オープニング
GM (某刑事ドラマのノリで)チャラチャ~ン、チャラチャチャ~、チャラチャ~ン♪
で、ボスが夕日を背後にコーヒーを飲むシーン。
タカさん ちょっと変わった(笑)。
GM さあ、次はタカさん。
タカさん これは最高に激しいぞ。
GM は?
タカさん 『梅桃銀行』からニンマリして出てくるシーン(笑)。
GM・ルガー (爆笑) どこが~っ!!
タカさん 給料日なんだよ。
GM で、ルガーは?
ルガー 港での銃撃戦!
GM なるほど。まるでゲームのように犯人がバタバタと倒れていくんだね。
ルガー で、後ろでは岸川君とゴリさんが援護してくれている。
GM そして、ボスが後ろで腕を組んで立っているんだよね(笑)。
ルガー ボス、すごくオイシイ(笑)。
GM で、そのまた後ろには警官隊がズラッといる。さらには、ボスがタカさんを叱っているシーンも(笑)。
ルガー (笑)
タカさん やだ~(笑)。
GM あと、ユキちゃん(弓長婦警)のお茶を配っているシーン。
ルガー この人だけ毎回変わってないような(笑)。
GM マイペースなんだよ、マイペース(笑)。
タカさん いかんよ、男女差別だよ(笑)。
GM で、ケイさんはまだ直ってない腕を押して誘拐犯から子供を取り戻すシーン。
ルガー 何かタカさんが一番情けないような(笑)。
GM そういえばいつも情けないなあ。吹っ飛ばされるとか車から放り出されるとか(笑)。
ルガー だって、今回も「梅桃銀行から出てくる」と「怒られる」でしょ(笑)。
タカさん (笑)
GM さあ、次は最後のシーンだ。夕日があって(笑)、覆面パトカーが何台もやって来て、一人ずつ降りてくる。ちなみに、ボスは最後ね(笑)。
ルガー まあ、そういうパターンってありますね。
GM ボス、タカさん、ルガーが正面に立って、他の人はシルエットになっている。で、風が吹いてネクタイがなびいている……こんなんでいいかな?
タカさん いいよ。あんまり凝りすぎても仕方がない(笑)。
ルガー 決定~。
GM チャチャ~ン! 第四話『美しき誘惑、罠に墜ちた刑事』!
一同 バ~ン!
罠に墜ちた刑事
GM ……新宿中央署の捜査課、取調室。タカさんはここに連れて来られた。「さあ、吐け! お前が犯人だろう!」
ルガー (笑)
タカさん 「は?」
GM/刑事 「とぼけるんじゃない! 証拠は揃ってるんだぞ!」
タカさん 「令状は?」
GM 「令状もなにも証拠がここにあるんだ!」 バンッ! 見ると君の警察手帳だね。
タカさん 「あっ、これはどうも」(しまうしぐさ)
ルガー (爆笑)
GM/刑事 「馬鹿野郎!!」(取り戻すしぐさ) 「ふざけるんじゃない、お前は事件の容疑者なんだぞ!」
タカさん 「何の事かよく分からん」
GM/刑事 「さあ吐け! お前は犯人なんだ!!」
タカさん 「何を?」(笑)
GM/刑事 「今日の朝、大久保にあるホテル『ドリーマー』で三輪愛子という女性が殺されているのが発見された」
タカさん 「『ライラック』の? 知ってますよ」
GM/刑事 「そしてホテルの現場からお前の警察手帳とサングラスが見つかったんだよ」
タカさん 「えぇ~!?」
GM/刑事 「さあ、とぼけるのもいい加減にして吐いたらどうだ」
タカさん 「違いますよ~!」
GM 「これは何なんだよ、これは!」(机を叩く) と言って、サングラスも出てくる。
タカさん 「ああ、どうも」(またまたしまうしぐさ)
ルガー (笑)
GM/刑事 「あつかましい奴だな」
タカさん 「返してくれないの?」
GM/刑事 「返すわけないだろ。証拠品なんだから」
タカさん 「さあ、一緒に犯人を捕まえましょう!」(笑)
GM (無視して)はい、場面が変わる。ルガーは、現場にいる刑事に事情を聞くわけだ。
タカさん やられたよ~(笑)。
ルガー (被害者の)死因を聞きましょう。
GM 死因は窒息死。首には紐で絞められた跡が発見された。
タカさん 絞殺だな。
ルガー 死亡時刻は?
