*アダルト・チルドレン*



トラウマ の体験が、家族における児童虐待のように慢性、持続的に続く場合、

被害者の心の傷は深く、根深いものとなる。


アルコール依存症の親を持った子供は、身体的・心理的な暴力にさらされ、

その結果特有の心理的障害を持った大人になることが注目され、


アダルト・チルドレン(A・C)
と名づけられた。


当初の定義は拡大され、現在ではアルコール依存症の親を持つ子供だけではなく、

児童期に家庭内での心的、身体的、性的な被虐待体験を持つ人々を指すようになった。


被虐待体験が、解離性同一性障害(旧障害名:多重人格障害) や境界性人格障害、

摂食障害、薬物乱用の原因として注目されている。

(2002年1月4日発行・心の病と精神医学・著者:景山任佐。より)