太陽の警察リプレイ「二ヵ月遅れの新人刑事、繋がる点と線」




取調べ

GM はい、署に帰ってきて次は取調室のシーンだ。そう言えば、第2話ではやらなかったね。
ルガー ああ、そうでしたね。「・・・ではどうぞ、タカさん」
タカさん 「さあ吐け!」
ルガー (笑) またこのセリフから始まるんですね(笑)。
タカさん 「証拠は全て上がっているんだぞ!」
GM/草地 「俺は何もやってねえよ!」
タカさん 車の写真を見せて、「お前の車だろう? 被害者は全てこの車に・・・」
GM/草地 (遮って)「俺は知らねえよ!」
ルガー 「では6月2日の夕方、何をしていた?」
GM 2日? 「お・・・覚えてねえよ」(笑)
タカさん (笑)
GM あれ、事件の日は6月1日じゃないの?
ルガー いや、誘導尋問をしようかな、と思って(笑)。「・・・それでは、昨日の夕方は何をしていた?」
GM/草地 「昨日は・・・車を運転していた。しかし、轢いた覚えはない」
ルガー 「どこへ行ったんだ?」
GM まあ、それは・・・。「どこだっていいじゃねえかよ!」(露骨なごまかし)
タカさん 「(あきれたように)往生際の悪い奴だ」(笑)
ルガー では、ここはタカさんに任せて、草地の部屋に麻薬がないか調べたいな。前科もあることですし。
タカさん なるほど。
GM ルガーの推理通り、草地の部屋からは麻薬が押収できるんだな。
ルガー やった~、俺も査定アップだ(笑)。何か、タカさんに似てきたよ(笑)。
タカさん (笑)
GM はい、薬物を押収して署に戻ってきたよ。
ルガー 「まだコイツ、ヤクの反応があるのかな?」
タカさん 「よし、調べてもらおう」
GM うん、刑事ドラマだからすぐに結果が分かる(笑)。彼の血液からは麻薬反応が出るね。
ルガー この2、3日ずっと服用していたとか?
GM 服用か注射か分からないけど、血液から発見されたということだから、つい最近までで使っていたようだね。
ルガー 「ではとりあえず、(草地を)麻薬の容疑で逮捕しましょう」
タカさん 「轢き逃げの容疑が確定したら、再逮捕ということで」(笑)
GM 草地は『麻薬(及び向精神薬)取締法違反』で逮捕された。
ルガー 「では、草地のアパートへ行って、近所の人から彼に関する噂とかを聞いて回りましょう」
タカさん 「車の様子とかもね」
ルガー 「そうそう」
GM/近所の人 「う~ん、奴はいい奴なんだが、車の事となると人が変わったようになるんだ」
タカさん 「ハンドルを握ると人が変わるってやつ?」
GM 彼から聞いた人によると、彼が車を運転している時、「高速の向こう側が見えるぜ~!」とか、そんな風な事を叫んでいるそうだ(笑)。
ルガー うわ~、かなり危ないな~(笑)。
タカさん ところで、草地の車はへっこんでいるかな?
GM ああ、案の定(へっこんでいる)。
タカさん 最初に来た時に分からなかったかな~?(笑)
GM いや、ナンバーとかに気を取られて見落としたんだろう。
ルガー 「じゃあ、この車を押収しておきましょう。証拠品と言うことで」
GM レッカー移動になるね。
ルガー で、現場に落ちていた破片と合わせて、それが合うかどうか調べる。
GM 鑑識の人に頼んで・・・明日には分かるよ。うまくいけば、起訴まで行けそうだ。
タカさん 「自供がなくても、証拠は完全に固まるな」
ルガー 「でも、犯人が草地とはかぎらないかも。車が特定できてもね・・・」
タカさん 「そうか、運転してたのが草地とはまだ決まってないな」
GM 「そう言えば・・・」と、近所の人の話の続き。「奴の家には、若い女が出入りしてたな・・・」
ルガー 「弓長っていう女では?」(笑)
タカさん 「なるほど! 繋がってきたぞ(笑)。『繋がる点と線』だ」
(笑) ルガー 「こいつ(草地)の事故をモミ消すために弓長さんはここへ来たんだ」(笑)
タカさん 「うわ~、すごい」(笑)
ルガー さすが【推理5】だけあるよ、めちゃくちゃな推理だな(笑)。
タカさん (笑) 悪意と偏見に満ちた推理だ(笑)。
GM (あきれたように)で、これからどうする?
