石川セン御教祖が45歳の際「我は世界の神なり」と称し、八大龍王の感格を受け、この世の建て直し、人間心の改造を叫ばれ、ここに一生を通じての大悲願がうちたてられました。
この日が昭和5年7月5日で、この日を開教の日とし、以来人間基線の道を愛と信で実行するように力説されて来られました。
やがて、これが信奉者の集まりをみることとな、御教祖自ら愛信教団の組織作りに努められ、各地にも教会・布教所が設立される。宗教法人法に基づく愛信教団の設立をみ新宗教として発足するに至る。
人類の歴史は、人間社会創造の以前は、原始の時代であって、完全な人間社会というものはなく、不完全そして不規則の中に、ただ生きていたというだけのことであっだが、次第に進化を遂げた人間が、その社会を構成するようになって、お互いに法を用い、秩序を守るようになり、今日の社会が保たれて来ている。
個人的な自由を傷つけないようにするには、社会生活との調和が必要であり、自分の感情を抑えて自由と我儘との区別を明確にしなければなりません。
宇宙創造、自然界を創造された神の館の中に住んでいて、この宇宙には大自然の法則があります。
従って、人間社会も大自然の法則に左右されることを認めなければならない。
この法則に従って、よりよき時代を作り上げることに努力することが必要な事項であるが、人間の知識も歴史とともに歩んで来たが、まだまだ狭いものであって、人間の力では到底計り知ることのできない世界が多く、とくに精神的な面には、知識以上のものがあり、これは信ずることにおいて生まれてくるものであり、その信ずる世界に導くのが宗教であり、その必要性と尊さがある所為である。
この天地大自然の法則を判断するのは、人間の理性・哲学・科学の知識だけでは不可能であり、信仰の力が大きく関わっている。
本文は、元文部大臣で元愛信教団顧問の下條康麿先生が、昭和28年9月18日拝殿新築落慶の際に、御教祖の大偉業を称えるとともに、この尊い教えの道に関する所感を述べたものであります。
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