.    '08年6月6日

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飛騨 ・信州の間道を歩く (中止)

 からすの学校・第24回飛騨 ・信州の間道を歩く は、中止となりました。 当初 5月24日の予定でしたが、雨天により31日に順延。 しかし、またもや天候に恵まれず、再度延ばして6月3日にしたのですが…なんと、今度は落石により林道が閉鎖になりました。 開催当日でなかったことは不幸中の幸いでしたが、結局イベントは中止せざるをえなくなりました。
 古道の一部は、今回踏査したことにより見出されたもの。 このような機会がなければ、時の流れとともに、ますます判りづらい廃道になっていたと思われます。 道筋を探している最中に見つけた【観音信仰】の証となる碑は、往時を偲ぶ縁(よすが)として、貴重な発見となりました。 それにしても、信州と飛騨 を往来するには、今で言う ‘北アルプス’を越えるこ とになり、途中には上高地があります。 あらためて 先人達の健脚さと、我が身の不甲斐なさを思い…



    谷を越え 川を渡り… 〔踏査のための仮設橋〕


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お餅(もち)?

 ネジキ(ツツジ科)の葉に‘お餅’がくっついている… のではなく、じつは葉の一部が変化して、このような異様な形になってしまいました。 白とピンクでカラーリング された膨れたお餅のような物体。 面白い形状で見る者を楽しませますが、樹にとっては迷惑な病気です。 病名はズバリ、【ネジキもち病】。 糸状菌(カビの仲間)が原因となってできる【菌えい】です。
 【虫こぶ(虫えい)】と呼ばれることがありますが、虫こぶは昆虫によってできるものを指します。実際には 植物の‘瘤(こぶ)’は、昆虫・ダニ・線虫・菌・ウィルス・細菌などが原因となって形成されます。 そこで、これらを総称して【ゴール(gall)】と呼んでいます。
 このネジキもち病は、樹木にとって致命的なものではありませんが、感染性があるため、見付け次第極力排除しています。 ネジキに限らず、庭木でこれを見つけたら、早目に対処されることをお薦めします。



    罹病部位を切除し、焼却ないしは土中に埋める


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学校対応 始まる

  環境学習のフィールドとして、小学校のご利用が年々増えています。そして今年もそのシーズン到来。 写真は、川に入り、水生生物の採集&観察をしている場面です。 この日は曇りで気温は12℃と肌寒く、おとなならば、水温11℃の川に入ろうなどとは考えないでしょうが…。 こども達は大歓声とともに、流れに飛込み、石の下の虫を探していました。
 写真の日と前後して3日間で350名あまりの小学生が訪れ、川の虫たちもさぞやビックリしたことでしょう。  しかし、生態系への影響を極力抑えるべく、こども達とは【観察したら、もと居た場所に帰す】約束をし、見ていた限りではそれは守られていました。
 普段何気なく見過ごしている所にも多くの生き物がいる、それを知ることが、自然の仕組みを理解する第一歩なのかもしれません。 こども達の歓声と驚きの声が木霊す日々が、当分の間 続きます。



   「へぇ〜 こんなにいっぱい 生きものがいるんだ」