.    '08年2月12日

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展示品作製

 冬の作業のひとつに、展示品の作製があります。昨年に続き、剥製職人さんのご厚意により、数々の剥製が出来上がりました。〔昨年の様子は→こちら〕   野鳥では、オオルリ、コマドリ、シロハラ、ヨタカ、カワガラス、トラツグミ、ヒレンジャク、アオサギ、ゴイサギ、フクロウ、ハイタカ、ノスリなど。 哺乳動物では、イタチ、テン、キツネ、ハクビシン、リス といった大物が完成しました。なかでもリスは夏毛と冬毛の両者があり、違いを比較するのにうってつけです。  一部、スタッフがお手伝いしたとはいえ、多くは師匠の労作。 本来であれば、莫大な対価をお支払いすべきところ、まったくのボランティアで作って寄贈していただきました。
なお、これらの動物のほとんどは事故死によるもの。 非業の最期を遂げた彼らのためにも、さらには 師匠のご厚意を裏切らないためにも、大切に保管して環境学習などで有意義に使わせていただきます。



  リス、アオサギ など、いくつかはスタッフの手による


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3mのつらら

 管理棟の窓に出来たつらら。 屋根から地上まで達しているその長さは、なんとっ! 3m強 (~ム~)  ぶら下がっているのではなく地面に届いているために 重力で途中から折れる可能性は低くなり、いまや、その太さと本数を徐々に増しています。 やがて、つららのカーテン、などということになるのかもしれません。
 ここ数日、明け方の気温が零下7,8度という日が続き、時にはマイナス10度を下回ることもあります。 
しかし、開園から6年が経過するこれまでにも、厳しい寒さの日が続く年はあったのですが、ここまで発達したつららを見るのは初めてです。 どうやら単に寒いだけでは大きなつららができるとは限らないようです。
 それにしても、これだけ成長したつららが溶けた時 はたして、「残念っ」とがっかりすることやら、それとも、春の訪れを知り ホッとすることやら… 





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次回 からすの学校 〔アニマル ・ トラッキング〕

 森林エリア周辺を歩いて、動物が生息する痕跡(足跡や食痕、糞など)を探します。それに先立ち、室内の座学では、野生動物の生態や近ごろ問題になっている クマやサルやシカ などによる農林業被害の実態について学びます。〔詳細は→こちら
 右写真はテンの足跡。  園路を通り、雪の無い管理棟の軒先で一休み、それから川に向かって一直線に足跡が続きます。 暗闇の冷気の中、水を求めて烏川に行ったのでしょう。 行きは、せわしない足跡(尺取虫走法)が、水を飲んだ帰り道は、ゆ ったりとした足跡(4足をばらばらに出す)が残ります。
このように、足跡からだけでも動物の生活に思いが及びます。  次回からすの学校で、研究者の方の興味深いお話を聞けば、今よりももっと野生動物を身近に感じられるかもしれません。