.    '07年1月14日

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タイトルは 『あづみ野 新発見!』

 安曇野市教育委員会 ・安曇野市体育指導委員会の主催による上記タイトルのイベントがおこなわれました。 開催案内によると…『健康の基本はまず歩くことから・・・ 静けさと、空気透きとおる烏川渓谷の大自然の中で、春を待つ動物・植物の営みをそっとのぞいてみませんか(以下略)』 とのこと。  内容は スノーシューを使ってのアニマル ・トラッキングや野鳥観察、樹木の冬芽観察の方法 などを、当WEB管理者がお伝えさせていただきました。
 天気も良く、ほどよく締まった雪上を歩く爽快さを多くの皆さんが体感されたのではないでしょうか。
1時間ほどの間に見つけた動物の痕跡は…タヌキ、テン、イタチ、リス、ネズミの足跡、ツキノワグマのくま棚など。 スノーシューは初めてという方が多かったのですが、「はまりそうっ!」という声もちらほらと。次回は、是非 お茶を持って、のんびりお出かけください。





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つらら簾(すだれ)

 長いものでは、1m以上にも伸びている『つらら』。
建物の構造の変化からか、最近は見かけることが少なくなりました。 ところでこのつらら、寒さが続いただけではできません。 積もっていた雪が溶ける暖かさと、それが凍る寒さのタイミングが合えば、ごらんのような氷の簾のできあがり。 一見寒さの象徴のようなこの現象は むしろ前日の暖かさの証(あかし)といえます。
 日ごとに陽が長くなり、夕方、暗闇の中で事務所の戸締まりをすることもなくなりました。 そんなつららや陽の長さを目にすると、早くも春のおとずれを予感してしまうのでした… が、じつは、信州の本格的な寒さはこれからです。積雪で食料が乏しくなっているであろう園内の動物たちにとって、いよいよ これからが正念場。 春までのあと数ヶ月を、なんとか生き延びて欲しいものです。



   事務所の窓から、つらら簾越しに望む蝶ヶ岳


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見納め

 写真右側手前の株立ちの樹は、オノエヤナギ
ひときわ 高く太く育ち、この場のシンボルツリーとなっています。 しかし、まもなく伐られてしまう運命に…。
 昨年夏の大雨で、このあたりも被害をうけました。その復旧工事の支障になるために、やむなく伐採することにしました。成長の早い樹ですので、太さの割りに樹齢は若いと思われます。 しかし、数十年間その場に居続けた生命体を伐らざるを得ないことに、 無念さとともに、うしろめたさと畏れを禁じえません。
…と、そんなやるせない思いでいたところ、数日前の雪で幹の一本が折れてしまい ました。やはり、伐られる運命を悟ったのでしょうか。…的外れな擬人化は本質を見誤るのですが、ほかでもないこの時期の幹折れだけに、尋常ではない思いがしたのでした。
なお、工事にあたっては樹木の伐採は最少限に止め、枝や低木はロープで牽引して作業しています。