人間にとっては…
写真はイラガの繭(まゆ)。 街路樹や庭木にこの繭を見つけると、樹木を管理している人の多くが眉 をしかめます。
サクラやウメ、ヤナギやカエデをはじめ として、多くの植物の葉を食害するからです。 さらには、不用意に幼虫に触れると激しく痛みます。(「触るほうが悪いんだ」と言われれば、それまでですが…)
写真のイラガ、幸いにも園内にいたものではありません。 来園者が、街路樹のヤマボウシについているのを見つけて、「これは、なんでしょう?」 と持参されたもの。
ところで、繭の中で越冬している蛹はどうなっているのだろう? 心苦しく思いながらも、後学 のために中を観てみました。 〔写真にマウスオン⇒〕
なかから現われたのは…アザラシのタマちゃん!? 不謹慎とは思いながらも思わず笑ってしまいました。 しかし、目や耳のように見えるものは、幼虫の時の あの恐るべき毒針の名残なのでした。
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