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星空の下で、さよなら &君に繋がる空 続編




binary star ― 連星 ―  9 (最終話)








想いが通じて、その後。

あたしは不安で仕方なかった。
気持ちは目では見えないから、本当の気持ちなんて誰にもわかりはしないのだから。
怖れて、不安になって、傷ついて、傷つけて。
長年培ってきたトラウマが、ネガティブ発動を繰り返してた。

それなのに。
あたしの心は、直人の心を求めた。
目に見えない力で引き合って、切り離してしまおうと決心しても、どうしようもなく引き戻されて。

直人じゃなきゃ、あんなに傷つくこともなかっただろう。あんなに辛くなることもなかった。
そしてそんな痛みを抱えてしまったからこそ、支えてくれる大事な人を・・・とても大切に想う気持ちが生まれたんだと思う。

壊れてしまった何か。
再生しきれない想い。
歪になった心。
ズルイあたし。
――全部、あたし自身。

苦しくてどうしようもないのに、それでも直人を想う気持ちは変わらない。
それなら、やっぱり抱えていくしかない。
欠片を見つけられず痛みを感じても、直人となら。

想いが通じ合って、それから先。

続いていくのか、終わってしまうのか、そんなことは誰にもわからない。
今だって、直人の気持ちがどこにあるのかわからずに戸惑うし、自分の気持ちがわからずに不安になることもある。
不安だらけだ。
四六時中一緒にいられるわけでも、何もかも、すべて共有できるわけでもない。
それに、あたしはもうすぐ遠い異国の地へと旅立ち、直人とは離れ離れになる。
不安にならないわけがない。

――それでいい。
それでいいの。

だからこそ、直人がくれる言葉や仕草の一つ一つに、あたしはドキドキしたり、きゅんとしたりする。

そんな想いは一過性の想いじゃないかと・・・大人から見たら、笑ってしまうほど幼稚な想いだとしても。
幼い恋だとしても。

今のあたしに、これ以上の想いはない。

苦しくても消化しきれない気持ちがあっても。
未完成なあたしの心は、直人を想う気持ちでいっぱいだから。

それがすべて。

あたしたちは、"幼馴染み"という関係から、今やっと、一歩踏み出したばかりなんだから。





「これで全部か?まあ・・・まだ何日かあるから大丈夫だろうけど。」

思いのほかコンパクトな紙袋を覗き込んで、直人が呟いた。

"留学準備の買い物に付き合って"と、誘ったから、さぞかし大荷物になると思っていたんだろう。

大きな荷物は先週両親と車で出掛けた時に買ってあるし、実はそれほど新調したいものがあるわけじゃなかった。

ただ直人を誘いたかった。

一緒に居る時間を増やしたかっただけ、と言葉にするのは躊躇われて。
付き合いだしてもう一か月近く経つけれど、なんとなく、本音を言うのは恥ずかしい。
「今更!」って有菜には驚かれるけれど、仕方ない。
今までとは違う。
気持ちをちゃんと表現していいのだけど、それとはちょっと違う。

だって、恥ずかしくてドキドキするのは止められない。

「ん、ありがと。今日欲しかったのは買えたから。」

休日の駅は人でごった返していた。
もうすぐ10月になろうかと言うのに暑さは残り、夕闇が迫るこの時間になっても空気が冷やされる気配はなかった。
電車を待ちながらホームに並ぶあたしたちの額にも、うっすらと汗が浮かんでいた。
ホームに幾つか吊るされている季節外れな風鈴がちりんちりんと鳴る音が、妙に耳に馴染む。

その音色に誘われるように、あたしは右隣に立つ直人をそっと見上げた。
高校に入ってから、直人はまた背が高くなった。
相変わらずもてるんだって、有菜がぼやいているのを思い出し、それも仕方ないかなと思う。
シャープな印象を与える人目を引く容姿は、こうして並んで立っていても女の子たちの視線を集めていた。
携帯をおもむろに向けて写メる女の子も居るのだから。
あたしは優越感と焦燥感を同時に感じながら、その横顔を見つめる。
直人は女の子たちが注目していることも、話題に上がってることも気に留めていない様子で向かい側のホームにある広告パネルを眺めていた。

周囲からの痛いほどの視線はスルーしてるのに、すぐ近くのあたしの視線はさすがに気になるのか、直人がのろのろと振り向いた。
お互いの視線が絡み合う。
あたしが素知らぬ顔で首を傾げると、みるみる直人の顔が赤くなっていった。

「!」

胸がむず痒くなる。
直人の瞳に、驚いた顔で見上げるあたしが映る。直人は口元を押さえてふいっと視線を逸らした。
こんな反応が見られるようになるなんて、少し前のあたしは想像すらできなかった。

