抗議する毛虫
この、モコモコした毛むくじゃらな虫はオビガの幼虫。
日本では、他に仲間がいない一科一種の孤立した‘蛾’です。 この幼虫、外敵が近づくと… 半身を持ち上げ、まるで‘いやいや’をするように大きく左右に振ります。彼らなりの威嚇あるいは精一杯の抗議なのでしょう。
試しにそっと触れようとすると、その予想外の激しい動きにひるんで、反射的に手を引いてしまいます。 これと似た動きをするのはフクラスズメとい う蛾の幼虫。 両者とも刺激するとプルプルと反応します。 そこで、園内でこの虫達を見つけると、その思いもよらぬ動きを来園者に見ていただきたいばかりに
いけないこととは知りながら、ついちょっかいをだしてしまいます。しかし、あなどるなかれ。やがて危険 が無いと察知(学習)すると、多少の刺激では動じなくなったのです。
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