GM 死亡推定時刻は午前0時から0時半の間だろうと思われる。
ルガー (メモしている)
GM 「しかし、とんでもない事になりましたね」と、中央署の刑事。「あなたの署の刈山刑事の警察手帳が現場に残されていましたからねえ」
タカさん (横から)おいおいおい、盗まれたんだって(笑)。
ルガー (笑)
GM/刑事 「今、中央署では彼を連行して取調べを進めていますが、どうやらはかばかしくないようです」
ルガー あっ、そういえば被害者の名前をまだ知らない。
GM 殺されたのは三輪愛子。歌舞伎町にあるスナック『ライラック』のホステスだ。
ルガー 「ライラック」は知っているからほぉーっという感じで頷く。
GM/刑事 「どうやら、容疑者の刈山刑事はそのスナックに通っていたという話じゃないですか。これは多分、痴情のもつれによる犯行のようですな」
タカさん うわー、何かひどい決めつけだよ~(笑)。
ルガー いや、普通こう見るしかないような気もするよ(笑)。
GM しかも彼女の衣服は所々はだけてたりする。
ルガー (嬉しそうに)うわーお!
GM タカさんに色々な嫌疑が(笑)。
ルガー (現場は)ホテルの部屋?
GM そう。ちなみに、ラブホテルです(笑)。
タカさん 確かに新大久保には多い(笑)。
ルガー では、新宿第二中央署に携帯をかける。
GM/ゴリさん 「はい、こちら新宿第二中央署」
ルガー 「もしもし、ゴリさんですか? ルガーです。あの~至急……あっ、まあいいや。自分で取りに行きます。では」 カチャッ。
GM・タカさん こらこらこら~っ!(爆笑)
タカさん 何のためにかけたのやら(笑)。
GM ゴリさんは、無礼な奴だと思って怒っているね、きっと(笑)。
ルガー (慌てたように)それじゃあ、一旦署に戻ってゴリさんに謝ります。「すいません、あの……」
GM/ゴリさん (遮って)「何やってんだよ、お前は!?」
ルガー 「タカさんの写真を送ってもらおうかと思ったんですけど、ファックスがないのに気付いたんですよ」(笑)
GM 「仕方のない奴だ」と言って、ゴリさんは、タカさんの写真を持って来てくれる。
ルガー 「では、俺はちょっと調べたい事があるのでまた出掛けます」と言って、ライラックへ向かいます。
GM ライラックはまだやってないけど。
ルガー あれ、霞さんは住み込みじゃないんですか?
GM 違うよ。だから昼間はいないね。でも、一応店番の人はいる。
ルガー それじゃあ、その人に霞さんの住所を聞く。
GM 霞さんは、新宿の高級マンション街に住んでいるそうだ。
ルガー じゃあ、お礼を言ってそこへ向かいましょう。で、ピンポ~ン。
GM 「はい」と言って、出てくるね。
タカさん 早く中央署から出たい(笑)。
GM (無視して)で、店と違って髪を下に降ろしている。
ルガー 「あの~、春日と申しますが……」
GM/霞 「あっ、ルガーちゃんね。どうしたの?」(笑)
ルガー 「ちょっとお伺いしたい事があるんですけど、いいですか?」
GM/霞 「ええ、いいわよ」
ルガー 「あの~、今日の朝、ホステスの愛子さんが殺されたんですが、知っていますか?」
GM/霞 「えっ!? 愛子ちゃんが?」
ルガー「ええ。今日の朝、ホテルで……」
GM・タカさん (ルガーの話している間)バーン、バーン! バババババーン! ゴゴゴゴゴーン!!(絶望のテーマ)
GM/霞 「ほ……本当なの?」
ルガー 「はい。それで現場からタカさんのサングラスと警察手帳が見つかったので、タカさんが疑われているんですよ。だから、霞さんに警察手帳が盗まれたということを証明して欲しいのですが……」
GM/霞 「ええ、喜んで協力するわ」
タカさん (霞さんの真似)「タカさん、許せない!!」
ルガー ということで、次は……。
GM/霞 「いや、もしかしたら本当にホテルに行ったのかも……」
ルガー おーい、おーい(笑)。
GM 霞さんの猜疑心が深くなる(笑)。
タカさん ああああ~っ!(うめいている)
ルガー (笑) 「霞さん、愛子さんの写真か何かありますか?」
GM 写真はあるよ。
ルガー 「あと、それから彼女の住所も知りたいのですが」
GM 住所は、北新宿の住宅街。
ルガー では、それをメモして、「霞さん、署まで一緒に来ていただけますか?」
GM/霞 「はい、分かりました」
タカさん 無実だぁ~っ!!
