.    '05年8月30日

   .

猿捕り茨(サルトリイバラ)?

 子育てにおおわらわの母猿が、授乳の合い間のお食事タイム。 食べているのは ヤマガシュウの果実です。 このヤマガシュウと近縁種なのが サルトリイバラ。『猿捕り茨(さるとりいばら)』の語源は、先の曲がった鋭く硬い棘(とげ)が枝全体にあり、サルが入り込むと身動できなくなるから。よく似たこのヤマガシュウも棘だらけ。 絡(から)め獲られるのを恐れて、サルは近づかない、と思いきや… 意に介せず… 食べてます!
  やがてこの実は黒く熟す(サルトリイバラは赤く熟す)のですが、いまはまだ青々としています。人の気配がなくなるころ、サル達はエサとなるこれらの草木を目当てに、園内にそっと入って来ます。 やがて、入園者よりもサルの数のほうが多い季節となります。





   .

やぁ〜 (゚o゚)/

 『コンニチワ ヒバカリです!  いちおう、ヘビです。
ボクに咬まれると〔命は、その日ばかり〕 というのが名前の由来です。 でも、本当は無毒です。 安心して咬まれてください 』 … って!?
 長すぎる体を見せると驚かれる方も多いので、顔だけで失礼します。 じつは、このうしろに50cmほど伸びているのです。 これよりはるかに長くなるヘビはアオダイショウ。 なかには、2mを越える個体もあります。 (アオダイショウの話題は → こちら)
それに比べれば、小柄で可愛らしい身の丈。顔立ちも、日本のヘビのなかでは もっとも穏やかで優しいのではないでしょうか。 性格(?)も温和(??)で、園内でばったり出会っても、他のヘビのようにこちらを威嚇して臨戦体制にはいるような仕草は見たことがありません。





   .

種子あれこれ

 左上 : まるで〔水玉〕のように見える この草の名
ミズタマソウ。 名付けた方のセンスのよさに脱帽。右上 : ヘーゼルナッツ(=西洋ハシバミ)の仲間の ツノハシバミ。 食べることができますが、採取のとき注意しないと、指先が棘だらけに…  左下 : これは食べられません!  エゴサポニンという有毒成分を含むこの木は エゴノキ。 右下 : 実を ちょっと傷つけると、柑橘系の強い匂いがする アブラチャン
 これからは、草や木のタネが つぎつぎと実る季節。花や紅葉の頃とは一味違う楽しみ方ができる時期です。例えば、こんな木の実の観察はいかが?
カエデ類,キブシ,アオダモ,クマシデ,クロモジ,ナツハゼ,ツリバナ,ハナイカダ,ツルウメモドキ,マタタビ,サルナシ,マツブサ,ホオノキ,コブシ,サワフタギ,ヤ
シャブシ,ミズキ,ウワミズザクラ
… etc