私のもつオペラの概念を裏切った。台詞がよく伝わってくる。歌を聴かせるために同じ台詞をリフレインするということもない。台詞だけで演じても十分に面白いお芝居をメロディーにのせる。そのことで生まれる表現の深さをどう言い表せば良いのだろう。ひとつ思ったのは、七五調の美文で語られる歌舞伎に通じる、理屈をこえて身体に響く何かがあるということ。役者の立ち位置が絵になる点も歌舞伎に似ている。これは時代劇だからか? とりわけ最後のシーンの美しさはいつまでも心に残りそうだ。こんにゃく座、もっと観てみたい。
アーニャの会 男性 77歳
つわぶき 女性 73歳
音楽(作曲・演奏)大変楽しうございました。気まぐれ権力者のせいで、世間はストレスがたまり、さらに気まぐれ処断のせいで吉良にまで影響が。大石の真意は…忠義、眼前の命、あれこれもつれるようですが、「難しいことをやさしく」ったって、鈍い私にはやさしくなくて、なんで盗っ人は切られるの? とか、それ以前にも分からないのがいっぱい。僅かな分かるところと音楽とで退屈せず、引っ張られました。ありがとうございます。
男性 71歳
「オペラ」と身構えましたが、とても楽しく観られました。ピアノ、ヴァイオリンも良かった。吉良は討たれて、虚構の大義を滅ぼした。
男性 66歳
女性 71歳
吉良側にあった家族、一族の人間模様が、とてもシンプルでいちずで、その時代に生きた人たちの大切なものが理解できました。役者さんお一人お一人の声がとてもはっきり届き、伴奏との掛け合いがとてもよかった。
今まで吉良が悪いと思っていたが、「そうか、こういった見方もあるのだ」と納得。物事は一方的に見てはダメですね。
女性 82歳
視野を広げ、角度を変えて物事をとらえる、井上ひさしさんの脚本はさすが! 生の演奏とよく通る声、美しいハーモニーと、しなやかな動作。とても楽しい鑑賞ができました。有難う!
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