*トラウマと心的外傷後ストレス障害*


 「トラウマ は、近年、認知度の高い用語になってきています。

 いわゆる「ココロの傷」であり、専門的には 心的外傷と言われるものです。

 精神は、体験によってさまざまな反応を起こす。

 有益な刺激、体験は心をなごませ、生きる喜びを与え、希望を抱かせ、快感を覚える。


 一方で、有害な刺激、体験は心身の障害をもたらし、ストレスの原因となる。

 そして、過去の異常に強烈な有害体験が精神に外傷、すなわちトラウマを与えるように働き、

 その結果、比較的重度の精神障害を発生させていることがある。
 これを心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ぶ。

 トラウマを受ける例として、

 大震災や航空機事故などの災害や事故、戦争。

 強姦や誘拐などの犯罪被害や虐待などが挙げられる。

 これらにより心に深い傷を受け、事件を連想させる不快な場所や人間関係を避けるようになり、

 日常生活に支障をきたしたり、解離性障害のような症状を示す。

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