太陽の警察リプレイ「二ヵ月遅れの新人刑事、繋がる点と線」




プロローグ

GM 朝の新宿第二中央署・・・きみたちは朝、出勤してくるところだ。
タカさん 時間が分からん。
GM 時間は朝の9時ごろで、そして、きみたちは、署の入口で偶然はちあわせするよ。
ルガー 「タカさん、今日は早いじゃないですか」
タカさん 「たまには早く来るよ」
ルガー (笑) 「でも、『遅刻は日課だ』といつも言っていたような・・・」
タカさん いや、出勤時間がいつも10時なんだよ(笑)。
ルガー (笑)
GM で、二人は中へ入っていくわけだよ。
ルガー すると、中でボスが殺されていた・・・(笑)。
タカさん・ルガー (笑)
GM なんとダイイング・メッセージが・・・。嘘だよ(笑)。
ルガー ダイイング・メッセージが『K』だったりして、ケイさんの『K』だ(笑)。
タカさん 出世のチャーンス!
GM いや、『K』は『K』でも『刈山』の『K』だ(笑)。それとも、『春日』の『K』? ・・・みんな『K』だよ(笑)。
タカさん 誰だかわかんないよ(笑)。
GM 容疑がかからないのは、原田大介(ゴリさん)と水沢一朗(水沢さん)の二人。
タカさん そういえば、ゴリさん影が薄い(実は第一話『血塗られた百万円、父と娘』でちょこっとだけ登場している)。
GM (我に帰ったように)あっ、ゴリさんが登場。「おう、おはよう」
ルガー (笑)
GM いや、影の薄いのは気のせいだよ、いつも顔を合わせているんだから。
タカさん ゴリさんてどんな人なの?
GM ゴリさんは、ゴリラみたいな顔の人(笑)。
タカさん・ルガー うわ、ひで~(笑)。
GM 怖そうな顔だけどね、実は優しさをも兼ね備えている。
タカさん 「ゴリさん、今度飲みに行きましょう・・・歌舞伎町へ」(笑)
ルガー (笑)
GM ゴリさんは、「歌舞伎町」と聞くと急に怒りだすよ。「あんな所は、人間の行く所じゃねえ!」と言うと、スタスタと歩き去ってしまった(笑)。
ルガー 「けっこうな偏見の持ち主」(笑)
タカさん 「ゴリラにそう言われるとは思わなかった」(笑)