ルガー 「麻薬の入手ルートとかを調べたいですね」
GM それは、さすがに草地しか知らないだろうね。
タカさん 「だんだん別の事件になりつつあるなあ」(笑)
ルガー 「では、署に戻りましょう」
GM はいよ、戻ってきた。弓長婦警が登場して、「暑かったでしょう」と冷たい麦茶を出してくれる。
タカさん 「おしぼりもくれ~」
GM はい。おしぼりも持ってくるよん。
タカさん 顔にかけて、グタ~ッとしてる。
GM さあ、しばしの休憩も済んで、取調室に行こうとすると、ケイさんが出て来る。
ルガー 「鉄のケイ」だ(笑)。
GM/ケイさん 「まずいぞ、奴に麻薬の禁断症状が出てきた! 多分、奴は麻薬を常用していたんだろう」
ルガー 「そうなると、やっぱり麻薬を使って車を・・・」
GM (遮って)すると、凄い叫び声が聞こえてきたりするんだよ。「これは救急車だな」と言って、ケイさんは電話をかける。
ルガー やはり警察関係の所ですか?
GM うん、警察病院に救急車で運ばれる。(サイレンの音)ピーポーピーポー。
ルガー あっ、ウチらも付いて行ったのかな?
GM もちろん。ケイさんと合わせて3人が付き添った。まず、麻薬を抜かないといけないね。
ルガー 手伝わされるんですか?
GM/ケイさん 「手伝ってくれ」(笑)
GM 患者を抑えつけるためにみんなで【体力】の通常で判定だ。
タカさん・ルガー (サイコロ振って)失敗~。
GM (サイコロ振って)『鉄のケイ』も失敗だ(笑)。
タカさん 誰もおさえられなかったのか(笑)。
GM ブン殴られた(笑)。このゲームには生命力点消費なんてないけど、思いっきりやられたという事だ。
タカさん 「ああ、痛い痛い」(笑)
ルガー 「では、もう一度取り押さえましょう」
GM どうぞ。判定はさっきと同じ。
ルガー 成功。
タカさん 失敗(笑)。急に調子が悪くなったな~。
GM タカさんはブッ飛ばされた(笑)。ちなみに、ケイさんは一度失敗してから自分の腕を気にしだした。
タカさん 「やれやれ、ひどい目にあった」(笑)
GM 草地は訳の分からない事を口走っているね。
ルガー 「タカさ~ん、早く手伝って下さ~い」
タカさん 「もう一度チャレンジ!」
GM ルガーが押さえつけているから、今度は容易で判定だ。
タカさん (サイコロ振って)やっと成功だ。
GM どうにか完全に取り押さえて、これが一晩中続く訳だ。
ルガー ああ~っ、疲れそう。
タカさん こういう仕事は、医者にやらせたいよ。
GM 「医者だけじゃダメだ、手伝え」と言われたんだよ(笑)。さて、次の日の朝になった。やっと少し落ち着いてきたようだね。
タカさん (草地と)話はできる?
GM ちょっとまだ無理だろう。
ルガー 「ところで、鑑識の結果はどうでしたか?」
タカさん 「そういや、すっかり忘れてたな」(笑)
GM 現場に落ちていた部品と押収した車はバッチリ適合しているね。タイヤの跡も一致した。この車が轢き逃げ事件に使われていた事は間違いがないようだ。
タカさん あとは運転手のほうか・・・。
ルガー 持ち主は分かりましたけどね。
タカさん 持ち主と運転手が違う場合もあるからな。
ルガー 「やはり、草地の周りを洗うしかないんでしょうか?」
タカさん 「そこから、麻薬の入手ルートを・・・」
GM 彼の住んでいたアパートの住人は、彼の交友関係についてはよく分からない。さっきも言った、若い女が出入りしていたって事ぐらいだね。
ルガー その女の人相だけでも聞いておきましょ。
GM サングラスをしていて、よく分からない。
タカさん サングラス・・・。ひょっとして、パターンとしては、草地は無職?
