太陽の警察リプレイ「誤認逮捕! 凶弾の前に立つ男」(中編)




凶弾

(プレイヤーがふたりしかいないこともあって、ここでGMは、ルガーの弟の葬儀のシーンを飛ばすことにし、翌日の昼、ルガーが捜査課に戻ってきたところから再開することにする)
ルガー  戻って来ました。
タカさん  「ルガー、気を落とすな」 シブイなあ、やっぱり(自分の演技に酔っているらしい)。
ルガー  「早速、捜査に行きましょう」
GM  「必ず弟を殺した犯人を見つけ出せよ」と、ボスは君を送り出す。
ルガー  感激している。
GM  どこへ行く?
ルガー  もちろん、現場。

◆現場の新宿南公園に向かった二人。しかし、手掛かりらしいものは何も出て来ない。二人はケイさん関連の事件を調べてみることにし、署へと戻って来た。

ルガー  以前、ケイさんが取り扱った事件のファイルを見ます。
GM  見るとね、例の(前述)事件のことが出ている。真犯人の名前が出ていて、その下に容疑者として名前が載っているのが、柳沢規男の妹と見られる柳沢美里。22歳。
タカさん  事件が起きたのはいつごろ?
GM  半年ほど前だね。去年の10月頃だ。きみたちは他の事件を捜査していたわけで、この事件についてあまり詳しくは知らないけれど。妹の美里が自殺したニュースは結構問題になったからね。マスコミに叩かれたりもしたから、他人事ではなかったけどね。
ルガー  柳沢の住所を調べて、彼の家に押しかけましょう。
タカさん  ケイさんは出勤してるでしょ?
GM  してるよ。
タカさん  いなかったら、危なかったな。
GM  と、きみたちが立ち上がったところで、タカさんの目の前にある電話がトゥルルルルルと鳴り出すよ。
タカさん  「はい、新宿第二中央署」
GM  「大変です! 川嶋刑事の自宅に銃弾が撃ち込まれました!」
タカさん  「何発?」
GM  「一発です。至急現場へ急行して下さい」
タカさん  「分かった」 ケイさんに言う。「家に銃弾が撃ち込まれてまっせ」(笑)
GM  そんな呑気に言うんですか?
ルガー  (代わって)「ケイさんの自宅に銃弾が撃ち込まれたそうですよ!」
GM  「何だと!」と、ケイさんは背広の上着を着て、足早に捜査課を出て言った。
タカさん  「やはり、家族が心配なんだな」
ルガー  「そりゃそうですよ」
GM  きみたちとのやりとりを見ていたボスが言うね。「これは柳沢の仕業と見て、まず間違いないだろう。彼にこれ以上の犯行を重ねさせないためにも、おまえたち、頑張ってくれ」



兄の日記~秘められた憎しみ~

GM  柳沢の自宅へと到着。彼は、妹と二人暮らしだったんだね。
ルガー  マンションですか?
GM  うん。3棟の302号室だ。
ルガー  (ドアを叩く音)コンコンコン。
GM  返事がないね。
ルガー  管理人さんのところへ行きます。
GM/管理人  「え~、何の御用ですか?」
ルガー  (警察手帳を見せて)「こういう者ですが・・・」
タカさん  (遮って)「この紋所が・・・」
ルガー  (笑)
タカさん  「この警察手帳が・・・」
ルガー  (笑)
GM  あれ? タカさんは、シブい奴じゃなかったの?
タカさん  (咳払いをして)いや、警察手帳をシブく見せる。
ルガー  「このマンションに柳沢規男という人が住んでいるはずなんですが・・・」
GM/管理人  「ああ、住んでいるよ。妹さんが可哀相なことになってね・・・」
タカさん・ルガー  (沈黙)
ルガー  「彼について調べたいんですが、留守みたいなので鍵を開けて頂けませんか?」
GM/管理人  「う~ん・・・まあ」
ルガー  これって何か必要でしたっけ?
GM  捜索令状が必要なんだよね。まあ、署に連絡して取ってもらったということにしよう。
 捜索令状があるということで、管理人さんが鍵を開けてくれる。ドアを開けて中に入ると・・・。
ルガー  そうすると、妹がいなくなって男ひとりとなってしまった部屋は、乱雑としていた・・・。
GM  ある意味ではそうなんだけれども、違うんだな~。
ルガー  え?
タカさん  妹の写真がいっぱいある(笑)。
GM  妹が生活していただろう一角は、多分、生前そのままの状態で保存されているね。
タカさん  え?
GM  仏壇の所には、妹の笑顔の写真が・・・。
タカさん  まあ、それはパターンだけどさ。
ルガー  「捜しましょう」
タカさん  他には? 散らかってないの?
GM  うん。規男が生活していると思われる空間は散らかっている。
ルガー  「血がついたナイフかなんかはないかな~? ないよな~」
GM  ナイフはないよ。目ぼしいものといえば、乱雑にテーブルの上に投げ捨てられている手袋と、開きっぱなしの日記ぐらいだね。
タカさん  手袋を押収しておこう。
ルガー  何か、指紋がついていそうな物も押収しておきましょう。
GM  OK。
タカさん  日記に何か書いてないかな?
GM  実は書いてある。
タカさん やっぱり。