直人があたしを見る瞳は、ずっと柔らかく優しくなっている。
みんなと会っている時にもさりげなく傍に居てくれる。
お互いみんなの前じゃ気恥ずかしくて、堂々と手を繋いだりはできないけれど、それでも、直人があたしを大事に想う気持ちは伝わる。
気持ちは目には見えない、そう思っていたけれど。
今、あたしが見ているのは、直人の気持ちだ。
真っ赤になって口元を押さえている姿は、可愛らしくさえ思う。

「・・・何?とーこ。」
「なんでもないよ?」

ただ、見てただけ。
いろんな直人を。

くすくすと笑うあたしを恨めしそうに見下ろしていた直人が、急にあたしの手を握った。
心臓ごと掴まれるような衝撃は、何度経験しても和らぐことはない。
だけど、今は痛いだけじゃない。
胸がトクンと甘く響く・・・そんな痛み。

「・・・な、おと・・・何?」
「なんでもない。」

ちらりとあたしを見つめた直人の瞳に、今度はあたしが真っ赤になる。
あたしの反応に気をよくした直人は、にっこりと笑った。
その笑顔で、また胸が苦しくなる。

そんな笑顔を見せられたら、あたしはいつだって降参するしかない。

悔しさと照れ隠しとで上目遣いに見上げると、余裕の笑みを浮かべていた直人が急にたじろいだ。

「・・・とーこ、それ。」
「え?」
「・・・反則だろ?」
「?」

握りしめた手に力がこもり、直人は俯いた。
わけがわからずにいるあたしの前に、電車が滑り込んでくる。
ドアが開いて下りてくる人波にも、ぽかんとして動けなくなってしまう。
「危ないって」と、直人が庇うようにあたしを引き寄せる。

「そういう顔、は、・・・可愛いから反則だ。」
「何を・・・っ!?」

電車に乗り込みながら言った直人に、またあたしの頬は熱を持つ。
両手で頬を押さえたいのに、直人と手を繋いでいるのとバックを持っている所為でそうできず、あたしは俯くしかできない。
ああ、こんなところ、誰かに見られたら「馬鹿っプル」って言われそう。

・・・なんて思っていたら。

「あーーーーーー!直人ととーこじゃん!」
「ホントだ!」

背後から声がかけられて、あたしたち二人はびくりとした。
バシン、と音をたてて直人の肩を思い切り叩く手に、思わずぎょっとする。
それは聞き覚えのある声で、だからあたしは咄嗟に直人を見つめた。
直人はうんざりしたような顔をして、あたしは息を呑んで手を引きかけた。

それは勝手に作動するセンサー。
直人の表情に反応してしまう。

だけど、直人はそれを許さず握りしめた手はそのまま、あたしを少し怒った顔で見つめて呟く。
「ダメだろ。」
直人は繋いでいる手を自分へと引き寄せながら、振り返った。

まだ知り合いに会うと、あたしは無意識に直人との距離を置こうとしてしまう。
そんな必要はないと、直人が引き寄せるのは、もうこれで何度目だろう。
電車の揺れも手伝って、あたしは直人の胸の中に収まってしまった。

「江藤、武笠」
「ちぃーす!」
「なんだよ?お前ら、デート?」

あたしは視線の端っこに大きなスポーツバックを捉えて、日焼けして真っ黒な二人の顔を思い浮かべて身構えてしまった。
江藤君と武笠君に会うのは、夏休み以来だ。
誘いかけてきた武笠君のことを・・・笑い飛ばすことができなかった、あの日以来。

「あ、三上じゃん!」
「マジで?何、彼女?」

二人だけじゃないらしい。
気がつけば、泉峯の制服を着崩した男の子たちが取り囲んでいた。
あたしはなんとかバランスを取って、直人の胸の中から抜け出して手すりに寄り掛かった。

「部活?試合帰り?」
「そー。江南と。すげえ疲れたー」

直人は横に立ってニヤニヤしている江藤君に訊ね、肩に手を置く武笠君には「いてーよっ!」と眉を顰めた。
武笠君はそんな直人を無視して「とーこ、久しぶり!」と笑顔を向けた。
あたしは直人と繋いだままの右手が気になって、「久しぶり」と答えながらも笑顔が引き攣っている気がした。
武笠君はあたしを見下ろして「ふーん」と面白そうに目を細め、ついで直人をじろじろと見た。
そんな武笠君の視線に「なんだよ」と呟いた直人の顔が、照れたように赤くなっていく。

