太陽の警察リプレイ「誤認逮捕! 凶弾の前に立つ男」(前編)オープニングGM (某刑事ドラマのノリで)チャラチャ~ン、チャラララ~ン、チャ~ラチャ~ン♪ で、ボスが夕陽を背後にふ~っと煙草をふかしているポーズ。タカさん・ルガー 前と変わってねえよ(笑)。 GM (タカさんとルガーの)二人が変わるんだよ。 タカさん 車に乗っててね、窓を開けて拳銃をバンバンと撃つ。 ルガー 射撃練習場で、人型の的をバンバンバンと五角形に撃ち抜いて、最後に心臓の部分を撃つ。そして、「フゥーッ」と言って耳のヤツを取る(笑)。 タカさん その後、車が急ブレーキで止まり、タカさんはドアを開けて出て来て、シブく日差しを眺める。 GM 違う。こうじゃないの? 急ブレーキかかったらさ、ドアにロックがかかってなくて、ドーンと(ジェスチャーを交えて)車から振り落とされる(笑)。 一同 (笑) GM 拳銃をカッコよく構えているのに、(タカさんらしく)ガターンと落っこちる、と(笑)。で、そんなタカさんの腕を犯人が踏みつけるが、間一髪、ルガーが現われて、犯人を殴りつける。 タカさん 今回はルガーにオイシイ所を取られてる(笑)。 GM 場面は切り替わり、機動隊が犯人の隠れている建物を取り囲んでいる中、ボスが颯爽と現われる。 ルガー その横から二人が現われる(笑)。 タカさん 何か凝ってるな(笑)。 GM 犯人がビルの窓越しに何かを叫んでいるんだね。その両手にはライフルが握られている。 ルガー 俺が拳銃をブッ放して、犯人のライフルを叩き落とす。そこに建物に飛び込んだタカさんが現われ、犯人をボコッと殴りつける(笑)。 タカさん (笑) GM オープニング音楽の終了直前、ボス・タカさん・ルガーの三人が夕陽に向かって歩いてゆく。 ルガー ケイさんとかは? タカさん 三人の後ろにズラーッと(笑)。 GM チャ~チャ~ン!! タカさん やたらと凝ってたな、今回は(笑)。 GM 第二話『誤認逮捕! 凶弾の前に立つ男』! タカさん 誤認逮捕? 前だってやったじゃないか(笑)。
復讐者GM/ボス 「春日秀征が殉職した・・・」ルガー ガーン!! GM 音楽がね、急にピアノソロでガンガン弾くような感じのものに変わる。バーンバーン、バババババババーン! タカさん (笑) GM/ボス 「昨日、俺たちが彼の誕生日祝いをしたばかりなのに・・・」 タカさん 「誕生日が命日か・・・」 GM 「ルガー、この度は何とも・・・」と、ボスはシブイ役に戻っていた(笑)。 タカさん 昨日、『パーマン』を唄ったボスはどこへ?(笑) タカさん・ルガー (笑) GM 笑うなよ、ここで! ルガー だって、『パーマン』を唄ったボスを想像すると笑えてくる(笑)。 タカさん (笑) GM さあ、場面を戻そう。 GM・タカさん ルガー、ここで迫真の演技だ。 ルガー 「な、何でアイツは死んじまったんですか・・・」 GM/ボス 第一発見者の巡査によると、彼は新宿南公園を巡回中、何者かに襲われ、殺されたらしい。そして、彼の拳銃が奪われた」 ルガー 私は少しの間うつむいていたんですが、何かを決意したように顔を上げて「この事件、俺とタカさんでやらせて下さい! 弟の仇を取ってやりたいんです!!」 GM/ボス 「元よりそのつもりだ」 タカさん 「あ~、ちょっと頭痛ぇ」(笑) ルガー (笑) GM (話の腰を折ってくれる奴だな)タカさん、ちょっと嫌な奴になったね(笑)。で、ボスが「その手筈は整えてある。行ってこい」と言う。 ルガー 「ありがとうございます。行ってきます」 GM といったところで、ケイさんが捜査課から出て行く。尋ねてみると、トイレに行くんだって。