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「よい演劇をより多くの仲間と、京都で観よう」 KYOTO ROUEN

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ハガキ寸評 2018年4月例会 『しあわせの雨傘〜飾り壺〜』

女性の可能性                                女性 58歳

 めっちゃ楽しく大笑いしました。女性って、いつの時代もたくましいって思ったし、変わろうと思えば、変われる可能性だってあると思えてきました。6人の登場人物で、工場も社長室も一つの場所で表現されていて感心しました。賀来さんがチャーミングでステキでした。


シュザンヌに乾杯                              男性 62歳

 楽しかった。フランスの女性の社会的地位が1970年代前まで低かったというのは驚きでした(機関誌で知る)。飾り壺から脱皮したシュザンヌに乾杯です。元々の素質と力量のあるシュザンヌに、賀来千香子さんピッタリ!! どうしたら飾り壺から目覚めるかな、私達。ロベールも良かったなあ、アドリブじゃない演技かな。6人素敵でした。


ブールヴァールの楽しさ                        女性 47歳
 一見したところ、ドタバタとした笑いの劇のようでしたが、シュザンヌの自立が描かれ、そういう時代が、今の日本とも共通していると思いました。シュザンヌとババンのロマンスも、真面目な様で、おかしくもあり、人間のすることは、何でも真面目さ、おかしさがあると思いました。ブールヴァールの楽しさでした


女性が輝く時代                             男性 74歳
 幕が開いていきなり赤いジャージでジョギングするシュザンヌ。照明の光で赤が一層輝く。後半は労働者との話し合いで、今度は真っ赤なドレス。当時、女性が輝く時代の到来を感じさせる。とにかく面白い。ローランが誰の子かを巡ってのやりとりや、ロベールとババンのカッコ悪さ、対照的なシュザンヌはドラクロワの「自由の女神」を連想させた。楽しい時間をありがとう。


全世界を描く                            男性 61歳
 題名は「シェルブールの雨傘」を、内容は「人形の家」を思い出しました。賀来さんはテレビドラマの「冬彦さん」をこれまた思い出しました。日本は今、いや全世界が「me too」の時代。本作は日本を、全世界を描き上げました。ありがとう皆さん

軽やかに走る                             男性 62歳
 シュザンヌが、目の前をジャージ姿で走っていく、軽やかに。象徴的な幕開けだ。夫は会社社長、彼女に生活上の不足はない。家で夫を待てばよく、装飾品の飾り壺のようだ。時間を持てあませば俳句をひねる。そんな生活が、彼女にはしあわせと思えた。でも、転機が訪れる。夫に代わって社長になり、赤旗を振る労働者との交渉に臨む。彼女は、「私はママ、あなたたちは子供」と労働者に呼びかけ、難局を切り抜ける。フランスの観客は、労働運動や現実を理解するが故に、舞台に微笑み、彼女の正直な心に真実を見たのだろう。人間は滑稽だ。誤りあれば、右往左往し、行き詰まる。ブルジョアもプロレタリアも同じ。だが、シュザンヌは、気持ちを偽らず、今と未来に生きようとする。飾り壺だった彼女は、自分の可能性に気付いたのだ。世界はどこまでも広い。男と女の壁は、まだ厳然と社会にあるけど、進歩はゆっくりと、シュザンヌは、時代の少し前方を軽やかに走る。洒落た笑いを、皆さんに感謝、シュザンヌの賀来さんに拍手喝采。

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