ルガー パターンにしないで下さいよ、いきなり(笑)。
タカさん こういう人間にありがちだろう(笑)。そして、出入りする女に貢がせる・・・。
GM (遮って)いや、一応働いていたみたいだよ。フリーターに近い感じだけど。
ルガー 「じゃあ、草地のアルバイト先を調べましょう」
GM アルバイト先は、何かの工場。
ルガー では、そこに行って・・・。
GM/工場の人 「う~ん、奴はまじめかと思えば、次の日は大暴れをするし、よく分からねえ奴だったな」
ルガー クスリをやってたんだな。
GM/工場の人 「だから、一ヵ月程で辞めてもらったよ」
ルガー 「一ヵ月の間に、親しくなった人っていないのかな?」
GM う~ん(考えている)。やはり、いないようだね。
ルガー 「うむ~。すると、あの若い女が(次の捜査の)候補か・・・」
タカさん 「そうだな」
GM すると、ちょうどその時、タカさんの携帯が鳴るよ。
タカさん 面倒臭そうに取る。
ルガー (笑)
GM/ボス 「草地の意識が戻ったと警察病院の方から連絡が入った。早速向かってくれ」
タカさん 「よし、行こう」

GM キキーッ、バタン! さあ、到着だ。
ルガー はぇ~(笑)。
GM 草地はベットに横になってるけど、起きているよ。
タカさん ケイさんもいるんだよね?
GM いるよ。ケイさんは彼を診ていたから。
ルガー うわぁ~、『鉄のケイ』と『鋼のタカ』がそろった~。
GM 何かケイさんがたくさん出てるよ、前回より出番が多いんじゃないか?(笑)
ルガー (笑) 「では、取り調べを始めましょう」
タカさん 「お前が轢き逃げをやったんだろう!」
GM/草地 「分かんねえ、本当に分かんねえんだ!」
タカさん 「麻薬をやっていたそうだが・・・」
ルガー 「(入手)ルートを話してもらおうか?」
GM/草地 (沈黙)
タカさん 「それだけ話せ」
GM/草地 「・・・女から買ってたんだよ・・・」
ルガー 「女とは?」
GM/草地 (沈黙)
ルガー 「名前は?」
GM/草地 「栗田とかいう女だ・・・」
ルガー 「住所は?」
GM/草地 「知らねえ」
タカさん 「その女は何者だ?」
GM/草地 「俺に薬を売ってくれるんだ」
ルガー 「どこで知り合った?」
GM 喫茶店で会って、いろいろ話したんだそうだ。
ルガー 女の方から近づいてきたんだ。
GM まあね。
ルガー じゃあ、タカさんにプータローの格好させて、その喫茶店に送り込む(笑)。
タカさん (笑)
GM おとり捜査ですか!?
タカさん FBIもビックリ(笑)。「ところで、その女の人相は?」
GM 若い。24歳位だ。
タカさん 「顔の特徴は?」
GM サングラス、髪は長い。
タカさん 「美人かどうか?」
(笑) GM 美人(笑)。
ルガー (笑) 「じゃあ、モンタージュを取らして・・・」
タカさん (遮って)「スリーサイズは?」(笑)
GM ピーッ! しばらくお待ち下さい(笑)。
一同 (笑)

◆始めはシリアスだった取り調べが、いつの間にやら漫才に。やっぱり地道な捜査が苦手なんですね~。

GM さて、モンタージュができた。ただし、サングラス付きだけど。
タカさん 身長はどんなもん?
GM 155センチ位かな?
ルガー ちなみに弓長さんは?
タカさん よけいな詮索をしているな(笑)。
GM 弓長さんは、155位かな~?
タカさん あっ、同じだ。年齢も一緒だよ(笑)
GM ああ~っ、何たる偶然(笑)。どっちも24歳だ。
タカさん (白々しく)よけいな詮索は止めにして・・・。
GM さて、他に草地に聞く事はない?
タカさん 「轢き逃げについては、まだ何も言う事がないのか?」
GM 「覚えていないんだよ、本当に!」 でも、彼はクスリを打った事については認めるよ。
ルガー 「お前、この前はいつ打った?」
GM この前は車に乗る前だって。
ルガー うわー(笑)。車に乗る前って、昨日?
