.    '08年6月20日

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バードストライク

 突然の大音響とともに、事務所の窓ガラスに何者かが激突!  神経を研ぎ澄まして仕事に没頭していた(…ホントですって)ため、唐突な出来事に思わず椅子から落ちそうになりました。
「あぁ またバードストライク(※)か」 と恐る々々窓下を見ると… 案の定、そこには シジュウカラ のメスが。 ガラスを知らない彼女からすれば 「私の身に何がおこったのだろう!?」 と思ったに違いありません。
 過去あった同様のケースでは、脳震盪をおこしたり 即死した例がありましたが、今回は幸運にもダメージは軽微だったようです。 じっとしていること10分間、続いて周りを気にする仕草でさらに10分、その後ようやく飛び立ちました。 もしこれが自然の中であれば、この20分間は野鳥にとって生死を賭した時間といえます。 長時間動けなければ、体温低下で死んだり、あるいは天敵のエサになっていたかもしれません。



(※)バードストライク:過去にはこんな出来事も ⇒ こちら


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RDB(レッドデータブック)

 安曇野市三郷公民館主催の自然観察講座が、昨年に引き続き、今年も6月〜11月の間 毎月一回のペースで開催されます。 四季を通じた定点観察会で、当園地スタッフも協力させていただくことになっています。  その第一回目の講座が終了して解散直後、講師の安曇野市職員の方が見つけられたのが、写真のネグロクサアブ(雌)
 環境省のレッドデータブックで【情報不足(DD)】に指定されているこの昆虫の生態は いまだによく判っていません。ネット上の情報で、クサアブは‘臭(くさ)い虻(あぶ)’が名前の由来との説があると知り、匂いを確認すべく、すぐに戻ったのですが、時すでに遅し 飛び去ったあとでした。  名前になるような匂いとは どのようなものなのでしょう。 悪臭説と甘い香り説があるようですが、さて 真相はいかに。 そんな、五感を総動員させる観察会に、お出かけください。 



      次回の観察会は7月17日(木)です


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ブナ林逍遥 (旬情報 番外編)

  当WEB管理者が講師を務めるNHK文化センターの講座で、小谷・鎌池を訪れました。 ブナの名所として人気のスポットですが、今回は鎌池だけでなく、その近くの知る人少ない穴場も探訪しました。
我々の他にはひと気の無いブナの森。 (日頃は見過ごす)植物や昆虫、野鳥との出会いにワクワクしながらも、心穏やかになる時を過ごしました。
 じつは、この企画をあえて梅雨の時期に設定したのは… そぼ降る雨の中、幽玄で幻想的なブナ林に浸っていただきたい思いから。 しかし、幸か不幸か、当日は晴れ。目論見は失敗しましたが、受講者にとっては「梅雨なのにラッキー!」だったようです。
ちなみに、この日(6月14日)は、旧暦 5月11日。
まさに 梅雨(=五月雨:さみだれ)の晴れ間 を意味する 五月晴れ となった日でした。 



    この近くに、とっておきの小道があるのです