その後、図ったかのように捜査課の電話がトゥルルルル、トゥルルルルと鳴り出すよ。 タカさん 面倒臭えなあといった顔をしながら受話器を取る。 ルガー いつも面倒臭そうな顔をするんですね(笑)。 タカさん 「はい、新宿第二中央署です」 GM 「おい」 ちょっとドスのきいた声だね、若い男みたいだけど。「そこに川嶋という刑事がいるだろう?」 タカさん 「彼はトイレに行っている。何か用か?」 GM 「いるならソイツに伝えておけ。俺はお前を許さねえ。妹の味わった苦しみをお前にも味わわせてやるからな、と。もう、俺には怖いモノなんかねえ! ・・・プツッ。プープープープー」 ルガー 「だ、そうです」 GM かなり大きな声だから、近くにいるルガーやボスにも聞こえたよ。 タカさん 「あぁ、耳が痛い」(笑) ルガー (笑) タカさん ところで、ケイさんは? GM 何事もなかったかのように戻ってくるよ。 タカさん 呼び止める。 GM 「ん? 何だ?」 タカさん 「最近、妹を殺しましたか?」 ルガー (笑) 「タカさん。ちょっと、それじゃ話が飛んでますよ」(笑) GM 「何なんだ、一体?」と、ケイさんは困惑しているけど。 タカさん ちょっとすっとぼけてた。やり直し。「ケイさん、電話が入りました。ある男が妹のことは許さねえと言っていましたが」 GM それを聞いて、ケイさんはピクッと反応する。で、ボスが「ケイ、ちょっと来い」と言って捜査課の外へ連れだす。 タカさん 「ちょっと来い」が多いな。 ルガー (笑) そんな事でツッコまないで下さいよ。 タカさん ケイさんは廊下へ連れ出され、ボスが「歯を食いしばれ!」と(笑)。 タカさん・ルガー パシーッ!(笑) GM 勝手に話を作るな!(笑) ルガー ドタンと音がして、ケイさんがブッ倒れるの(笑)。 タカさん 顔を腫らしてね(笑)。 GM 何でそうなるんだよ(笑)。 タカさん 何か、青春ドラマだよ(笑)。 GM (気を取り直して)ボスが戻ってきて言うね。「どうやら、この電話の一件はケイさんがかつて手掛けた事件に関わりがあると思われる」 タカさん・ルガー 「ほぉーっ」 ルガー 「ほぉーっ」と言ってられないな。 GM 迫真の演技だよ。正義に燃える刑事だよ、きみたちは! タカさん 二日酔いだからな、あんまり(笑)。 GM・ルガー 情けなさ過ぎる(笑)。 タカさん とりあえず、決意は出そうとするんだけど力が出ない。椅子に座っておこう(笑)。 GM/ボス 「あの口ぶりからすると・・・」 タカさん (遮って)「まあ、とりあえず事件は起こしてないということだし・・・」 ルガー 「今、ボスが話をしている途中だったんじゃないの?」(笑) タカさん (笑) 「ボス、どうぞ」 GM 「今の電話の主は・・・」と、資料室から持ってきた資料を取り出す。「ヤツの名前は柳沢規男。彼に多分間違いはないだろう」 タカさん (メモしている) GM/ボス 「ケイの誤認逮捕の為に一人の女子大生が自殺した」 ルガー (ハッとした表情で)「ああ! もしかして、ケイさんがある女子大生を犯人じゃないのに、今のタカさんみたいに『お前がやったんだろう』と精神的に殺したんですね!」(笑) タカさん (笑) 「どういうたとえだ、それは?」(笑) ルガー (笑) タカさん 「弟が殺されたっていうのに随分と明るいな、ルガー」(笑) GM/ボス 「彼女の遺書にはこう書かれていたという。『生きる希望を失いました・・・もう誰も信じられません』と。 彼女はな、当時大学四年生で就職も内定して・・・」 GM 女子大生の就職状況ってのは、今、非常に厳しいんだよ。