GM どうしてかっていうと、(麻薬を)打って運転すると高速の向こう側が見えるんだそうだ(笑)。
タカさん 運転する前にいつも打っているんじゃないの?
GM そうなんだよ~(笑)。
ルガー 高速の向こうを見るために、突っ走って行って人を轢いたって事が成立しますね。
GM 「彼が(轢き逃げの)犯人だろう」と、ケイさんの確信に満ちた・・・ケイさんの確信はアテにならないんだけど(笑)。
ルガー (笑) という事で、栗田を漁ろう。
タカさん 今度はそっちに捜査が移るか。
GM では、ケイさんは彼を診てるという事で、きみたちは署へ戻った。


おとり捜査

タカさん 「よ~し、今度はおとり捜査で行くぞ!」
ルガー 「えっ、(本当に)やるんですか?」
タカさん 「だって、面白そうじゃない」(笑)
GM おおっ、本当に面白そうだな(笑)。「危険に巻き込まれるかも知れないが、それでもいいのか?」とボス。
タカさん 「任せて下さいよ、ボス」
GM/ボス 「よし、頼むぞ」
タカさん (こっそりと)「どうせいつも頼まれているんだから・・・」(笑)
GM じゃあ、おとり捜査という事でそれなりの恰好をしてもらおうか?
ルガー プーちゃんの格好(笑)。
GM サングラスの「エヴァンゼリン」だっけ? それを外して・・・。
タカさん (遮って)「ジェニファー」だよ(笑)。まあ、確かにサングラスは外しといた方がよさそうだな。
GM 「それでは、水沢も付けよう」と、ボスが言ってくれる。
ルガー ゴリさんも付けて~。
GM いいよ。それから、ボスが「これがうまく行けば、麻薬の流通ルートを押さえる事ができるかも知れん。ぎりぎりまで慎重にいけ」と付け加える。
ルガー 「アイアイサー」
タカさん 「そして、(ボーナスの)査定アップ・・・」(笑)
GM 「ま、それは確実だろう」と、ボスが不敵な笑みを浮かべる(笑)。
ルガー 「では、噂の喫茶店に行きましょう」
GM 喫茶店の名前は「コスモス」、モダンな雰囲気の店だ。
タカさん 「そういえば、どのへんの席に座っていたか、聞いてなかったな」
ルガー 「(どこでも)いいんじゃないっすか?」
タカさん まあ、別にいいか。奥の方ってのがパターンだな。
ルガー 手前の方に座って、コーヒーを注文。
タカさん じゃあ、奥の方に座って、チョコレートパフェを注文(笑)。
ルガー 好きだな~、この人(笑)。
GM しばらくの間、特に何も起こらないよ。ちなみに他にも客はいるから。
タカさん その中に、怪しそうな奴はいる?
GM いや、別にいない。で、もうしばらく経つと、カランカラ~ンと扉が開いて、女性が入ってくる。サングラス付きだよ。
ルガー その顔に見覚えは?
GM 例のモンタージュにそっくり(笑)。
タカさん やはり刑事ドラマらしく、すぐ現われる(笑)。
GM 彼女はカウンターの方に座った。
タカさん 意図的に、席を開けるけど?
GM カウンターに座っているんだって(笑)。彼女はキョロキョロと周りを見回していたけど、そのまま酒を注文して飲んでいるよ。
タカさん ・・・観察する(笑)。
GM 特に怪しい素振りは見せないね。・・・で、しばらくすると、「お代はこちらに置いておくわ」と言って、店から出て行っちゃう(笑)。
タカさん 「あららら・・・」(笑)
ルガー じゃあ、尾行てみましょう。
タカさん よし、尾行するぞ!
ルガー はい、プータロー1号、行くんだ~(笑)。
タカさん (笑) プータローにされちゃった(笑)。
GM プータローは、彼女の後をついて行く(笑)。
タカさん なるべく気付かれないように、自然に歩く。
ルガー そのまた後ろを、私が歩く。
GM 気付かれるか【推理】の通常値でチェック。
タカさん (サイコロ振って)10! 失敗、チャンネルチェックだぁ~(笑)。
GM 絶望を示すBGMとともに、彼女はハッと後ろを振り向くと、走って逃げるね(笑)。
タカさん 追いかける!
