.    '09年4月15日

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市民会議活動

 当公園の管理 ・運営に深く関わっておられる【烏川渓谷緑地市民会議】の活動をご紹介します。  まずは ‘植物班’。 すでに、趣味の範囲を超えた数々の調査をされています。 例えば カタクリの調査では、単に開花状況だけではなく、プロット内全ての個体の葉の成長量(⇒ 葉の面積)を測定し、データ収集しています。  種から芽生えて 最短でも約8年間見続けなければならないのがカタクリ調査。 一見悠長な作業に見えますが、調査のタイミングは一年間のうちのわずか数日。気の抜けない活動です。
 一方、森林班は‘保全チーム’を結成して本格的な活動が開始されました。 写真は、倒伏の危険性がある樹の伐採作業。 危険かつ重労働をこなしておられます。 本来であれば、管理人がすべきことをしていただき、ありがたいやら 申し訳ないやら…



ボランティアの語源は「義勇兵」。まさに勇ましき人々です


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山菜?

 みずみずしくて、いかにも美味しそうな山菜… と思いきや、毒草のハシリドコロです。
早春からしばらくの間だけ、地上に姿をあらわす‘春の儚(はかな)きもの’=スプリング ・エフェメラルと呼ばれ、‘早春期植物’の呼称もあります。 ちなみに このハシリドコロや、カタクリ、アマナ、イチリンソウ、キクザキイチゲ などは 早春期植物ですが、夏以降も葉が残っているミズバショウザゼンソウなどは、それに含まれません。あくまでも、春のわずかな間にだけ姿を見せる儚い植物に与えられた呼び名なのでした。 しかし、このハシリドコロ、儚さのイメージとは裏腹に注意を要する有毒植物です。 度々事故が発生しており、去年のいまごろにも、相模原市のご夫婦の中毒事案がありました。 当時('08.4.25付)の新聞記事によると、妻は軽症だが夫は重症 とのこと。 その後、お二人は快気されたのでしょうか。



 動物(人間を含む)に食べられないように、毒で武装!


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雨中に櫻花を観る (旬情報 番外編)

 雨に濡れる満開の桜。写真は、当WEB管理者が所属する団体(樹木医ネットワーク ・松本)が開催した【桜探訪】での一場面です。  昨年と同様、雨の観桜会となりました。(昨年の様子は⇒こちら)  募集開始から1週間も経たない間に満席となってしまい、 せっかく お問合せいただきながら多くの皆様に失礼してしまいました。  さて、ここ信州松本では、開花が例年になく早かっただけでなく、開花から満開までわずか2,3日と、これまたいつになくあわただ しいものでした。 しかし、それはあくまでもソメイヨシノのこと。自然種(カスミザクラ、オオヤマザクラなど)は今はまだ‘つぼみ’、これからがお花見シーズンです。
  ところで、散るといえば … 桜の「散る」に対して、梅は「こぼれる」 椿は「落ちる」 牡丹は「崩れる」 と の慣用句があります。 落花の様子の違いが想起 される、繊細で情感豊かな形容表現です。