「おい、」
「三上が照れてるぞ・・・」
「あの噂、ホントじゃね?」
「どっちの?あれって敬稜の子だろ?」

ひそひそ声が聞こえてくる。
聞きたくない。
だから、あたしは聞こえないふりで直人を見上げた。
周囲を遮断して。

「直人が照れてるとこ、初めて見た」
「マジだ。こいつマジだ・・・!」

江藤君が真面目な顔で呟いて、武笠君が大袈裟に声を張り上げると「悪いかよっ!」と直人はますます赤くなった。
武笠君も江藤君もとても驚いた顔を見せている。

江藤君達が信じられない気持ちがわかる。
滅多に感情の起伏を見せることがなかった直人だから、からかわれて照れてるなんて初めて見たんだ。

「やべえ、写メっとく?すげえレア!」
「・・・直人・・・なんつーか、俺が悪かったよ。お前マジだったんだな。」

携帯を近づける武笠君と何故か謝る江藤君から顔を背け、直人はあたしを覗き込んだ。
その瞳には痛々しさが宿り「悪いのは俺だからな」と呟いた。
なんのことかわからずに、あたしは視線を江藤君に向けた。
あたしたちを見つめていた江藤君は「とーこの、あの噂、全部嘘だったんだな。」とバツが悪そうに肩を竦めた。
「!?」
隣で同じように肩を竦める武笠君も視界に入る。

「ごめんな。俺ら、結構想像しちゃって盛り上がってた。」
「ホント、あんな扱いして悪かったよ。」
「え?あの、ちょっと待って?」

二人に頭を下げられ、あたしは驚く。

「とーこだもんな。よく考えりゃ、あんな噂おかしいんだよ。」
「でもしょうがなくね?」
「・・・はい、俺の責任です。」
「だよなあ?いやーでもさ、直人が全然手ぇ出せなかったなんてなあ。」
「この様子じゃまだダロ?直人」
「うるせえよっ」
「なんだよー俺らになんでも訊けよ〜なんなら俺に乗り換えとく?とーこ。」
「ちょっと待てっ!」

何がどうしてそんなことになっているのか、誰もあたしに教えてくれる人はいなくて(聞くのもなんだか怖いけれど)、あたしはやけに盛り上がる3人の様子におろおろしていた。
話が逸れているのか逸れていないのか、それすらわからない。

「米倉も、あれだけはっきり言われれば、もう茶化したりしないんじゃねえ?」
「でもなあ、好きな子ほど苛めたいって、直人も屈折してるよな。幼児かよ!」
「好きな子ほど苛めたくなるのは、そのあとめちゃくちゃ優しく慰めたいからなんじゃない?なんとなく俺はわかるけど。」
「江藤、鬼畜だもんな」

さらっと直人がひとりごちると、武笠君もうんうんと頷いている。
江藤君は「お前ほどじゃないけど」と爽やかな笑顔で返していた。
突っ込みたいところも、問いただしたいことも山程あるというのに、あたしは呆然としたまま3人を順番に見つめるしかなかった。
直人が二人に何か言ったんだろうということはわかるのに、会話の中の情報はどれも端的だ。
その上、これは中学時代に散々聞かされた話題じゃない?と思うと、苦笑するしかない気持ちになっていた。

「たくさん傷つけられた分、直人のこと振り回してやればいいよ」

不意に、口を挟めずにいるあたしを覗き込み、武笠くんがにぃっと悪戯な笑顔で言った。
あたしはもう何がなんだかわからなくて・・・だけどその笑顔につられるように「そうだね」と呟いていた。

「多分、とーこだけなんじゃない?こいつのこと、こんな風にできるの。」
江藤君が直人を指さして微笑む。
「やっぱりって思うもんな。牽制してた意味が、わかったよ。」
直人は「はいはい」とうるさそうに答えながら、でもあたしの手を握る手にそっと力をこめた。

「ええと・・・あたしは魔女かなんか?」とぽつりと呟くと、江藤君達が笑った。
「そうかも?だって、直人が赤面するなんて初めて見たぜ?」
「骨抜きって顔させてるし!」

あたしの中で、何かが融けていった。
壊れてしまった欠片が、融けていく。
そして歪に広がっていた隙間に染みこんでいく。

あたしは直人を見上げて「覚悟してね?」と冗談めかして笑った。
直人の手を握り返しながら。

「覚悟しとく。」

直人は嬉しそうに頷いた。





駅に降り二人と別れて、あたしたちはいつもの道を歩いた。
苦しくて仕方なかったこの道も、今では新しい気持ちが重ねられている。
中学の校舎も、チョコを捨てた場所も、あの時に精一杯直人を好きだった気持ちがいっぱい詰まっているからこそ、今でも胸がちくんと痛む。

悲しかったことも、切なかったことも、忘れることなんてできない。
眠れなかった夜も、苦しくてどうしようもなかった朝も。
それでも、その全部が今に繋がっている。
それだけ、直人を好きだったという証拠だと思うから、苦しさも全部まとめて。
大事な思い出。