GM さて、二人が捜査課に向かって歩いていると、日経(日本経済新聞)を読みながら歩いてくるケイさんに遭遇する。
ルガー 「ケイさん、新聞は座って読んだほうがいいですよ~」
GM/ケイさん 「いや、日課なもんで」
ルガー ここの人って、みんな変な日課を持っている人ばかりですね(笑)。
GM で、ケイさんは足早に歩き去ってしまった。
タカさん 腕には包帯をしている・・・。
GM 彼もさすがに前回の事件(第二話『誤認逮捕! 凶弾の前に立つ男』参照)の事があって、「鉄のケイ」としての面影がちょっと無くなってきてるかな・・・。
タカさん (こっそりと)「タカさんは絶好調だぜ!」
ルガー (笑) 「タカさん、そんな隅っこで呟かないでください」(笑)
GM 一方、数年前までタカさんの先輩として活躍していた榎沢刑事って人がいたんだけれどね、彼のかわりに捜査課へ入ってきたのが水沢刑事。タカさんの3つ年上の30歳。
タカさん よし、今日の被害者は決まった(笑)。
GM 勝手に決めるなよ!(笑)
ルガー (笑)
GM 水沢刑事がやって来る。「おはよう」
ルガー 『水沢さん』ですね?
GM うん、ちなみに名前は一朗だよ。
ルガー あだ名は?
GM いや、まだ・・・。
タカさん (遮って)イチロー!(笑)
GM (笑) 何か軽いノリだなあ。
ルガー (笑)
GM 彼はすごいハンサム。タカさんの五倍はカッコいい、当社比(笑)。
タカさん 五倍か・・・。ルガーの弟の上をいっている(彼は三倍だった)。
GM どれくらいかっこいいかと言うとね、彼が歩けば婦警に当たるって言うくらい婦警さんに人気があるんだよ。ちなみに、タカさんは全然人気がないけどね(笑)。
タカさん (笑)
GM もちろん、歌舞伎町通いの噂は署内に広まっているよ(笑)。
タカさん 「近頃の女どもときたら・・・」(笑)
ルガー (笑)
タカさん 「あんなのが好みなのか」(笑)
GM タカさんの好みは?
タカさん ・・・(考えている)。
ルガー 『K』さん。
GM 何と! ケイさんが趣味だったのか(笑)。
ルガー そのケイさんじゃなくて(笑)、ミニ・ノベル3にでてきた霞さんですよ。
GM なるほど・・・。確かにイニシャルは『KK』(楠木霞)だ。
 さて、きみたちは捜査課へ着いた。さあ、扉を開けてくれ・・・。
ルガー (扉を開ける音)カチャ。
GM すると、中にはゴリさん、ケイさん、水沢さんの面々がいる訳だ。
ルガー 改めて「おはようございま~す」
タカさん 何か暑苦しそう(笑)。「ちょっと休憩室へ・・・」(笑)
GM すると、「コラ、お前、何休もうとしているんだ」(笑) と、ボスが登場。タカさんが休もうとする時は、面倒臭そうな顔をしているからすぐわかる(笑)。
タカさん 「これも日課ですよ」(笑)
GM ボスの後ろには、綺麗な女の人が立っている。
タカさん 「すぐ働きます、いつものように」(笑)
ルガー (笑) 「ああ~っ、タカさんが~。今日にも雪が降る~、槍が降る~、雨が降る~」(笑)
GM 可愛いに美人を足したような感じだね。髪の毛は肩の所で切り揃えられていて、タカさんビジョンでもきれいだな~と思えるよ。
ルガー (笑) 「ボス~、その女はボスの娘さんですか?」
GM/ボス 「いや、違う」
タカさん 「よかった~」(笑)
GM/ボス 「何だ、それは?」(笑)
ルガー (笑)
タカさん 「いえ、何でもありません(笑)。・・・いつも通り仕事を任せて下さい、いつも通り」(笑)
ルガー 「ああ~、槍が降る~」(笑)
GM 「では、きみたちに紹介しよう。二ヵ月遅れとなってしまったが、彼女は今日からこの捜査課に配属された弓長婦警だ」とボスが言うと、彼女は「よろしくお願いします」と言って、ペコリと頭を下げる。
タカさん 「何歳?」
GM 24歳。以前は少年課にいたそうだ。
ルガー 新人とは言っても、経歴はあるんですね。
タカさん そう言えば、今抱えている事件ってないのかな?
GM さすがに、前回のケイさんの事件から一ヵ月しか経っていないからね。ちなみに、今日の日付は6月10日。
タカさん えっ?! 何にもなかったの?
ルガー いや、他にもいろいろ事件があったんですよ、話にならないだけで。
GM まあね。で、ボスの話が始まる。「え~、きみたちも知っているだろうが・・・」 きみたちは知っているんだよ(笑)。
 実は四月からここに配属される予定だった岸川優二という新人刑事がいるんだけど、彼は今年の3月24日に車にはねられて入院しているんだ。
タカさん・ルガー ほぉーっ。
GM 今はリハビリ中で、もうすぐ退院なんだけども。さて、この三月から連続して轢き逃げ事件が多発していて、被害者は六人。以前から捜査を進めてきたものの、犯人は取り逃がしている。彼もその被害者の一人なんだ。
ルガー 捜査はどこがやってたんですか?
GM 新宿中央署(笑)。「あちらは別に大事件を抱えてしまったため、こちらにまわって来てしまった。一体、第二中央署を何だと思っているんだか・・・」(笑)
ルガー 中央署の下請けですね(笑)。
GM/ボス 「で、この事件、きみたちに捜査してもらいたい」
タカさん 「(捜査課の)全員で?」
GM いや、二人でだよ。「・・・では、頼んだぞ」
タカさん・ルガー 「えぇ~っ!」(笑)
ルガー 何にも情報がない(笑)。
GM わかったよ、しょうがないなあ(笑)。「これが被害者のリストだ」(二人に紙切れを渡す)
ルガー おぉ~っ。
タカさん 「・・・(被害者の)年齢層が別れているなあ」
ルガー 「三人の人が亡くなっていますね」
タカさん・ルガー (沈黙)
ルガー (気を取り直して)「では早速、菅原さんの所へ行ってみましょうか?」