GM では、取調室のシーン。
タカさん また戻ってきた(笑)。
GM/刑事 「さあ、吐けよ。吐けば楽になるんだぞ」
タカさん 「だから、何のことか分からない」
GM/刑事 「お前が殺ったんだろう? 痴情のもつれなんだろ。な、な」
タカさん 「昨日の事を話してあげよう」
GM/刑事 「まあ、カツ丼でも食えよ」
ルガー (笑)
タカさん では、カツ丼を食いながら話そう(笑)。「……昨日、ライラックに行った」
GM/刑事 「ライラックだな?」
タカさん 「ああ。確かに行ったけど、その後まっすぐ家へ帰って寝ただけだ」
GM/刑事 「それを証明してくれる者は?」
タカさん 「えーっと、霞さんと、ルガーかな?」
GM/刑事 「では、あなたが(犯行時刻に)家にいた事を証明してくれる人は?」
タカさん 「う~んと、アパートの知り合いの……」
ルガー (遮って)だって、夜の12時過ぎでしょう?(笑)
タカさん 「パチプロのヒトシ君がいるから、彼に聞いてくれ」(笑)
ルガー そういう(いーかげんな)事は言わない方がいいと思う(笑)。
GM/刑事 「電話で聞いてみたが、彼は見ていないと言っている」
タカさん 「は?」(笑)
GM/刑事 「ウソをつくのもいい加減にしろ!」
タカさん 「やられたよ~」(笑)
GM/刑事 「やられたよじゃない!」
タカさん (笑) 「やってないものはやってないぞ!」
GM/刑事 「やってないって、現にこれだけ証拠が揃ってるんだ!」
タカさん そんな事を言われてもなあ。(気付いたように)「そうだ、これらは盗まれたんだよ」(我ながら白々しい)
ルガー (笑)
GM/刑事 「誰に?」
タカさん 「その……怪しげな女に」
GM/刑事 「はー(ため息)、言い訳もたいがいにしろよ」
タカさん 「言い訳じゃないんだな、これが」(笑)
GM/刑事 「ふざけるな!!」 バーン!(机を叩く)
タカさん 「きゃあきゃあ」(笑)
GM すると、扉がカチャッと開いて、新宿中央署で『落としの辰』と呼ばれて恐れられている刑事が登場する(笑)。
タカさん 『将太の寿司』みたいなネーミングだ(笑)。
ルガー でも『鋼のタカ』も頑張る(笑)。
タカさん そうだ、こっちは「鋼のタカ」だぞ(笑)。
GM/辰 「なあ、お前の気持ちも分からなくはないんだよ」
タカさん 「何で?」
GM/辰 「だからってな、言い逃れをしていいと思っていいのか?」
タカさん 「証明のための言い逃れなら、いくらでもやってやる」
GM/辰 「言い訳もたいがいにして、あきらめるんだ。な?」
タカさん 沈黙。
GM/刑事 「証拠はこれだけ揃ってるんだし、昨日の客だって見ているんだよ、お前がガイシャの三輪愛子と一緒に飲んでいたことも。しかも、二人はあまり仲が良いようにも見えず、ケンカをしているようにも見えたという証言もあるんだぞ」
タカさん 「はー(ため息)、それじゃもう一人怪しげな女がいたという目撃証言は?」
GM/辰 「……うーん。そういう表現もあったが、しかし……」
タカさん・ルガー (笑)
タカさん 「しかし」で片づける(笑)。
ルガー でも、そういうもんでしょ。警察ってのは、一番怪しいのを犯人に仕立て上げる(笑)。
GM そうだよ、まず締め上げる(笑)。
タカさん 今まで自分がやってきた事だ(笑)。
GM 彼の【人情】は12。しかも、持ってる刑事パワーは『母さんの歌』(笑)。
タカさん (笑)
ルガー 強ぇ~(笑)。
GM/辰 「な、お前が殺したんだろ?」(しばらく置いて、母さんの唄を歌い出す)
◆突然「母さんの歌」を歌いはじめるGMに一同騒然。さて、ここで刑事パワー「母さんの歌」の解説をしよう。この刑事パワーを使うと、尋問の相手を吐かせることができる。しかし、使用の際は必ず実際に歌わなければならず、周りの人は笑ってはいけないのだ(笑うと無効)。それにしても、テープを聞いてて大笑い。
GM (見事に「母さんの歌」を歌い上げる)
タカさん・ルガー (やや圧倒された笑)
GM/辰 「なあ、楽になれよ」
タカさん 「楽な姿勢」(ふんぞり返る)
GM/辰 「誰にだって間違いはあるさ。まあ、そのぐらいの殺しなら懲役3年位だよ」
タカさん 「3年も娑婆に出られないなんて辛い」(笑)
ルガー (笑)
GM で、その頃、ルガー達が署に到着する。
ルガー では、霞さんに協力を求めた事を報告して現場のホテルへ行きます。
GM 分かった。それでは、尋問を再開しよう。
タカさん 「早く犯人を探したいのは分かるけど、そういう事じゃ駄目だよ」と、逆に説得仕返す(笑)。
GM/辰 「言い訳だよ、それは。お前は、歌舞伎町で女漁りをしているって噂じゃないか」
タカさん 「はぁ?」
ルガー (爆笑)
GM/辰 「第二中央署はおろか、中央署にまで伝わってくるぞ」
タカさん 「やれやれ」(笑)
GM/辰 「なあ? 人間誰にだって間違いはあるんだよ、おとなしく観念してくれ」
タカさん 「そう。あんたらの捜査にも間違いがあるかも知れないよ。おとなしく放した方が身のためだぜ」(笑)
GM 何と、こういうヤツもいるのか(笑)。
タカさん (笑)
GM では、一旦場面は変わって、現場のホテル。支配人さんがいるよ。
ルガー タカさんと愛子さんの写真を見せて、「昨日この二人を見ませんでしたか?」と聞いてみます。
GM/支配人 「ええ、この二人です。確かに背格好といい、このサングラスといい……」
ルガー 「この男の方の身長は、どのくらいでしたか?」
GM タカさんの身長はいくつ?