GM タカさんが追いかけるとね、彼女は「痴漢!」と叫ぶ(笑)。
タカさん ああ~、まずい(笑)。顔は見られたかな?
GM 見られたよ、バッチリ(笑)。
ルガー 「私も追っかけましょうか?」
タカさん 「そうするしかないだろう」
GM ヘタに深追いすると、ボスの言った通りにならなくて、査定ダウンするかもね。
ルガー あっ、じゃあ私はこの人(タカさん)を捕まえるフリをしよう、カチャ(笑)。
タカさん (笑) 「ケガはありませんか?」とか言って、白々しく近寄るつもりか(笑)。
GM 彼女は逃げていっちゃったよ(笑)。もうどこにも見えないね。
ルガー 「失敗ですね」(笑)
GM さあ、署に戻ろう。
タカさん・ルガー 「失敗で~す」
GM 「ばかものーっ!」と、今日もボスの怒鳴り声が響き渡る新宿第二中央署(笑)。
タカさん 「まあ、たまには失敗もありますよ」(笑)
GM/ボス 「もう、タカじゃ駄目だな(笑)。次は・・・(ギロッ)」
タカさん 「ルガー」(笑)
GM/ボス 「ルガー、お前が行け」(笑)
ルガー 「俺、推理弱いですよ~」(笑)
GM/ボス (無視して)「もう少し草地に、その時の状況を詳しく聞いた方がいいな」
ルガー 「じゃあ、警察病院へ行きましょう」
GM 「確かあの時、俺は・・・」 彼はようやく観念したらしい。
タカさん べらべら喋る(笑)。
ルガー 「協力的だよ」
GM 彼はあの喫茶店で、カウンターの方に座って「こんな人生やってらんねえよ」とか、頽廃的(たいはいてき)な言葉を吐いていたんだ。
タカさん 一応、メモしとこう。
GM/草地 「すると、彼女の方から近づいてきて、こんな事を言ったんだ・・・」
タカさん (遮って)「空を飛ばない?」(笑)
GM/草地 (無視して)「『ねえ、今の世の中イヤよね? でも、これさえあれば今日からハッピーよ』」(笑)
タカさん (爆笑) コマーシャルじゃないんだよ~(笑)。
ルガー (笑)
GM 『どう、一つ試してみない?』と言ってくるらしいよ。草地が(クスリを)試してみたら本当にハッピーになっちゃった(笑)。
ルガー で、その後、二度目はどこで会ったの?
GM その後からは近くのガード下。何度か買うと、家まで直接持って来てくれる。
ルガー ほぉーっ。
GM いわゆる売人ですね。
タカさん (麻薬の)値段は?
GM 高い(笑)。実際の値段は知らないからね~。
ルガー 最初っから買ったの?
GM いや、最初はお試し期間(笑)。
ルガー 何か化粧品みたいだな~(笑)。
タカさん 一週間お試しで~す(笑)。
GM それに取りつかれた彼は、バイト代を全部つぎ込んだ。
タカさん 麻薬の種類とか分かる?
GM コカインと言う麻薬で、かなり気持ち良くなるそうだ(笑)。
タカさん 種類はそれだけ?
GM みたい・・・。さて、次の日が来た。そして夜になったよ。
ルガー 「はいはい、プータローパートIIです」(笑)
タカさん 「もう1回やりたい~、2人でやろうか?」(笑)
GM バカ言ってんじゃないよ(笑)。ボスが、「タカ、お前はもう顔が割れているんじゃないのか?」と言うよ。
タカさん ばりばりばり(笑)。
ルガー うわー、本当に割れた(笑)。
GM/ボス 「バカヤローッ!」
GM (ビンタの音)びしびしびし!(笑)
タカさん (笑) しょうがない、身を引こう(笑)。
GM 「じゃあ、ルガー、頼んだぞ」とボスが言って、ポンと肩に手を置く。
ルガー やったー、これで査定アップかもしれない(笑)。
タカさん (こっそりと)ボスの査定だよ・・・。
ルガー さて、ではその喫茶店に行って、ウイスキーを頼んで、「上司のバカヤロー!」とか、まるでこの社会に不満を持っているような事を叫ぶ。
GM マスターが聞いてくるよ。「いや~、荒れていますね。何か嫌な事でもあったんですか?」
ルガー 「上司の馬鹿野郎がな、ちょっと・・・」
GM 少し経つと、カランカランと扉が開いて女性が入って来る。
ルガー ところで、タカさんはどこにいるんです?
