.    '05年8月4日

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ツキノワグマが、アリの巣を急襲!

 見るも無残なアカマツ。 直径30cm余りの立ち枯木の根元には、アリが営巣していました。 エサとなるアリを求めてツキノワグマが襲い、このような凄まじい状況に! こまかな作業には向きそうもない図体のクマがどうやってあの小さなアリを食べるんでしょう?
研究者に聞いたところ、巣穴に前足を置き 這い上がってくるアリを舌で舐め獲るとのこと。
 写真のような 引き裂かれた木を目の前にすると、手荒い所業に恐怖を感じます。しかし、大きな手で小さなアリを無心に食べている(舐めている)様子を想像すると 、やはり憎めない野生動物と思えてなりません。人と遭遇した際、ほとんどの場合は(人間よりはるかに警戒心の強い)クマが一目散に逃げます。しかし最近、人を恐れない個体がいたり、人間の誤った挙動により襲われることがあるようです。 では、どうすればよいのかは、近日開催の【からすの学校・ツキノワグマについて知ろう】に、乞うご期待!



太さ比較のために置いたヘルメットに、なにやら説得力が…


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気になる蛾

 丸まった枯葉のように見えているのは、ムラサキシャチホコという蛾。 左写真は上から、右写真は横から撮ったもの。  もちろん翅ですから丸まっているはずもなく、あくまでも模様が浮き上がって立体的に見えているだけです。 しかし、初めて見た皆さんは異口同音に 「どうなってるんだぁ!?」とつぶやきながら、上から横から眺めまわします。 他にも、枯葉によく似ているガにアケビコノハ がいます(こちら)。  いずれも、枯葉に似せて敵(捕食者)の目を欺(あざむ)き、 逃れるための進化の結果ですが、いやはや それにしても…。  これを見ながら、ふと 『忍法 木の葉隠れ』 などという、幼き日の 懐かしきフレーズを思い出したのでした。

 中段写真はシロフアオシャク。 幼虫の食べ物(食樹)はヤナギ類。…とういことは、ヤナギだらけの当園地は理想的な 環境です。 淡褐色の縁取り波紋がとてもシックでおしゃれ。   最下段の写真は、まるで戦闘機のようなマエグロツヅリガ。 国内に広く分布しますが、個体数はあまり多くないとのこと。
 多くの人々に疎(うと)まれる蛾。でも、こんな魅力的な虫の数々が、だれもいなくなった暗闇の園内で乱舞しています。 

 蛾に限らず、蝶やその他の昆虫の見かけ(色・模様・形)にはそれなりの理由があるはずです。 …が、とりあえず素直に、その美しさや面白さを楽しんでみてはいかがでしょう。  蛾であれば、イボタガ,シンジュサン,エゾヨツメ,オオミズアオ,オオスカシバ,ベニスズメ などなど 出会えれば感動ものです。 

 写真提供: 那須野 雅好さん(三郷昆虫クラブ)
               園内にて7月下旬撮影