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めったに見られない (その1) (園地外情報)
オオイチモンジのめったに見られない羽化の瞬間に立ち会えました。ただし、園内ではなく、松本市のとある場所。幼虫のエサとなる木(食樹)〔=卵を産みつける木〕は、ドロノキ(ドロヤナギ)というヤナギ科の樹です。 園内にもドロノキはあるのですが、残念ながら、これまでその飛翔を目撃したことはありません。
北海道や本州中部の亜高山など、限られた地域に生息する高山蝶で、環境省レッド・データ ・ブ ックに絶滅危惧種として記載されています。 長野県では天然記念物指定されており、当然 全面採取禁止… なのですが、哀しいことに 密猟者による卵や幼虫の違法採取が絶えません。
今ある自然は、先人達が現在に残した遺産。 その自然遺産を後世に残すことが、引継ぎ役としての現代人に科せられた責務と考えるのですが…‘立つ鳥後を濁さず’それとも ‘後は野となれ山となれ’?
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左写真:上にあるのは蛹の抜け殻
下の成虫は羽化直後で、翅はまだ伸びていない
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