タカさん 外で見張っているよ。
GM で、入って来た女性は、カウンターに座るね。
ルガー 文句言ってます。「上司のバカヤロー、がーがーがー、やってらんねーぞ」(笑)
GM もうちょい詳しく言ってくれ、「上司のバカヤロー」だけじゃ、ちょっと・・・。
ルガー 「もうあんな会社、辞めてやる~!」
GM しばらくあたりを見回していた彼女は、立ち上がるとルガーの方へやってくる。「人生、苦労しているようじゃない」と言ってくるね。
ルガー 「お前は何なんだよ。うるさいなぁ、あっち行ってくれよ」 な~んて言ったらまずいなあ(笑)。
GM 「ちょっと一緒に来てくれる?」と、彼女は誘うような視線を向ける。
ルガー いい姉ちゃん?
GM ん?
ルガー 「タカさんビジョン」で、いい姉ちゃんに入る?(笑)
GM うん、「タカさんビジョン」では絶世の美女だね(笑)。
タカさん くそ~、羨ましい! だから志願したのに(笑)。
ルガー (笑) 「姉ちゃん、かわいいね~。じゃあ付いて行ってあげようじゃないか」
GM では、ガード下へ行って、「これであなたも幸せになれるわよ、一つどう?」と、例のブツを出すよ。
ルガー 「何でぇ、これは?」
GM 「これを腕にぶしゅっと(笑)、そうすればもう今までにはないハッピーな気分に」と、まるで幸せの宝石みたいな事を言う(笑)。
ルガー 「痛いんじゃないのか、ぶしゅっとやったら?」
GM まあ、打った時は痛いだろうけど・・・。
タカさん (遮って)実は、ルガー、注射が嫌いだった(笑)。
ルガー (笑)
GM 「どう?」と言って、彼女は詰め寄って来る。
ルガー 「じゃあ、もしこれが本当にいいものだったら一週間後にまた来るが、その時にまた持ってきてくれないか?」
GM 「ええ、分かったわ。その時には、お金を忘れないでね」と、高い値段を言ってくるね。
ルガー は~い、高い値段ね(笑)。
GM では、別れた。
ルガー じゃあ私はこの麻薬を持って署に戻ります。
タカさん 後を付けたい~、付けたい~。
GM 追跡シーンが始まるけど、まず、ルガーの方をやろう。・・・はい、ルガーは署に戻った。
ルガー 「ボス、こんな物が手にはいりましたぜ」
タカさん ボスに売れ(笑)。
ルガー (笑) 「ボス、一緒に楽しい気持ちになりませんか~?」とか言って(笑)。
タカさん ヤバイ警察だ(笑)。
GM/ボス 「ル、ルガー・・・」
ルガー いや、嘘ですって(笑)。「・・・これを草地の言っていた女から受け取ったんですが」
GM/ボス 「あの女は押さえておいた方がいいのだろうか・・・。どう思う、ルガー?」
ルガー 「麻薬のせいでまた何人も死ぬ人が出るかも知れないから、やはり押さえた方がいのでは・・・」
GM/ボス 「うむ。このような麻薬を蔓延させておく訳にはいかんな・・・。では、心の中で祈ろう」(笑)
ルガー 「タカさんの成功を」(笑)

GM では、タカさんの追跡シーン。競争判定だからとりあえずサイコロを振ってくれ。
タカさん (サイコロ振って)9が出た。
GM こちらも9。同じだから、なんとか気付かれずに彼女の家まで追跡できる。
ルガー 場所は?
GM 場所はまあ、新宿のどこか。
タカさん 家の中に入っちゃったの?
GM うん。
タカさん しばらく待っていよう。何か動きがあるかな?
GM しばらくすると、誰かが来るね。
タカさん えっ、どういう人?