◆被害者のリスト

氏名年齢性別住所職業事故日
岸川 優二22東京都新宿区公務員3月24日/通院中
川崎 義雄67神奈川県川崎市無職4月10日/4月27日死亡
久保田 弘30東京都新宿区自営業4月27日/退院済
佐々木 由美子東京都新宿区小学生5月12日/5月20日死亡
柘植 武彦22埼玉県久喜市会社員5月18日/即死
菅原 薫19茨城県取手市学生6月1日/入院中


GM さて、新宿中央病院に到着した。ちなみに、彼女は専門学生ね。
タカさん (警察)手帳を出して、「フッ、こういう者だが、ここに菅原と言う女の子は入院しているかな?」
GM 「少々お待ち下さい」とパソコンでペコペコ調べている。
タカさん ついこの間だから、面会謝絶の恐れがあるな。
GM いや、面会はできるよ。彼女は外科病棟の525号室に入院しているようだ。・・・というわけで、案内もしてくれる。
ルガー 分かりました。案内してもらいましょう。
GM 病室の前に着いた。「短時間でお願いしますよ」
タカさん 「何秒だ? 時計を合わせるぞ」(笑)
ルガー (笑) では、ドアをノックします。
GM ドアが開いて、おばさんナースが現われるよ。「ちょっと、一体何の用ですか?」と言ってくるけど?
タカさん (警察手帳を出して)「こういう者だが、ちょっとこの病室に入院している患者に話を聞きたい」
GM 「・・・どうぞ」と、通してくれる。
タカさん そう言えば、何かお見舞いの品でも持って来てないのかな?
GM 別に持って来たということでいいよ。
ルガー 果物の詰合せ五千円分~。
タカさん まあ、その辺が無難なところだな。
ルガー では私は、そばに(被害者の)お母さんがいるだろうから、タカさんが(被害者の)話を聞いている間に、その詰め合わせを渡しておきます。
GM/母親 「ああ、どうもありがとうございます」
ルガー 「タカさん、どうぞ」
タカさん 「轢き逃げだそうで、大変でしたねぇ」
ルガー (笑)
GM 「・・・ええ」と、彼女は言うね。
タカさん 「一体、どこで轢かれたの?」
GM 「新宿駅近くの路上です」
タカさん 「後をつけられてたとかいうことは?」
GM 「いえ、そういうことは・・・」 彼女は友達と一緒に帰っていたんだよ。で・・・。
ルガー (遮って)「何時頃ですか?」
GM だいたい夕方と夜の境目頃だね。で、家に帰ろうと新宿駅へ向かっていたんだよ。そうするとね・・・。
タカさん 後ろから・・・。
GM 信号のある横断歩道を渡ろうとしたんだ。もちろん、青信号でね。・・・すると、右手の方から猛スピードでブッ飛ばしてくる白いトヨダのギャローラが(笑)。
タカさん ギャローラ・・・(笑)。
GM で、彼女はその車の方を見たんだよ。そして、彼女が言うには、その車を運転していた男も自分を視界に入れていたように見えたみたいだ。それなのに、車はスピードを緩めずに突っ込み、彼女を轢いてしまった・・・。
ルガー 「ほかの娘さん達は?」
GM ほかの娘達は、間一髪で大丈夫だった。轢かれたのは、彼女一人だよ。・・・そして、車はそのまま走り去ってしまったんだ。
タカさん 「犯人の人相は分かる?」
GM 「男」らしいということは分かったんだけど、さすがに詳しいところは・・・。
タカさん 「こんなサングラスはしてなかったか?」(笑)
ルガー 「タカさん、自分が犯人と思われたいんですか?」
GM/薫 「サングラスと言えば・・・。着けていました」
ルガー 「あれ、じゃあ何故、男と分かったんでしょうねぇ? サングラスを着けた、男に見せかけた女かもしれないですよ」
タカさん 「確かにそうかも」
GM 「・・・私の言った事には、確証がもてません・・・」と弱気になっちゃったよ(笑)。よけいな事ばっかり言うんだもん(笑)。
タカさん 「いや、本当に男なんだよ」(断言)
GM・ルガー (笑)
ルガー (笑) 「そうですね」
タカさん 「このサングラスは『ジェニファー』ってんだ、よろしく!」
ルガー そうすると、娘さんが怪しそうにタカさんを見るんだ。
タカさん 「ああ・・・。まさか俺を犯人だと思っているんじゃ・・・。違います、僕はやっていません!」(笑)
ルガー (笑) 「サングラスの名前を言うから怪しんだんですよ~」(笑)
タカさん 「なるほど・・・」(このセリフ、第一話の沢村のマネなんだけどな~) 「で、他には聞く事がないかな?」
ルガー こんなもんでしょう。
タカさん では、こちらの連絡先を教えて、何か気がついた事があったら連絡してもらおう。
GM・ルガー おお~っ!(感心している)
GM 「わかりました」と、彼女は答える。
タカさん 「タカさん」と言えば分かる!(笑)
ルガー (笑)
GM 『鋼のタカ』ですか?(笑)
ルガー はがタカ・・・。
タカさん ハゲタカじゃないぞ!(笑)
一同 (笑)
ルガー じゃあ、「お大事に」と言って、そろそろ出ましょう。
タカさん あまり長居はできないからな。