◆日記には、彼の悲痛な思いが綴られていた。最愛の妹を亡くした彼の悲しみが、憎しみへと変わっていくのには、そんなに時間はかからなかったようだ。彼のケイさん、ひいては警察に対する憎しみは日ごとに募ってゆき、そして、ケイさんを殺すことを決意したようだった・・・。

タカさん  日記も押収しておこう。
GM  目ぼしいものはこれぐらいしかないかな。
ルガー  管理人さんに聞きましょう。「柳沢は車かなんかをもっていますか?」
GM  「確か、バイクを持っていましたね」
タカさん  駐車場を調べてみよう。
GM  影も形もありません。
ルガー  じゃあ、ボスに頼んでバイクのナンバーと、その手配をしてもらいましょう。
GM  「分かった」 一応言っておくけど、警察無線だよ。
タカさん  「いまいち、証拠がかたまってないような気が。前回の反省を踏まえて」
ルガー  「そうですよね」
タカさん  「柳沢が拳銃を持っているという、明らかな証拠があればいいんだけど。銃弾が部屋から見つかれば・・・」
GM  拳銃と銃弾を別々に保管する人はいないでしょ。
ルガー  「それに、犯人は3発しか銃弾を持っていませんよ」
タカさん  (気付いたように)「そういえば、ケイさんの家に行ってないな」
ルガー 「そうですね。行きましょう」

GM  現場は、ケイさんや鑑識があらかた調べ終わった後みたいだね。銃弾は既に回収されている。これから分析にかけるそうだ。
タカさん  「つまり、拳銃を撃ち込んだ人間が、拳銃を奪った人間と同一人物である可能性が非常に高くなってきたという訳だ」
ルガー  「犯人は、(拳銃を)どこから撃ち込んだと推定されますか?」
GM  え~っとねぇ・・・。
ルガー  (遮って)何か、国松長官(元警察庁長官狙撃事件)みたい。
GM  そういえば、そんな感じだね。(図を描いて)「こちらの路地のかげから川嶋宅の玄関に向けて発砲したと思われます」と、鑑識。
ルガー  「怪我人は出たんですか?」
GM/鑑識  「いいえ。銃弾は玄関のガラスを撃ち抜いただけで、幸いにも怪我人は出ていません。どうやら、犯人は殺すつもりで撃った訳ではないようですね」
ルガー  「威嚇ですね」
GM  ケイさんの奥さんと子供がいるんだけど、もう、恐怖に震えている。ケイさんはそんな彼女たちに「お前たち、今日はホテルに泊まれ」と言ってるね。
ルガー  「目撃者がいるかどうか、聞き込みをしたいんですけど。特に事件後に走り去るバイクのがあったかどうかも聞き回りたいんですけど」
タカさん  言おうと思ってたんだ。
GM  バイクについては情報は得られない。だけど、現場近くから走り去る若い男を見たという目撃情報が得られる。
タカさん  「若い男か?」
GM  『若い』という事を強調する。
ルガー  不審な男はどちらの方向へ逃げたか分かりますか?
GM  山手線で言うと、新大久保方面だね。
ルガー  柳沢の家は?
GM  反対側の代々木方面だ。
タカさん  「反対側に逃げたのか」
ルガー  「走って逃げたのかな? いや、そんな馬鹿な奴はいないよな」
タカさん  「途中にバイクが置いてあったんだよ」
ルガー  代々木方面を中心にバイクの手配をしてもらおう。
GM  わかった。
ルガー  「川嶋さん、柳沢が狙ってますから気をつけてくださいよ」
GM  「それは分かってる」と、ケイさん。
タカさん  「ケイさんと一緒に行動すれば、犯人が向こうから現われるかもしれない」
ルガー  「それには一理ありますね」
GM/ケイさん  「しかし、お前たちにも危険が及ぶかもしれないぞ」
タカさん  「合点承知」
ルガー  「おお~っ!!」
GM  ちょっと言葉は変だが(笑)、君の強い決意が感じられる。
ルガー  「でも、ふたりともケイさんについてるいうのは、ちょっとやりにくそうですから、私はひとりで捜査してきます」
GM  じゃあ、タカさんはケイさんとふたりで。ルガーは単独ということで、いいね?



