.    '05年9月25日

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人面岩 (◎o◎)!

 「ん〜ン? 顔ぉ?…  おぉっ! かおだアァ!」
立派な鼻と 引き締まった口元、 あごひげをはやした長髪の男性が、伏し目がちに…。
  園内清流橋のすぐ近く、烏川左岸の河原に続く小道を降りきったところから見られます。 左奥は農業用かんがい用水の取水施設(*)。 高さ8mあまりの構造物と比較すれば、 この顔… いや、岩の巨大さを推測していただけることでしょう。
 地元のかたに教えられて、この岩の存在を知ったのはつい最近のこと。 開園から4年目、植物 ・動物 ・野鳥 ・昆虫 といった命あるものだけにとどまらず、感動の出会いが まだまだありそうです。
(*)須砂渡頭首工(とうしゅこう):安曇野の水田
   390ha余を潤す堰(せぎ)の取り入れ口です。





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カメラに、にらまれたカエル

 園内に生息するカエルは、ヤマアカガエル ・カジカガエル ・アオガエル ・アズマヒキガエルなど。 そのなかで数が多いのは写真のヤマアカガエル。このカエルのお陰で今年はタガメを飼うことができました(=カエルにとって は受難の年)。タガメの旺盛な食欲を満たすにはオタマジャクシは格好のエサ。 多いときには1日10匹以上を食べることもあります。 「さすが水生昆虫の食物連鎖の頂点に立つ タガメ!」 と、あきれながらも、いそいそとオタマ採取に向かう日々です。
 ヤマアカガエルは、オタマジャクシの期間が他のカエルよりも長いため(なかには ツチガエルのように、オタマジャクシで越冬するものもいますが)、エサにするにはもってこい。  いましばらく、タガメの命をつないでもらいましょう。 (タガメの話題はこちら)





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柳の大敵 あらわる!

 カミキリムシの一種のゴマダラカミキリ。来園の子どもたちに大人気なのは、カブトムシ・クワガタ ・トカゲそれにこのカミキリムシ。  しかし、じつは、園内に多いヤナギにとっては脅威の存在なのです。 おそらく、水辺エリアのヤナギが枯れる原因の大部分は、ゴマダラカミキリ ・クワカミキリ ・シロスジカミキリといったカ
ミキリムシ類であり、そのなかでも特に このゴマダラカミキリによる被害が多いと思われます。
 一般にカミキリムシ類は枯れた樹に産卵しますが、ゴマダラカミキリは 生きている樹に産卵したり、枝を食害します。 その傷口から腐朽菌が侵入して、樹を腐らせます。  特に問題なのは、成虫になると根元に 丸い穴を開けて脱出しますが、その脱出口から腐朽菌がはいり、根際から倒れることが少なくありません。 あなどれない、小さな虫。



  傷口から出る樹液は、他の昆虫のエサになります。