ルガー 「では、次にこの自営業の人(久保田弘)をあたってみましょうか?」
タカさん 「自衛隊?」(笑)
ルガー 「違います、自営業です」(笑)
GM 彼はこの近くにあるコンビニ、「ノーソン」を経営している。
ルガー 農村・・・(笑)。
タカさん どこにあるかすぐ分かるでしょ?
GM うん、分かるよ。
ルガー では行きましょう。
GM はい、着いた。中に入ると「いらっしゃいませ~」とくるよ。
ルガー 「店長はいらっしゃいますか?」
GM 「はい、店長は私ですが」と、商品を陳列していた男の店員が答えるよ。
ルガー (警察手帳を出して)「こういう者ですが、久保田 弘さんでいらっしゃいますね?」
GM/久保田 「そうですが?」
ルガー 「あの~、先日の轢き逃げの事件についてちょっとお伺いしたいのですが」
GM 「あれは完全な轢き逃げだ!」と、彼は顔を紅潮させる。「ブレーキをかける素振りすら見せなかったんだ」
ルガー 「あの~、ちょっと・・・」
GM/久保田 (遮って)「白い車だった。あれはトヨダのギャローラだ!」
タカさん 「それじゃあ、さっきのと同じじゃないか」
GM うん。「俺も同じ車を持っているから間違いない」
ルガー 「ところで、乗っていたのは男でしたか、女でしたか?」
GM/久保田 「いや~、ちょっとそれは・・・」
ルガー (タカさんを指して)「こんなようなサングラスをかけていませんでした?」
GM 「運転席の方はよく見えなかった。なんせ夜でしたから」 ライトで目が眩むからね。
タカさん 「あんたのケガの具合はどうだい?」
GM/久保田 「あちこちを打撲しただけで済みました」
ルガー 「で、(轢かれた)場所の方は?」
GM 場所はね、新宿区の歌舞伎町方面。
ルガー 「そのころ何をなさっていたのでしょうか?」
GM 「え~と、か・・・かぶ・・・」と、口ごもるね(笑)。
タカさん 何だ、遊んでいたのか(笑)。「いえ、そこまででけっこうです。よく分かりましたから」(笑)
ルガー タカさんと同類かぁ(笑)。
タカさん 「ところで、誰かから恨みを買っていたという事は?」
GM/久保田 「いえ、そういう事は・・・」
ルガー 「誰かから借金をしていたとか・・・?」
GM/久保田 「いいえ」
タカさん むむ~。まあ、とにかく一通り話は聞いた。要するに歌舞伎町に遊びに行って轢かれた、ということか・・・。
GM 正確には、遊びに行った帰りなんだけどね。
ルガー まあいいや。「そろそろ次行きましょう、タカさん」
タカさん では、さっきと同じように連絡先を教えて店を出よう。