犯人はどこに?

GM  タカさんとケイさんは、捜査課に戻って来た。
タカさん  ボスに報告しよう。
GM/ボス  「う~む、彼の交遊関係をあたる必要があるな。もしかすると、彼は知り合いの家に潜伏している可能性が考えられる」
タカさん  「知り合いか」
GM  と、その時、電話がトゥルルルルル、トゥルルルルルと鳴りだす。
ルガー  タカさんの目の前で?
GM  そう。
タカさん  (笑) 取ろう。「はい、新宿第二中央署です」
GM  「どうだ? 家に銃弾が撃ち込まれた気持ちは。お前たち、警察に対する恨みだ」と、以前と同じ男の声。
タカさん  「その程度の事じゃ、大したことではないな」
GM  相手はカチンと来たようだ。
タカさん  「おまえは柳沢だろう?」
GM/男  沈黙。
タカさん  「分かっているんだぞ。今、自首すれば罪は軽くて済む。いや、もう一人殺しているな」
GM/男  「もう、俺は戻れないんだ! 残っている銃弾はあと2発。覚悟していろよ! プツッ、プープープープー・・・」
ルガー  確かにそうだろうなあ。
タカさん  「さあ、第二級臨戦態勢だ」
GM  どういう態勢ですか?
タカさん  拳銃の弾をチェックしたりとか、いつでも出動できるようにしたりとか。
 一応、ルガーにも、その辺のところを連絡しよう。
ルガー  「じゃあ、私は柳沢の家に向かい、住所録を探してみます」
タカさん  「それを見れば良かったんだ」
ルガー  「それと柳沢の知り合いに、彼の最近のことについて聞いてみます」
タカさん  「頼むぞ」

