしてきたな~、俺(自分の推理に酔っているらしい)。
GM  今の時点で得られる情報はこんなものかな。
ルガー  じゃあ、まあ、自分の考えていることが得られたから帰ります。帰ったら、タカさんと話をして情報を交換しあいましょう。
GM  あ、タカさんは今夜宿直だから。
タカさん  え? そんなの聞いてないよ(笑)。
ルガー  頑張ってね、タカさん。「じゃあ、私、仮眠のところで寝てますから」
タカさん  くそう。サボってやる。(ルガーに向かって)「家に帰らないの?」
ルガー  「いや、面倒臭いから、帰るの。独り暮らしだから」
GM  なるほど。家に帰ると散らかってて、家のなかにいるのかごみ溜めの中にいるのか分からないっていう独身の男性のイメージが浮かんでくるね(笑)。
ルガー  そういう生活ですから、こっちの方が綺麗なんですよ。
GM  でね、宿直しているタカさんのところにボスが明け方近くに現われて、「おう、頑張ってるじゃないか」と、コーヒーを差し入れてくれる。
タカさん  実は寝ていた(笑)。

中編に続く




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