.    '08年8月4日

   .

からすの学校(8月3日開催)

  からすの学校・第25回は、水辺の生きもの観察。 過去2回、同様の趣旨で開催したところ、いずれも多くのご家族の参加をいただきました。 そして今年 も、小学生と父兄の方々で満員御礼になりました。
 夏はやっぱり川遊び! 皆さん楽しくも有意義なひと時を過ごされたようです。ある参加者いわく 「昔は水遊びができたのに、今はできなくなった川が多い。ここはいつまでもこのままでいて欲しい」 とのこと。 しかし、当園地の性格上、単に水遊びできればよいというわけにはいきません。 現在の環境を維持することが最優先。 その許容範囲で、人々も楽しめる川(烏川 ・小野沢川)であり続けることが求められます。
 幸いにも、開園7年目を迎えた現在、水質に大きな変化はないようです。 今年もまた、ヒラタカゲロウ、アミカ、ウズムシ、ナガレトビケラ、ヤマトビケラ など、清流に棲む生物を観察できました。





   .

抗議する毛虫

 この、モコモコした毛むくじゃらな虫はオビガの幼虫。
日本では、他に仲間がいない一科一種の孤立した‘蛾’です。  この幼虫、外敵が近づくと… 半身を持ち上げ、まるで‘いやいや’をするように大きく左右に振ります。彼らなりの威嚇あるいは精一杯の抗議なのでしょう。 試しにそっと触れようとすると、その予想外の激しい動きにひるんで、反射的に手を引いてしまいます。 これと似た動きをするのはフクラスズメとい う蛾の幼虫。 両者とも刺激するとプルプルと反応します。 そこで、園内でこの虫達を見つけると、その思いもよらぬ動きを来園者に見ていただきたいばかりに いけないこととは知りながら、ついちょっかいをだしてしまいます。しかし、あなどるなかれ。やがて危険 が無いと察知(学習)すると、多少の刺激では動じなくなったのです。



   園内での幼虫の食べ物は、ニシキウツギの葉


   .

亜米利加鬼薊

 写真はアメリカオニアザミ。‘アメリカ’と名付けられていながら、ヨーロッパ原産の外来種です。 地面に広がった葉(ロゼット)でこの冬を越し、数ヶ月で大人の背丈まで成長しました。全身を覆う大きく鋭い棘は、あらゆる外敵からその身を守っているようです。
 アザミは、雄しべと雌しべの成熟をずらすことにより自家受粉を避けています。 それは他の株と交配するための巧妙な仕組みです。 しかし、園内で確認できたのはこの一株のみ。 さて、どのようにして増えるのでしょう。 あるいは、このまま子孫を残すことなく消滅するのでしょうか。  地域によっては‘繁茂する帰化植物’として問題になっていますが、園内では物珍しさから残したい思いもあります。しかし、外来種の扱いは恣意的であってはなりません。 そこで、開花したものは来園者にご覧いただき、結実前に一花づつ摘み採り、その繁殖を防いでいます。 



     スコットランドを救った花の話題 ⇒ こちら