.    '04年6月7日

   .

蝶ヶ岳

 安曇野から望める北アルプスの数々の雪形。そのトリをとって蝶ヶ岳のチョウが姿を現しました。〔写真は園内吊り橋からの眺望〕 数多くある雪形の中には、突飛な発想や超人的な想像力に頼ったものがある一方、多くの人が「なぁるほど」と納得のものもあり、蝶ヶ岳のチョウはその好例。 形がわかり易いだけでなく、 てふてふが山に現れるというストーリー性もまた捨てがたい魅力です。 隣の常念岳の〔坊さん〕とか、ずっと北にある爺ヶ岳の〔爺さん〕などは、なにか謎めいた 山のおどろおどろしさを想像させるモチーフではありますが、やはり暗さ物悲しさがただよいます。それに比べると〔蝶〕の明るさ華やかさは、 日本アルプス連峰 ひいては国内の山々の雪形のなかでも秀逸な造形です。 (常念岳の雪形についてはこちら) 



  「ねっ! 蝶に見えるでしょっ!」 (--;)\(・o・)

   .

(◎o◎) ぅわぁ〜

 華やかさピカいちのミヤマカラスアゲハ。この時、ここでは10数頭(匹)が群舞していました。個々でも美しいこの蝶が集団でいるのに出会えば、自然の創り出す絶妙な美に、思わずため息が…
 ところで… オスがメスより美しいのは、メスに選んでもらうために、より美しく(立派に)なる必要からとのこと。 とすれば、我々人間と この小さな虫は、同じような美意識や価値観を持っているということになる…のかな ( ̄◇ ̄;
 いま園内にヒラヒラと出没しているチョウは… アサギマダラ・ウスバシロチョウ・ヤマキマダラヒカゲ・サカハチチョウ・ミドリヒョウモン・ミスジチョウ etc




   .

飛びながら・・・

 お取り込み中のヒラタアブの一種。 花の蜜を吸うアブ…ハナアブ科の仲間です。ハチと間違えて大騒ぎする人間たちを尻目に、〔虎の衣を借るキツネ〕のように悠々と吸蜜し、時には大胆不敵にこのような行動に…。 ヒラタアブの仲間は空中停止飛行(フォバリング)がとても上手。 オスは空中停止してメスを待ちうけ、やがて 「お待たせしましたぁ」 と現れたメスと飛翔しながら交尾します。 その後、メスはアブラムシの近くに産卵します。 そう、ヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べるという、人間にとって極めて都合の良い食生活をしているのでした。