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「よい演劇をより多くの仲間と、京都で観よう」 KYOTO ROUEN

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ハガキ寸評 2017年10月例会 『ラインの監視』

今こその舞台                               女性 60代
 
骨太のしっかりした作品でした。出演者の皆さん、安定し円熟したという感じです。テーマは重いですね。本当はもう、こういうテーマの芝居を観るのはしんどいです。でも嫌なもの、しんどいものから目をそらすのはだめですね。このような舞台の時代の状況に自分たちが追い込まれないように、私たちは今こそ、しっかり、しんどい現実、危ない世界の動き、日本の現状を見ないとね

重いテーマ                                女性 60代
 今、再びファシズムの支配する世が来つつある時、どう生きるべきか、深く考えさせられる重いテーマでした。みなさん、感情をおさえながらも静かに自分の意志を貫く様を演じておられたと思います。

生き様に感激                               男性 60代
 赤狩り旋風の中、非米活動委員会に召喚された作者リリアン・ヘルマンは「自分を救うために、長年の友人である無実の人を売り渡すことはできない」と言い放った。クルトの、男爵に脅された窮地での「この金を待っている人たちがいる。私や家族のために使うわけにはいかない」に感動。凝視する客席は静まり返り、緊張感が心地よい。夫婦愛、家族愛に満ちた舞台。大邸宅の居間の装置は素晴らしい。窓外には庭と田園が広がる。ラストのクルトの決断、サラの決意。生き様に感激。子役にも感謝。あわただしい昨今、オアシスで一息ついた。昴さん、いい芝居をありがとう。


丁寧な劇に感動                            男性 60代
 久しぶりに丁寧な劇に感動しました。ボードーやバベット、ジョシュアが、幸せな思いを家庭や社会・地域に見られる社会に早くしたいですね。便利に、豊かそうに見える現在ですが、本当にそうかな? 3人のような子を育ててる?

引き込まれる舞台                           女性 60代
 『ラインの監視』のラインって何だろうと思っていたら、ライン川のことだったのですね。平和な日常に戦争という「非日常」の気配。この芝居は時代を考え、当時の出来事が理解できました。また、子役さんの活躍は、例会では初めて観たのですが、将来が楽しみです。舞台装置や小道具はいかにも大邸宅の居間でした。真実が語られる後半は、役者さんたちの力演もあって引き込まれていき、いろいろと台詞から考えさせられました。命をかけて戦った活動家についてもっと知りたくもなりました。

皮肉な運命                               女性 40代
 私はこの作品で運命を感じました。再会したファニー一家にテックという、ある意味侵入者が現れ、クルトに罪を犯させてしまう。葛藤が起こってしまう社会情勢もありますが、なんて皮肉な運命かと思いました。それでもラストのファニーが「前を向くしかない」と言ったのは印象的。セットも抑えた色の品のあるものでした。


立ち向かう決意                              男性
 
ジョーゼフ役の山口さん、クルト役の石田さん、サラ役の服部さん他の皆さんも好演でした。舞台の大邸宅のセット、小道具も良く準備され、天井の高い豪華な居間の感じが再現されていました。ドイツ人、アメリカ人、両者の三人の子ども、ルーマニア人。三つの国、各々の国際関係における位置、国民としての各人の立ち位置の違いは、単一民族に近い日本人には頭で理解できても、生活の中での皮膚感覚の様にごく自然に受け入れにくいものだと思います。執事のジョゼフはいかにもアメリカを感じさせる何かがあり、クルトが組織と仲間を救うために、自分と家族の関係を犠牲にしてまで行動するところも納得がゆきました。母、弟、懐かしいジョゼフ、アニーズ、三人の子ども、夫との平穏であるべきアメリカの生活を、夫の行動によって揺るがされるサラの姿。時代の流れにすりつぶされる個人の弱さと、あえてそれに立ち向かう決意の崇高さを感じさせました。

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