.    '08年4月6日

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アカゲラ? (◎ヘ◎)?

  『アカゲラが杭の上にとまるなんて珍しいなぁ』と思いきや。(⇒写真にポイント)… 木から彫りだしたアカゲラなのでした。 人工物が相応しくないこの場所に置いたのには、2つの目的があります。一つは、バードウォッチングの際、双眼鏡の使い方を練習する時の【目標】にするもの。 もう一つは、間違い探しの教材です。 いわゆる啄木鳥(きつつき)の仲間は、アカゲラ・アオゲラ・コゲラ・クマゲラなど。さらには、ア カゲラにそっくりな オオアカゲラ ・コアカゲラがいます。  よぉ〜く見ると、この木製アカゲラくん、その3種類(アカゲラ、オオアカゲラ、コアカゲラ)の特徴を併せ持っているのです。 さあ、どの部分がどの鳥なのでしょう?
 「アカゲラなんて珍しくないよ」という方も、図鑑片手にじっくりと違いを調べれば、思いもよらぬ発見が あり、印象深い鳥のひとつになるかもしれません。





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今ならではの景色

 森林エリアから望む常念岳です。 
もうすぐ新緑の季節。 樹々に葉が繁れば、このような眺めは、落葉する秋までお預けとなります。 残り少なくなったこのチャンスをお見逃しなく。
 雪を冠った常念岳と、それに連なる蝶ヶ岳。 もう しばらくすると、それぞれの山の名の由来となった雪形が現われます。 かつて、安曇野の人々は、その雪形で春を実感し、野良仕事の暦としたとのこと。(雪形の話題は⇒こちら) 
 その雪形よりも ひと足早く、今園内で花を咲かせ春を知らせている草木は… フサザクラ、ツノハシバミ、ダンコウバイ、アブラチャン、キブシ、ヤマハンノキ、ザゼンソウ、キクザキイチゲ、ワサビ、ハコベ、カキドウシ、イヌナズナ、カンスゲ etc。 





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フキノトウ を採った(盗った)のは だぁれ?

 「おやおや ずいぶんと乱暴な山菜採りだなぁ」 と呆れながら近づいてみると… どうやら、早春の味覚を味わった動物は、ヒトではなくサルのようです。
‘えぐみ’の強い山菜をそのまま食べるサルの味覚はいったい…?  ところで、フキノトウの苦味成分のひとつは、アルカロイドの一種〔フキノトキシン〕という発ガン性物質。「えっ!毒!?」と、春一番の恵みを蹴飛ばしそうになった貴方。 どうやら、それほどの心配は無用のようです。 人間のような大型動物の場合 調理せずに生(なま)で ‘とてつもない量’ を食べない限り、あまり気にすることはないとのこと。早春を味わう程度ならば、まったくノンプロブレム。  それよりも、雄株雌株が別々のこの植物。 オスが美味いかメスが美味いかといった話題はともかく、 「フキノトウ(蕗の薹)の薹は〔薹が立つ〕の〔とう〕のこと。 人間の女性も…」 などと セクハラ発言されませんように。



薹(とう)が立つとは、茎が伸びて食べごろでなくなること
   .   【訂正】 どうやら‘山菜採り’は、(その嗜好性から) サル よりも カモシカ の可能性が高いと思われます。
       ただし、今となっては足跡や歯型などの確証がないため、明確な判断はできませんが…