GM  彼と親しかった同僚によると、「妹が自殺するまでは彼は本当に明るい奴だった。だけど、妹が自殺して以来、いつもぶすっとした顔つきで、話しかけても反応しないことが多くなったな。ひとりでぶつぶつ何事かを呟いていたり、何か、暗い奴になっちゃったんだよな」
ルガー  「柳沢の居場所に心当たりはありませんか?」
GM/友人  「ちょっとないなあ」
ルガー  「あと、彼の妹さんのお墓の場所は御存知ですか?」
GM/友人  「彼の妹の墓は、実家のある練馬にあるんだ・・・」
ルガー  他、数件回ってみます。
GM  柳沢の恋人についての話が聞けるね。
ルガー  妹という恋人が・・・。
タカさん  なるほど。禁断だな、禁断。
GM  禁断の愛ですか? 『高校教師』もビックリの・・・(「禁断の愛」の代名詞となったテレビドラマ。映画化もされた)。何か、変な話になってきたな。
タカさん  気性の悪い馬が・・・(以下略)。
ルガー  彼女の名前を教えて下さいよ。
GM/友人  「名前は水木彩」
ルガー  彼女のお家にでも行きましょうか。
GM  彼女の家は2階建てのアパートの1階だね。ちなみに、今は夜ね。
ルガー  (チャイムを鳴らす音)ピ~ンポ~ン。
GM  (意味ありげに)ここで、【推理】で困難の判定をしてくれる?
ルガー  頭悪いんだよな~、非常に。(サイコロを振って)失敗。
GM  (頷いて)しばらくの間、彼女は出て来ないけど。五分ぐらい待たされてから、やっと彼女は出て来る。寝間着姿だね。
ルガー  裏から逃げられちゃったかな~。(彼女は)どれくらい扉を開けます?
GM  3分の1位。
タカさん  行け、ルガー。セールスマンだ!(第一話『血塗られた百万円、父と娘』参照)
ルガー  足をドアにちょっと入れて・・・。(手帳を見せて)「こういう者ですが、お宅に柳沢規男という男が来ていないでしょうか?」
GM/彩  「・・・いいえ、来ていません。来てないです」
ルガー  今の慌て振りは怪しいなあ。「あなたは柳沢規男の恋人ですよね?」
GM/彩  「ええ、かつては・・・」 彼女は、柳沢が妹を亡くしてからというもの、暗い性格になってしまい、そんな彼と付き合うのが嫌になったと言っているね。
ルガー  ちょっと、耳をすませてみます。
GM  何で?
ルガー  バイクで逃げ去る音が聞こえるかも・・・。
GM  それは君、【推理】の判定だよ。通常でね。
ルガー  (サイコロを振って)12! 大失敗。
GM  きみが耳をすますと、暴走族のバイクがブンブンブンとエンジンをふかしている音が聞こえてくるね。
ルガー  やっぱり、何もないのかな~?
GM/彩  「じゃ、私、忙しいので・・・」と、彼女は扉を閉めようとする。
ルガー  足をずんずんずん(笑)。
GM/彩  「ちょっ、ちょっと何をするんですか!」
ルガー  「あと一つ。柳沢が立ち寄りそうな場所を知りませんか?」
GM  「知りません。早く帰ってください」と、彼女はあからさまに嫌な顔をする。
ルガー  「では、失礼しました」 帰ります・・・と、見せかけて彼女のアパートが見えるところで張り込む。
GM  なるほど。
ルガー  警察無線で署に連絡を取ります。「柳沢の彼女の水木彩ってのが怪しいので、コイツをちょっと見張ります」
GM/ボス  「分かった。で、ついさっき入ったばかりの情報だが、代々木に張っておいた検問を強引に突破するバイクが一台あったんだそうだ。そのバイクのナンバーが、どうやら柳沢のものらしい」
GM  代々木の検問はここから10分程の所にあるんですね。
ルガー  「もしかすると、奴がここにいたのかも・・・。分かりました。私は張り込みを続けます」

◆この時、代々木近辺を暴走族が走っていて検問がおろそかになっていたのだ。柳沢はその隙を突いて、検問を突破した。警官隊が追ってはいるが、道路が渋滞する時間帯なのでどうやら柳沢に逃げられてしまいそうだ。
 ここで、我らのタカさんは・・・。

GM  時間が少し戻るね。柳沢のバイクが検問を突破したという情報が入ったところ。ボスがタカさんに話してくれる。
タカさん  「これは追いかけた方がいいかな」
GM/ボス  「追いかけたほうがいいな。柳沢の方が地の利には詳しいだろう。ありえないとは思うが、警官隊が巻かれるかもしれない。お前たちも行ってくれ」
ルガー  覆面パトカーの出動ですね。
タカさん  今度はタカさんが主役だな。
GM  さあ、サイレンをつけて! 音楽が変わる。アレンジヴァージョンが流れるんだよね。チャララッララッラッラッ、チャララッラッララッラッラッ。ギターソロなんかも入ったりして(笑)。
 さあ追跡だ。柳沢が見つかるかどうかは君の推理テクニックによる。【推理】で至難の判定。
タカさん  (サイコロを振って)大失敗!(笑)
GM  全然見当違いの所を捜してしまった(笑)。
ルガー  何で今日はみんな大失敗なんだ!
タカさん  「う~ん、おかしいな~」
GM  いつまで経っても見つからない。ガソリンが少なくなってきたから、給油体制に入って。
タカさん  じゃ、ガソリンスタンドへ。
GM/SS店員  「ハイオクですか? レギュラーですか?」
タカさん  「レギュラーで」
ルガー  はい、レギュラー満タン!
GM/SS店員  「はい、満タ~ン!」
GM  さて、もう彼の追跡どころではなくなってしまったけど?
タカさん  じゃ、ボスに連絡を入れよう。
GM/ボス  (少し間をおいて)「バカ野郎! 何をやってるんだ、おまえは」(笑)
タカさん  (陽気な声で)「で、犯人はどこに行きましたか?」
GM/ボス  「分かれば苦労しない」
タカさん  (笑) 「何だ、逃げられたのか」
GM  警官たちも見失ってしまったんだそうだ。
タカさん  「じゃ、撤収~」