タカさん う~んと、180センチ。
GM/支配人 「180センチ位です」(笑)
ルガー 「では、あの~」
GM (遮って)しかも、ロビーの防犯カメラにも写っていたりする。
ルガー 「では、そのテープを貸して頂けないでしょうか?」
GM/支配人 「分かりました、捜査のためなら」
ルガー 「あと、この二人はこちらに同時に入って来たのですか?」
GM/支配人 「ええ、同時です」
ルガー 「男が出ていったのはいつ頃ですか?」
GM/支配人 (少し考えて)「午前1時頃でしょうか」
ルガー 「ありがとうございます。では、また聞きたいことがあったら伺いますのでよろしく」
GM/支配人 「分かりました」
ルガー 署に戻ります。
GM ルガーが署に戻ると、みんな深刻な顔をしているんだよ。
タカさん 喜ばないの?(笑)
GM 「おう、ルガー」と言って、ボスが呼び止めるよ。
ルガー 「ボス、ここにビデオデッキとテレビはありますかね?」
GM/ボス 「ああ、あるよ」
ルガー では、借りたビデオをセットします。
GM で、皆で見るわけだ。映像は、あまり鮮明ではないけど、サングラスをかけた男が髪形といい、背格好といい、タカさんそっくり。
ルガー 「あれは、タカさんですねぇ」(笑)
GM/ボス 「外見は、どう見てもこいつはタカだな」
タカさん 外見だけね(笑)。
ルガー 画面の中で着ている服には、見覚えがあります?
GM あるね。昨日、タカさんが着ていた服だ。
ルガー タカさん~。
タカさん えぇ~っ!?
GM 実は、白昼夢か?(笑)
ルガー まさか、俺達を騙したとか(笑)。
タカさん 覚えがないよ。寝ている間にホテルへ行ったのか?(笑)
GM 「しかし、俺たちとしては、タカを信じてやりたい」と、ケイさん。
タカさん 信じられてるよ。
GM/ケイさん 「だが、奴の日頃の行いがなぁ~」(笑)
タカさん 日頃の行いはいいじゃない(笑)。
GM/ケイさん 「奴の曲がった噂は、向こうの署(中央署)まで筒抜けだし」
タカさん 実は、向こうは凄い真面目な警察署なんだよ。
GM いや、名誉欲ばかりが強くて誤認逮捕も多い(笑)。
タカさん (笑)
GM/ボス 「しかし、どうしたらいいものか……。ルガーは、事件の直前にタカに会ったか?」
ルガー 「ええ、会いましたけど」
GM/ボス 「何時頃だ?」
ルガー 「え~っと、午後の11時頃ですねぇ。ライラックで一度会いましたよ」
GM/ボス 「で、その時のタカに何かおかしな所はなかったか?」
ルガー 「何でもサングラスと警察手帳を盗まれたとか言ってましたけど」
GM/ボス 「う~ん、とすると、誰かがタカになりすまして事件を起こしたのか?」
タカさん もちろんそうですよ(笑)。
ルガー 「それと、その時に隣で飲んでいた女がどうだこうだと言ってましたね」
タカさん 言ってたよ(笑)。
GM/ボス 「……しかし、本人に聞いてみないと分かるまい。よし、ルガー、中央署まで行ってタカに接見してきてくれ」
ルガー 「はい、分かりました」
→[中編に続く]
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