この状況下で就職が決まったってのはねえ、将来を約束されたようなもんだ。 タカさん 順風満帆な人生だな。 GM この順風満帆な人生が目の前に開けていたのに、とある女子大生が殺された事件の容疑者に仕立て上げられてね、無実が晴らされても、就職が決まっていた会社からは内定取り消しを受け、大学の友達も冷たく当たるようになった。そうして、大学にもいづらくなった彼女は精神的にも追い詰められ、遺書を残し、首を吊った・・・。 タカさん 「彼女を追い詰めたのは?」 GM ケイさんだよ。「まあ、彼の行き過ぎを止められなかった私の責任でもあるが・・・」と、ボスも言うけどね。 タカさん 「で、本当の犯人は?」 GM 別にいたよ。彼女は本当に無実の罪だったわけだ。 ルガー 「ケイさんにはケイさんの考えがあったに違いない」 GM ケイさんの性格としてはね、少々強引なところがあって(笑)、一度こうと決めたらテコでも動かない。 ルガー タカさんを『ケイさん二世』と呼ぼう(笑)。 タカさん は?(笑) GM 彼のムリヤリな捜査が、新宿第二中央署捜査課での悩みの種となっている。 ルガー 『鉄のケイ』と『鋼鉄のタカ』ですね(笑)。 GM そんな最中での、この脅迫電話だ。 タカさん ケイさんの表情は? GM 何とも言えない。言うなれば、罪悪感と悲しみが渾然一体となって、まったりとしていてそれでいてしつこくなく・・・(笑)。 一同 (笑) GM (強い調子で)そういう感じ(笑)。 ルガー 威張ってるし(笑)。 GM/ケイさん 「まさか、私の捜査が・・・。俺は、あの時は自分の捜査が間違っているとは夢にも思っていなかった」 タカさん 「ケイさん、その捜査が人の人生を狂わせてしまうことがあるんですよ」と、迫真の演技。人の事は言えないけど(笑)。 GM 「お、お前の言う通りだ・・・」と、ケイさんはうなだれる。 ルガー 「タ・・・タカさんが真面目なことを言ってる」(笑) GM 今回は、タカさんの真面目なロールプレイ(演技)が見られるかな。 タカさん でも、二日酔い(笑)。(気づいたように)「それより、ルガーの弟のほうはどうしたんだ? まず、そっちの方をあたったほうがいいんじゃないのか?」 ルガー 「行きましょう。弟の遺体はどこに?」 GM/ケイさん 「新宿中央署の霊安室に安置されているはずだ」 ルガー 「こっちではなく、第一の方ですね? 行きましょう」
対面GM 覆面パトカーで新宿中央署に到着。なぜか、急ブレーキで。ルガー だけど、今回はそれが似合う。 GM 「こちらです」と、君達は中央署の刑事に霊安室へと案内される。扉を開けて霊安室へと入った君達は、桐の箱に入った弟と対面する。 ルガー 箱を開けて、布を取る。 GM 生気を失った彼の顔が、昨日までカラオケなどであんなに盛り上がっていた彼が、今では体温もなく、冷たい屍と化しているのだった。 ルガー 声もなく、男泣きをしています。 GM 「今回のことでは御愁傷様です」と、中央署の刑事が言うね。 タカさん 気をきかして、外に出ていよう。 GM 今回のタカさんはシブいな。 ルガー タカさん、毎回やること変わってる~(笑)。 GM 二日酔いだから、行動が一定しないんだよ、多分(笑)。 ◆秀征の突然の死に戸惑うルガー。棺の前で男泣きをしている。傍らにいる新宿中央署の刑事も声をかけられず、「御愁傷様です」と言うのが精一杯だった。
タカさん
鑑識に行ってみるかな。
GM
さて、お通夜がしめやかに執り行われています。弟の同僚やら、学生時代の友人やらが焼香をあげに来ているね。
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