GM  張り込みをしていたルガー。【体力】で困難の判定だ。
ルガー  (サイコロを振って)成功した。
GM  一晩中起きていられたけど、特に変わったことはない。
タカさん  タカさんは、張り込みでいつも寝てるからなあ・・・。
ルガー  (笑) 彼女が出掛けるかもしれない。見張りを続けます。

タカさん  署に泊まるしかないか、(ケイさんと)ふたりで。
ルガー  うわ~。
タカさん  何かやだな(笑)。
GM  じゃあ、朝近くなるとボスがやって来るんだよ。「頑張ってるな~」と、何を頑張ってるかはよく分からないんだが(笑)。
ルガー  それって、この前もなかったっけ? タカさんが夜勤で(第一話『血塗られた百万円、父と娘』参照)。
GM  そう。コーヒーを差し入れたんだよ。
タカさん  けど、寝てた(笑)。
GM  そうそう。
タカさん  それで大目玉を食らったんだよね。
GM  そうそう。
タカさん  今回は宿直じゃないから、仮眠室でずっと寝てたということで。
GM  朝になった。けれども、特別、何も起こらなかったよ。
タカさん  テレビをつけよう。プチッ。
GM  あの事件が、ニュースの中で報道されてるね。だけど、それに輪をかけて凄いのがワイドショーの方だね。
タカさん  ワイドショーでは、知り合いの人が顔にモザイクをかけられてね。
GM  そう。「彼はいい人でした」とか言ってね。
タカさん  むしろ、ワイドショーの方が情報がたくさん入る。
ルガー  何、そんな事研究してるんですか!(笑)
GM  で、しばらくの間ワイドショーを見ていたタカさんは、「こんな事をやっていていいのだろうか」と、自分の行動に疑問を覚えはじめるんだけど(笑)。
タカさん  下手に動いたら、(ケイさんが)狙われる可能性が。しかし、遊ぶのもなんだし・・・。
GM  といったところで電話がかかって来る。
タカさん 「最近、電話が多いな」 出よう、カチャ。「はい、新宿第二中央署捜査課」
GM/警官  「練馬で彼のバイクが目撃されたという情報が入りました。早速向かって下さい。場所は、練馬区○○・・・」
 ちなみに、周辺の警察署と合同捜査のカタチになっているからよろしく。
タカさん  「何、本当か!」 とりあえずボスに言って、ケイさんには署にいてもらおう。
GM/ケイさん  「分かった。無理はするなよ」

GM  さあ、練馬へ向かっているタカさん。ちょっと【推理】で困難の判定をしてくれるかな。
タカさん  (サイコロを振って)11、失敗。
GM  君は練馬に向かう途中、バイクとすれ違う。しかし、誰が乗っているのかは良く分からなかった。
タカさん  じゃあ、気にしない。
GM  練馬に着いた。着くには着いたけど、彼のバイクは影も形もない。練馬署の追跡も振り切られたようだ。無線が入ってくる。
タカさん  (頼りない声で)「ボス~、また失敗しました~」
GM/ボス  「バカ野郎! 減俸ものだぞ」
タカさん  何かダメ刑事だよ(笑)。
ルガー  (笑)
GM/ボス  「ああ、そうだ。ルガーからの報告によると、練馬に彼の妹の墓があるそうだ。ちょっとそこへ寄ってみてくれないか」
タカさん  「行きますよ、行けばいいんでしょ・・・」

GM  墓地に到着。「柳沢家之墓」ってのがあるんだけど、お花が供えられてるよ。線香もね。線香はもう、半分以上燃えてしまっている。
ルガー  逃したよ、もう~。
タカさん  何か、いつもワンテンポ遅いんだよ(笑)。特に何もないのかな? じゃあ、お墓の前で拝んでから帰ろう。

[後編につづく]




[太陽の警察メインページ] [アドベンチャラーズ・ホームページ]