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久保田智広
Linux 関係の仕事
- Debian GNU/Linux 用パッケージ
"language-env" の開発。
language-env は、user-ja の国際化版で Debian GNU/Linux
version 2.2 (potato) の次のバージョン (woody) に含まれます。
- xearth
の国際化と Debian GNU/Linux 向けパッケージング。
国際化の成果は、xplanet
にも採用してもらいました (地名が、ラテンアルファベット以外に、
日本語 (カタカナ・漢字)、ハングル、中国語 (繁体字および簡体字)、
キリル文字、ギリシャ文字で表示できます)。
- Debian Documentation Project
における
i18n
(国際化) についてのドキュメントの作成。
- mlterm 開発への参加。
UTF-8 や ISO-2022 系も含め、
世界中のいろいろなエンコーディングに対応した
ターミナルエミュレータです。
- Perl モジュール
Text::WrapI18N と
Text::CharWidth
の開発および Debian パッケージ化。
ターミナル上に多言語な文章を表示する際に、
最低限度の改行処理を行うものです。
もともと、debconf
の国際化のために開発を始めました。
- libtextwrap
の開発。ターミナル上に多言語な文章を表示する際に、
最低限度の改行処理を行うものです。もともと、
Text::WrapI18N
の C 版として開発を始めました。
- 各種ターミナルエミュレータの改良。
- XTerm の改良。
ロケールに従ったエンコーディングが使えるようになりそうです。
と書きましたが、XTerm そのものは UTF-8
しか認識せず、EUC-JP などのエンコーディングは luit
を使うことで実現するという方向に行きそうです。
2002/2 から、いよいよ XTerm が自動的に luit
を起動するように改良する作業が始まりました。
- Rxvtの改良 (CVS 版)。
LC_CTYPE ロケールに従ってエンコーディングを
自動切換えするようにしました。
この作業は Rxvt 2.7.7 に採用されました。
- Eterm の改良。
enlightenment-devel ML でのアナウンス。
パッチの
ダウンロード。
パッチ
(2)。
この成果は Eterm-0.9.2 系列 (CVS) に採用されました。が、
将来的に変更される可能性もあります。
- X ウィンドウマネージャー
Blackbox、
Sawfish、
IceWM、
Window Maker、
CTWM、
TWM
などの
国際化。日本語版の作成が目的ではなく、
すべて、
オフィシャルバージョンに成果を提供することを前提とした作業です。
- その他のソフトウェアの国際化関連を中心とした改良。
dialog、
ncurses、
luit、
などなど。
libX11 の Compound Text 関連のバグをいくつかつぶしたこともあります。
- 翻訳作業。各種ソフトウェアのメッセージカタログ、debconf
template、Debian ウェブサイトなどを、気が向いたときに翻訳
(英文和訳、和文英訳) しています。ただし、私がメンテしている
という意識はあまりありませんので、私が訳したものについて、
原文が更新されたために訳文が古くなっているのを見つけた場合には、
どんどん勝手に更新していただければ幸いです。
その他
完了済、廃棄済、放置中、のプロジェクト
- Debian のパッケージ設定ツールである
debconf
の国際化。
gnome フロントエンド以外については、バージョン 1.3 で完了しました。
- GNU roff の国際化。LC_CTYPE
ロケールに依存する部分を担当する予定でしたが、
難しくて手をつけられないでいるうちに、ukai
さんにもっとすばらしい改良を加えていただきました。
- シリアル通信ソフト
Minicom
の日本語カタログ作成。
私が日本人以外の開発者と協力した初めての事例です。
- Debian GNU/Linux 用パッケージ user-ja
の開発。Debian で日本語を扱うための設定をするパッケージです。
user-ja は、Debian GNU/Linux version 2.2 (potato) で開発を終了し、
次バージョン (woody) からは国際化した language-env に移行します。
- コマンドラインメーラー MH (日本語版) の Debian GNU/Linux パッケージ化
(mh-ja パッケージ)。Debian の mh パッケージが日本語パッチを取り込
んだので、mh-ja はもはや不要であり、配布を終了しました。
- Debian GNU/Linux 用の実験パッケージ
"sensible-xtermemu"
の開発。これは、現在の文字コード (ロケール) に従って適切な
ターミナルエミュレータを起動するラッパーで、Debian GNU/Linux
のデフォルトのターミナルエミュレータになればいいなと思っています。
注意: XTerm がロケール依存のエンコーディングをサポートする
ようになると予想されるので、これはもはや不要になるかもしれません。
- メーラー Mex の開発および
Debian GNU/Linux パッケージ化。
Mex の開発は中止しました。
- Debian JP Project ウェブページ
- 実験パッケージ
Tomohiro KUBOTA
<debian at tmail dot plala dot or dot jp>