あたしが考えていることが伝わったように、直人は立ち止った。
そしてじっとある一点を見つめる。
澄んだ空気が稲穂を揺らし、存在感を増す月が見つめていた。

夜空が映された、仄青い雪が覆っていた場所。


ここで、終わるはずだった恋。
終わらなかった恋。


「ずっと、ここで、待ってる。」

一言一言区切って、直人は言葉を紡いだ。

「遠くに居ても、離れていても。」

直人が振り向いて、あたしを見つめた。
長いこと繋がっていた手が離されて、あたしたちは向かい合って見つめた。

秋の夜は急速に深まる。
虫の音が足元で響く。まるで指揮者がいるオーケストラのように、その音色は強弱をつけて流れる。
淡い月の光を浴びる草原は、少しずつ月の魔法がかかっていく。

暗闇で泣いていたあたしが、捨ててしまったあたしの大事な心が、月と星に照らされて光り出す。

砕けて飛び散った欠片。
そのひとつひとつが、あたしたちを導く道標となる。

「直人じゃなきゃ、ダメなの。」

あたしは直人の腕に手を伸ばす。
左手を自分の心臓にあてながら。

「直人じゃなきゃ、この痛みは癒せない。」

直人は「うん」と呟いて胸にあてた左手に自分の右手をそっと重ねた。
「いいの?」と訊ねたあたしのちょっとした悪戯心を、直人はくすぐったそうに笑った。

「俺に、人を好きになる気持ちをくれたのは、とーこだ。いつもいつも、俺の手を・・・心の中で繋いでてくれた。」

大きく息を吸い込んで、直人はゆっくりと息を吐き出した。

「とーこと俺は、連星。・・・今ならわかる。俺たちは、お互い引き合って軌道を描いて・・・影響しあう。」

離れても、また引き合う。
多分、どんなに離れても、あたしの心は直人から離れられない。
直人も同じように感じているの?

「ずっと、とーこが居た。ちっちゃな頃から、ずっと。本当は・・・ずっと・・・とーこのことが好きだったんだ。自分でも気づかないほど・・・ずっと深くで。」
「・・・本当?」

直人の声が少しだけ震えている。
怖いのかもしれない。
本当の気持ちを曝け出すのは、あまりにも無防備になった気がして怖いもの。

あたしは一歩前に出て、直人に腕を伸ばして抱きしめた。
少しだけ身体を強張らせた直人が、だけどくすっと笑う。

「こうやって、とーこから手を伸ばしてくれること・・・めちゃくちゃ嬉しい。」
「・・・魔女かもしれないのに?」
「とっくに、魔法使ってるだろ?」
「?」
「とーこの手は魔法の手だった。いつだって、俺の悲しさや寂しさを半分にしてくれた。」

バックを持ったまま背中に回していた両手を、大きな手で包まれる。
直人はあたしの両手を宝物のように持ち上げると、そっと額に押しあてて目を閉じた。

「・・・直人の手の方が、魔法の手だよ。だって、あたしの心臓を・・・こうやって乱れさせるんだもん。」

あたしの言葉に、直人は瞼を開けてあたしを覗き込む。
あたしが拗ねながら言うのを、可笑しそうに首を傾げて聞いている。

「それに、あたしよりずっと・・・料理作るの上手いしね?」

ねえ、直人。
直人の寂しさや悲しさを半分こできたのはね、直人があたしに、そんな特別な力をくれていたんだよ。
直人の笑顔を見たかったからだよ。


「・・・本当は、寂しい?」
「寂しい、に決まってる。」
「泣いちゃいそう?」

あたしの問いかけに、直人は夜空を見上げた。
まるで答えを探すように。

「とーこが泣いてたら、泣いちゃう、かもな?」
「泣きたくなったら、星を見るよ。」

可愛いことをいう直人に微笑んで、あたしは同じように夜空を見上げた。

長い旅を終えて、地上にたどり着く光線。
月明かりに負けない星の瞬きが、すぐそこにあった。
手を伸ばせば届きそうなほど、星が近くに感じた。

どこまでも広がる星空。

こんなに無数の星の中で、あたしたちは、あたしたちだけを引き合う。

星が落ちてくるような感覚に息を呑む。
目を閉じることもできないまま、直人の唇があたしの唇に重なった。
またあたしの中で、何かが融ける。

優しいキスは幾つも降ってきた。
まるであたしという星に引き寄せられるように。


binary star――。

あたしと直人が連星ならば、あたしたちが本当に離れてしまうことはない。
ずっと手を繋いで、放さない。

お互いがお互いのシアワセの星なのだから。






2009,4,27up





◇ E N D ◇




長い間「星空の下で、さよなら」&「君に繋がる空」、そして「binary sta」を読んでくださってありがとうございました。
塔子と直人、二人のお話はひとまず終了。
次は司のお話しを完結させたいです(苦笑)


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