GM チンピラのような奴だ。
ルガー チンピラって言うと、ゴボウを細く切った・・・。
タカさん それはきんぴら(笑)。
一同 (沈黙)
タカさん 全然ウケないね(笑)。
ルガー (笑)
GM で、またしばらくするともう一人やってくるね。こちらはもう少し歳がいっているようだ。
ルガー タカさん、顔を覚えておくんだ~。がんばれ~。
タカさん 覚えたいけど、暗いからな・・・。
GM 確かに。でも、何とか覚えられる。
タカさん では、しばらく(様子を)見よう。
GM まずチンピラの方が出てくる。しかし、それから数時間経っても、もう一人は出てこないね。
タカさん そのまま張り込む。
GM もう午前様だからね~。
タカさん やべっ、寝そうだ(笑)。
GM さあ、【体力】判定だ! 困難値を使ってくれ。
ルガー 寝るんだよな~、この人(笑)。
タカさん (サイコロ振って)起きてるぞ!(笑)
ルガー お~っ!(笑)
GM タカさんの興味は、尽きないと言ったところかな(笑)。
タカさん 奇跡的だよ(笑)。
GM で、午前2時すぎになってようやくもう一人の男が出て来るよ。
タカさん 今度は、その男の方を付けてみよう。
GM 「じゃあ、また今度ね」と、声が聞こえるね。で、男は歩いて行って車に乗り込む(笑)。
タカさん あれ?(笑)
ルガー タカさんも車じゃないんですか?
GM いや、歩きだ(笑)。車のエンジンがかかるよ。
タカさん ナンバーだけでも覚えよう。
GM 【推理】、通常。
ルガー (タカさんのシートを見て)やった、9以下だ。
タカさん (サイコロを振る)
タカさん・ルガー うわーっ(笑)。
(出た目は10、チャンネルチェックだ)
ルガー 劇的忘れ(笑)。
GM テッテッテテ~ン(笑)。ナンバーを覚えたんだけど、帰る途中に忘れた(笑)。
ルガー タカさ~ん(笑)。
GM 署に戻ってボスに「ナンバーは?」と聞かれると、「任せてくださいよ! ・・・って、あ、あ、あれ? 忘れました」(笑)
ルガー タカさん、どんどん査定が下がっていく(笑)。
タカさん まずい~、肝心な所で失敗してるよ(笑)。
ルガー せっかく寝なかったのに~(笑)。
GM/ボス 「ところで、あの栗田と言う女を押さえたほうがいいのだろうか・・・。どう思う、タカ?」
タカさん 「う~ん。でも、あの女が『また今度ね』と言ったなら・・・」
ルガー (遮って)「一網打尽にしたいんですね、タカさんは」
タカさん 「もちろんだ」 その方が査定が上がる(笑)。
ルガー (笑)
GM/ボス 「しかし、お前の言っていた例の男も非常に怪しいな」
タカさん 「あれは怪しい」
GM/ボス 「チンピラ風の男もいた。これは、何らかの組織が裏にあるのかも知れん・・・」
タカさん 「組織と言っても、零細企業かも知れないよ」(笑)
ルガー 「タカさん、そんな所でツッコミなんかいれないの」(笑)
タカさん (笑) その男のモンタージュを取ろう。顔は忘れてないよね?
GM うん。で、それをもとに調べると、何と稲村会の構成員という事が分かるんだな~。名前は久米信二、32歳。稲村会の下っぱだよ。
タカさん もう一人の方は?
GM チンピラの方は分からない。
ルガー チンピラすぎて分からない。
タカさん チンピラすぎて・・・(笑)。
GM/ボス 「どうするか? あの栗田って女を?」
タカさん 「しょっぴきたいところだな・・・」
ルガー 「いや、でもしょっぴいて、それが分かって、久米が逃げるのはいやだな」
タカさん 「その時は稲村会を潰せばいい」
ルガー 「もう少し様子を見るのはどうです?」
タカさん 稲村会の活動場所は分かるよね?
GM 勿論分かるよ。稲村会のシマは広大だからね。
タカさん よく考えると、これは一刑事の一存では決められん問題だぞ。
GM うん、すごい難しいね。
タカさん 「ボス、あなたの決断にかかっている!」
GM/ボス 「よし、栗田を捕まえろ!」



[後編に続く]



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