ルガー (被害者リストを見て)今度は、岸谷さんですね。
タカさん いや、岸川。岸谷五朗ではない(笑)。
GM 岸川? 新人刑事?
ルガー だって、生きている人達からまず聞いて行ったほうが・・・。
GM 携帯電話の呼び出し音が鳴る。ボスの声で「俺だ、太田だ」と、タカさんの方にかかってくるね。
タカさん 「ああ、ボスですか」と、面倒臭そうな声で(笑)。
ルガー (笑)
GM 「岸谷・・・違った(笑)、岸川の所へ行ってくれ」
タカさん 「これから行くところですよ」
GM/ボス 「彼は新宿中央病院でリハビリを受けているはずだ」
ルガー 「逆戻りだぁ~」(笑)
タカさん 「ボスの方で何か分かった事は?」
GM/ボス 「いや、今のところない。分かりしだい、携帯か無線で連絡する」
タカさん 「(車の)ナンバーくらいわからんのか?」(笑)
ルガー 「それって、中央署から回ってきた時点で分かるんじゃないんですか? もし知っていたら」
タカさん 「む~、なるほど。それにしても分からない所だらけだ」
ルガー 「まあ、岸川君の所へ行きましょう」
GM はい、病院へ着いた。彼は必死にリハビリをしているね。
タカさん そう言えば、初対面だっけ?
GM うん。
タカさん 「頑張ってるな~」
と馴れ馴れしく声をかける(笑)。
GM 「あなたは?」 彼は使命感に燃えるような目つきをしている。タカさんとは大違い(笑)。
タカさん 「君の先輩の・・・タカさんだ、よろしく」(笑)
ルガー (笑)
GM それじゃあ、よく分からんなあ(笑)。
タカさん 警察手帳を出す。
GM 「えっ!? と言うことは、あなたは、新宿第二中央署の刑事ですか?」
タカさん (偉そうに)「その通りだ」
GM 「僕は・・・四月に第二中央署に配属される予定だったのですが、あ・・・あの事件で!」
 彼は拳をギュッと握りしめる。
タカさん 「まあ、その怒りは抑えておけ」
GM 要は轢き逃げ犯が憎いってことなんだ。
タカさん 「ちょうどその事件について話を聞きに来たんだが」
GM 「分かりました。知っている事なら何でも話しますから」と、彼は言う。
ルガー 「まず、轢かれた場所は?」
GM 場所は新宿管内。
ルガー 曖昧だな~。
GM 車はトヨダのギャローラだ。色は白。
ルガー 「その日、歌舞伎町へ遊びに行っていたとか?」(笑)
GM 違うよ(笑)。新しいスーツを買いに行った帰りに事故に会ったそうだ。
ルガー 「(他の事故と)何の関連性もないなあ」
タカさん 「何か心当たりは・・・」
GM/岸川 「いえ、他には特に・・・。すいません」
ルガー ま、リハビリの邪魔も悪いですから・・・。
タカさん 「何かあったら連絡するように」
GM 「はい!」 声は大きいね(笑)。
タカさん かっこよく背広をひるがえして病院を後にする(笑)。
GM 今は6月で暑いよ(笑)。さて、きみたちが病院を出るともう夕方に近い。おっと、忘れていたけど、新宿管内を回っているので、きみたちは徒歩で移動しているんだな。
ルガー まあ、新宿の周辺しか行ってないから別にいいでしょう。
GM さあ、どこに向かう? 知っている場所を思い浮かべてくれ。
タカさん 歌舞伎町(笑)。いや、とりあえず署に戻りたいな。
GM では、てくてくてくてく・・・と署に向けて歩いていく。もうすぐ午後6時位だね。第二中央署は新宿駅の近くに建てられていて、人通りはかなり激しいんだ。
ルガー あれ、もう着いたんですか?
GM いや、もうすぐだ。で、署の近くにはでっかい横断歩道があるんだよ。
ルガー 何か怪しげな言い方だな~。
GM (無視して)きみたちはその横断歩道にさしかかった。ちょうど、信号は青になっているね。・・・で、仕事帰りの40歳位の女の人が渡り始めるんだけど、ちょうどその時に向こうから猛スピードで車が突っ込んで来る・・・。
ルガー 「来た・・・!」
GM 車はクラクションを鳴らしながら、それでもスピードを緩めることなくもの凄い勢いでどんどん近づいてくる。
このままじゃぶつかる・・・!!
タカさん・ルガー 「!?」


[前編に続く]



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